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最後の億万長者
34・仏・91分・白黒
(監・脚)ルネ・クレール、(出)マックス・デアリー、ルネ・サンセール、マルト・メロー
カジノが主要産業である小国カジナリオの財政が破綻寸前となった。その救済のためカジナリオ出身の大富豪と王女の結婚することにしたが・・・。
おお、こんな古い映画なのに、ここまで見事なお馬鹿映画があったとは。最後はもうひとオチ欲しかったが、国を作ってしまうという壮大なアイデアは素晴らしい。国歌も見事だ。
最後の人
1924・独・90・白黒
(監)F.W.ムルナウ
ホテルのドアマンが歳のため掃除係に落とされ、非常なショックを受けてしまう。
古い映画という以外見所無し。最初と最後の覚え書きはある意味すごいが。
サイモン・バーチ
98・米・113分
(出)アシュレイ・ジャッド
身長が1メートルにも満たない少年と、その子と仲良くする少年が、自身の生まれや自身の使命について、日常生活の中で少しづつ感じ始めていく。
小さい子の違和感は最初だけで、すぐ慣れたので問題なかった。内容は現実味を細かに求めてないが、興ざめするほど嫌味なところもない。また感動するほどでもなかったが、会話は良いので最後まで退屈することなく見る事が出来た。
叫びとささやき
72・スウェーデン・91分
(監・脚)イングマール・ベルイマン
病気で死期が迫っている女を看護する妹二人と家政婦。彼女らの愛のない冷めた生活がつづられる。
登場人物を色どる話が少なく、悪い関係のみが強調されていて興味がわかない。行動に不可解な点や、死人がしゃべり始めるという映画の流れに合っていないと思えることもある。赤を基調にしたつくりは良い。
サスペリア
77・伊・98分
(監・脚)ダリオ・アルジェント
有名バレエ学校に留学してきた少女の周りで次々に起こる謎の出来事。ルームメイトとその謎を解こうとするが・・・。
ホラー映画の傑作。何かが起こる予感が最後まで持続しているところや、赤を基調にした映像がとても良い。殺人シーンと虫が出てくるので、弱い人は注意してね。
サスペリア PART2
75・伊・105分
(監・脚)ダリオ・アルジェント
ピアニストの男が自分の住んでいるアパートの上の住人が殺されるのを目撃した。犯人を探し始めた男だったが、その先々で関わった人が殺され、彼自身にも犯人の手が伸びてくる。
ホラーではなく、猟奇殺人もの。痛そうな殺し方と謎が最後まで続くのは良いのだが、センスの悪い音楽と、最終的なオチは良くない。
誘う女
95・米・106分
(監)ガス・ヴァン・サント、(出)ニコール・キッドマン、マット・ディロン
大手テレビ局の花形ニュースキャスターを夢見る女性が、その第一歩としてケーブルテレビ局に勤めはじめた。そして彼女は目標のためにあらゆる手段をとってのし上がろうとする。
ニコル・キッドマンの株を上げたこの映画、悪いところはないのだが、取りたてて良いところがあるかというと、そんなにない。実際の事件をもとにしているので、アメリカの司会者やテレビ番組の名前が出てくるが、ぱっとこない人も多いと思う。
殺人に関する短いフィルム
87・ポーランド・85分
青年が犯した殺人と、裁きが行われ死刑執行までを描く。
最初のうちは話の流れがつかみづらいが、後半はしっかりしたドラマに。殺人や死刑執行の場面などがリアルに描かれている。私のポーランドのイメージがまた暗くなった。
殺人論文 次に私が殺される
96・スペイン・125分
(監・脚)アレハンドロ・アメナーバル、(出)アナ・トレント
「映像の中の暴力」という卒論を準備していた女子大生が、学内で本物の殺人ビデオを発見、謎の犯人に追われることに。
最初のうちは事件や会話にリアリティがあるのだが、ここぞというときにすべてが不自然になってしまうので、スペインのB級映画という印象は拭えない。
裁かるるジャンヌ
1928・仏・73分・白黒
(監・脚)カール・T・ドライエル
ジャンヌ・ダルクの裁判を描いた映画。
「ジャンヌ・ダルク裁判」よりもこちらのほうが映画の手法をきっちり用いて描いている。主役の女性の姿と演技も良いし、最後は見事。評論家なら歴史的価値も入れて満点という人もいるが、面白さという点でいうと星二つ半。
ザ・プレイヤー
92・米・124分
(監)ロバート・アルトマン、(出)ティム・ロビンス
若くして映画会社の重役となり、ハリウッドででかい顔をしている男の元に、殺人の脅迫状が届く。犯人はだれか疑心暗鬼に陥った男は、一人の脚本家と会う。
