ナイト・オン・ザ・プラネット 
91・米・129分
(出)ウィノナ・ライダー

五人のタクシー運転手が遭遇する五つの物語をそれぞれ描く。

タクシー運転手の話というほか、何のつながりもないコメディ小話が並んでいるだけ。一つ一つの内容が短く盛り上がりに欠けるし、ありそうもない話の連続。映像面でも見るところがない。











ナイトメアー・ビフォー・クリスマス 93・米・76分
(監)ヘンリー・セリック、(制作)ティム・バートン


ハロウィンのお化けが住む世界の王子が、サンタクロースを見てとても新鮮な驚きを感じた。そして彼自身がサンタになり、みんなに驚きを与えたいと思うのだが・・・

独特のアニメの完成度は高い。短い映画なので内容はそんなにびっくりするほどでもないが、ブラックなところを含めつつ、まずまずのしあがり。「コープス・ブライド」とかぶっている感じもするが。















眺めのいい部屋 86・英・115分
(監)ジェームズ・アイボリー、(出)ヘレナ・ホナム・カーター

原作E・M・フォスター。婚約中のイギリスのお嬢様が、お付のばあやと一緒にイタリアのフィレンツェを旅行中に、一人の男性と出会った。寡黙なその男は、お嬢様が驚くことをする。


素直で美しいラブ・ストーリー。恋への憧れと、恋っていいなあと、しみじみ思える映画。







ナッティ・プロフェッサー 96・米・96分
(出)エディ・マーフィー

超肥満の大学教授が飲むだけで一瞬にして痩せられる薬を発明した。大喜びの教授は別人に成りすまし女の子に声をかけ仲良くなったが、薬の効果は長く持たなかった。

特殊メイクで太った顔に不自然さは付きまとうが、何役もこなすエディ・マーフィーの良さが出ている。内容、出来もまずまずのお馬鹿お下品コメディ。










何がジェーンに起こったか? 62・米・132分・白黒
(監)ロバート・アルドリッチ、(出)ベティ・デイヴィス、ジョン・クロフォード

一軒家に姉と妹が暮らしていた。しかし過去のしがらみから妹は姉に嫌がらせを重ねるのであった。

異常な妹が姉をいびるという話で、明るい話ではないが面白く、ベティ・デイヴィスとジョン・クロフォードのしっかりとした演技で見るものを惹きつける。
いかにもバッチリなタイミングで現れたり、声出せば聞こえるのに、なんてツッコミどころがあるものの、そういう点は大目に見ましょう。

















ナバロンの要塞 61・米・144分
(監)J・リー・トンプソン、(出)グレゴリー・ペック、デヴィッド・ニーヴン、アンソニー・クイン

英軍が地中海の島で孤立し、ドイツ軍が近々殲滅作戦を実行するとの情報が入った。英軍は救出のため艦船を派遣したいのだが、ドイツ軍のナバロン要塞にある最新大砲がそれを阻んでいた。その大砲を破壊するため、様々なプロたち6人が集結し、要塞のある島に上陸することになった。

戦争モノの大作。ドンパチで盛り上がるというのではないので、さほど緊迫感はないが、しっかりした内容と(ドイツ軍は弱すぎだが)役者の演技で十分楽しめた。タフなおやじを演じたアンソニー・クイン、「その男ゾルバ」でもそうだが、地中海の地に根ざしたおやじの姿で、いまこんな役者がいるかといわれると、すぐには思い浮かばないし、昔はどこでもいたはずの気のいい人情豊かなおやじが、めっきり少なくなったように思う。悲しいかな、知識が増えたほどには人情は豊かにならないものだ。












ニキータ 91・仏・117分
(監・脚)リュック・ベッソン

警官を殺し無期懲役となった女性が、最後のチャンスとして政府の秘密暗殺要員となることになった。そして彼女は生きるために必死に頑張る。

もっと大きなミッションがあるのかと思ったのに。時間の飛び具合と、あっさりしすぎの殺しも、どうにかならなかったのか。













憎しみ 95・仏・95分
(監)マチュー・カソヴィッツ、(出)ヴァンサン・カッセル


移民の多く暮らす地区で生活する若者3人の友達が警官の暴行を受け重体になった。

95年の映画。最近ニュースになってようやく知ったフランスの移民問題というか差別を、ごろつき若者3人を通して描いている。延々続いている問題なんだね。
話は、ごろつきが警官に楯突いたり、いろいろ悪さをして他の人に絡んだりしつつ話が進むのだが、時間の区切ってあることで生まれる緊張感が良いし、何をしでかすか分からない中での友達関係の描き方もうまい。フランスにもこの手のしっかりした映画が、日本で話題にならなくてもまだまだあるのかな。

ちなみにこの監督、アメリちゃんの相手役だそうな。ほかに、「アサシンズ」「クリムゾン・リバー」「ゴシカ」の監督をしている。
それらの映画はパッとしないが、この「憎しみ」はお薦めしときます。












2001年宇宙の旅 68・英・139分
(監・脚)スタンリー・キューブリック、(脚・原作)アーサー・C・クラーク、(出)ケア・ダレー、ゲイリー・ロックウッド

天才の仕事というのはこういうことを言うのだろう。最後のところや、妙な棒のところははっきりとした説明は無く、何のことか分からないが、それについて様々なことを考えてもらうという、ちょっと哲学的な問いを投げかけられた感じがする。さて、宇宙船内ではクラッシックがかかっているという固定観念を植え付けるほどのインパクトがあるが、実際の宇宙ステーションでは音楽はかかっているのだろうか。電気を節約しなければならないから機械と息の音だけが聞こえるのだろうか。









尼僧物語 
(監)フレッド・ジンネマン、(出)オードリー・ヘップバーン、ピーター・フィンチ、イーディス・エヴァンス、ペギー・アシュクロフト

ベルギーの修道院に入り、尼となった女性は、父が医者であることもあり成績優秀で、コンゴに医療活動をしに派遣された。

尼の生活が地味にしっかりと描かれていて、下手な演出がないのが良い。またヘップバーンが美しさと知性と内なる力、そして現実との葛藤を見事に演じていて素晴らしかった。












日曜日はダメよ 60・米、ギリシャ・93分・白黒

古代ギリシャの研究のためギリシャを旅していた男が、一人の娼婦と出会った。彼女に惚れた男は、娼婦などやめてきっちりした教養を身につけさせようとするが・・。


お節介男が異国で騒動を巻き起こすという、きっちりした内容と展開のコメディ。随所に見られる遊び心も映画の元気さを増している。








200本のタバコ 98・米・102分
(出)ベン・アフレック

大晦日にどう過ごすか決め兼ねている若者が、何とかおんなの子を引っ掛けようと頑張っていた。一方パーティーを開いてみたものの一向にゲストが来ない、寂しい女の子は自分が嫌われ者だと悲観していた。

興味の沸かない若者のうだうだ話が続くだけの内容だが、ぼちぼちのストーリがきちんと展開しているので、こちらもぼちぼち見れば見られる。







ニュー・ジャック・シティ 91・米・101分
(出)ウェズリー・スナイプス

黒人の男がギャングを組織し、麻薬の製造販売をはじめ、急速に勢力を伸ばし始めた。そしてそれに目をつけた警察や対立白人ギャングとの抗争が始る。


そんなやすやすと事が運ぶのかと思えるほどの安易な展開。警察やギャング間の抗争も上辺だけといった印象。







N.Y.殺人捜査線 98・米・90分

幼い頃から親しかった二人の男、一人はマフィアのボスに、もう一人は警官になった。大きくなっても親交があったが、そんな二人を引き裂く事件が起こる。

ここまで先が読めるというか、ありきたりな映画も珍しい。この手のものを初めて見るならいいけど。つくりは普通。










ニューヨーク・ストーリー 89・米・124分
Life Lessons(監)マーティン・スコッセシ、(出)ニック・ノルティ
Life without Zoe(監・脚)フランシス・フォード・コッポラ
Oedipus Wrecks(監・脚・出)ウッディ・アレン

ニューヨークに関する3本の短編集。1、2本目は良いところなく、特に2本目は信じられないくらいの内容。ウッディ・アレンの3本目は短いから満点ではないが、これだけのために借りる価値あり。星二つ半はどこから?・・・・なんとなく。









ニル・バイ・マウス 97・英・120分

酒と麻薬と暴力沙汰が絶えない男の家庭の悲惨な姿を描く。

現実をそのまま描いたかのような内容で、悲惨な出来事の連続。そのため見るのがだんだんつらくなってくる。つくり自体はよい。







ヌーヴェルヴァーグ 90・仏・88分
(監・脚)ジャン・リュック・ゴダール

物語の粗筋すら言い難い。哲学的というか詩的というか、そんな言葉と映像が続く。物語の筋がないので、何のことかほとんど意味不明。言葉を読んでそれなりに見ていられるが。ゴダールだから2点をつけたが、監督がほかの人ならもっと点は低くなるだろう。











熱帯魚 95・台湾・108分
(監)チェン・ユーシュン

高校受験を控えた中学生の男の子は、勉強に身を入れるわけでもなくぶらぶらして先生や親から怒られていた。そんな時誘拐事件に巻き込まれてしまう。

侯孝賢(ホウ・シャオシェン)出てきたときは台湾映画もすごいなあと思ったが、最近観る機会があるのはエンターテイメント色がつよいものばかりで、中国韓国映画と比べると勢いがない。ただ日本に入ってくる本数が少ないだけに、悪いものはあまりなく、まずまずの作品が多いような気がするし、お金のかかってない作品は生活感があふれているものが多いのもいい。
この作品もなかなか面白く、出だしは少年の変な妄想の話かなあと思っていたが、誘拐されて、さらに話は意外な展開を見せる。それについては観てのお楽しみだが、ちょっとした社会風刺も効いているし、少年の夢の魚と水が全編に渡って貫かれている点も評価できる。
まあ、犯人とその家族に関するところでは、細かく言えば問題あるが、妙な明るさで乗り切っているし、ボケ老人まで出しているので、大目に見て下さいということでしょう。
マイナーな映画なので、ちょっとお薦めしときます。


















ネットワーク 76・米・121分
(監)シドニー・ルメット、(出)フェイ・ダナウェイ、ウィリアム・ホールデン

視聴率が低下し、首を言い渡された司会者がテレビで自殺すると予告した。するととたんに視聴率が上がり人気が出始める。

視聴率に振り回されるテレビの裏側を見事に描いた映画。奇想天外な物語展開も素晴らしい。







野いちご 57・スウェーデン・89・白黒
(監・脚)イングマール・ベイルマン

名誉博士の授与式に息子の嫁と一緒に出かけることになった医者が、自分の過去を振り返えりながら車で旅をする。

過去の生活に今の自分を置くという手法で、夢、現在、過去をうまく絡ませて老医師を描いているところが素晴らしい。途中乗せる人達は少々浮いている感もあるが、最後まとまっているから良しとしましょう。ちなみに私が24歳頃見た時は、地味な映画で面白さを感じなかった。こういった映画の良さが少しは分かるようになったということにしておこう。









ノートルダム・ド・パリ 23・米・108・白黒
(監)ウォーレス・ワースリ、(原作)ヴィクトル・ユーゴー、(出)ロン・チャーニ

パリのノートルダム大聖堂に住む醜いせむし男が、ジプシーの踊り子に恋してしまう。一方王に忠誠を誓う騎士も彼女を好きになり、踊り子の面倒を見てきた養父と対立する。

無声映画だが、BGMが素晴らしい。ドラクエみたいに頭にこびりついてしまう。また内容の良さも言うに及ばず、特殊メイクや古い映画ならではの昔の町や人を彷彿とさせる出来も良い。途中で女の子が「ねるとん紅鯨団」やっているのは笑える。












ノートルダムのせむし男 39・米・117分
(監)ウィリアム・ディターレ、(出)チャールズ・ロートン、モーリン・オハラ

文豪ヴィクトル・ユーゴの小説の映画化。15世紀、教会に醜いせむし男が住んでいて、鐘をつくのを仕事にしていた。そんな彼がジプシー娘の美しさに心奪われてしまう。

1923年の無声版よりも評価が高いらしく、期待して見始めた。
ゆがんだ顔の特殊メイクは素晴らしいし、つくりもしっかりしていて文句はない。ただあんまり惹きつけられなかったのは何でだろう。無声版の方が分かりやすく登場人物の心情を表現していたのに対し、こちらは少々ごちゃごちゃしすぎたかもしれない。












ノスタルジア 83・伊・126分
(監)アンドレイ・タルコフスキー

ロシアの詩人がイタリアを旅しているとき、周りの人から変人と言われている男と会った。そして温泉浴場の端から端までろうそくの火を消さずに歩いてくれと頼まれる。

前半は会話も少なく、暗い映像だけの場面が多いので、映画への集中力も散漫になりがちだった。後半は映像の素晴らしさと物語がようやくかみ合ってきて面白かった。特に詩集が燃えている時の光輪を捕らえた映像は見事だ。ちなみに2度見たが、最初は何で銅像の上であんなことするのか理解に苦しんだが、2度目見た時はなんとなく彼の行動を受け入れられた。モノトーンの映像に関しては、2度見てもいわんとしていることがよく分からなかった。







ノッティングヒルの恋人 99・米・123分
(監)ロジャー・ミッチェル、(出)ジュリア・ロバーツ、ヒュー・グラント

本屋で働く男のもとに客として大女優がやってきた。その二人はお互い好意を抱き、つき合おうとしたものの、不釣合いな恋はうまく行くほうが難しかった。

一方がジュリア・ロバーツ本人の役で、一方はヒュー・グラントなのに普通の人の役。こんなアホな設定は許せません。ヒュー・グラントの方を無名の役者にすべきだし、しても本屋の店員と女優が(それもわがままそうなジュリア・ロバーツが)一目で恋に落ちるなんてこと、絶対無い。ただ、ヒュー・グラントがヒューグラントの役として、ジュリア・ロバーツと付き合い婚約までいくというのなら面白いだろう。あの売春婦を買って捕まった時の写真なんぞを載せたりして。それを見てジュリア・ロバーツが「婚約しているのに女を買うなんて」と怒りまくるという話の筋。いかが?