映画業界で成功したらこうなるだろうという人物像を、見事に描いている。そしてそんな男が窮地に追い込まれたらどうなるか、ティム・ロビンスの演技も良く、こっちもはらはらしてしまう。映画業界裏側の皮肉批判とサスペンスが絡まって見ごたえ十分な一本。
ザ・プロデューサー
95・米・93分
(出)ケヴィン・スペイシー
映画会社に勤めはじめた男が、会社重役からいじめやら侮辱を散々受ける。そんなとき一人の女性プロデューサーが現われ、ものになりそうなアイデアを考え出す。そのアイデアをもとに男は重役に認められることを期待するが・・・。
普通のドラマなのにありえない会話と行動の連続。それも登場人物がいやみたらたらときたら、何が面白いと思って作ったのか理解に苦しむ。
サマー・ナイト
82・米・87分
(監・脚)ウッディ・アレン
役に立たないものばかり作る発明家とその妻は最近上手くいっていない。そんなとき旧友が結婚するということでホームパーティーを開いたが、その結婚相手が昔好きな人だった。
テレビドラマなら見られるが、映画のレベルではない。内容もドタバタやっているだけ。
さまよえる人々
95・オランダ、ベルギー・129分
(監・脚)ヨス・ステリング、(出)レネ・クルーゾフ
16世紀後半、スペインに支配されたオランダの農村で生まれ育った一人の男が、父を巡る宝のありかを探し、旅に出るのだった。しかしその道のりは厳しかった。
大仏のような巨大な顔の像や、巨大な肥だめ、陸の船が出てきて、いかにもヨーロッパ映画といった感じがする。話の内容は少々暗いが寓話風でしっかりしているし、当時の様子もきちんと表されている。ただ、面白いという感じの映画ではないが。
さよなら子供たち
87・仏・106分
(監・脚)ルイ・マル
ナチス占領下のフランスの学校に転校生がやって来た。その転校生と仲良くなった少年だったが、その少年はユダヤ人で、ナチスの迫害の手が伸びてくる。
ナチスのユダヤ人迫害といったらどうしても強制収容所のイメージになるが、この映画はそうではなく、普通に遊んでいた子供同士の目で、どうしようもない社会と自分を見つめている。子供から少年へ、そんな時期を見事に表現している。
さらば愛しき女よ
75・米・96分
(原作)レイモンド・チャンドラー、(出)ロバート・ミッチャム
原題 FAREWELL,MY LOVELY の方をご存じの方も多いと思う、有名ハードボイルド小説の映画化。私立探偵マーロウの元に、刑務所から出所したばかりの大男から、ある女の消息を探してくれとの依頼があった。
マーロウの説明台詞が入っているのだが、映像でやっていることまで言っているのは明らかに不要。小説の良さを入れたいという気持ちは分かるが、映画としての良さを生かすようには考えなかったのだろう。また、主役もどちらかというと西部劇のおやじで、いい男と話の中では言われているが、都会風にしてどこがいい男か納得できない。内容に関しては、訳が分からないうちにどんどん話が進んでいってそれなりに見られるが、盛り上がるところがあるかというと、思い当たらない。
さらば青春の光
79・英・107分
モッヅとロッカーズという服装のスタイルの違う若者が対立し、けんかしたり暴れたりしながらの青春を描く。
実際このようなことがあったのか、当時の社会情勢が分からないので、映画だけ見るとなぜ対立しているのかよく分からない。無軌道な若者を描いているのは分かるけど。終わりもイージーライダーをまねたのかどうか知らないが、意味不明。
さらば、わが愛/覇王別姫
93・香港・172分
(監)チェン・カイコー、(出)レスリー・チャン、チャン・フォンイー、コン・リー
一人の少年が母親に捨てられるように京劇の劇団養成所に預けられた。そこで一人の少年と仲良くなり、彼と共に京劇の「覇王別姫」を演じることに。
少年時代から日本の占領時代まではもう完璧と言ってもいいくらいの出来。とくにおやじにおんぶされていくところの滑稽さと悲しさが好き。文化大革命前後の話は少々長く、終わりどころがぱっとしなかったが、それでも全体として素晴らしい出来。
猿の惑星
68・米・113分
(監)フランクリン・J・シャフナー、(出)チャールトン・ヘストン
光のスピードに近づくことにより、地球との時間差が生じた宇宙船が、とある惑星に不時着した。そこで乗組員は知能を持った猿が人間を奴隷として働かせている姿を目撃する。
猿の特殊メイクは素晴らしいし、宇宙船やそとの風景などもしっかりした出来。ただ話の内容はどうなんでしょう、裁判沙汰になったりするところなんていかにもアメリカ映画っぽいし、現地人間と猿の関係についてもほとんど描かれていないし、ラストに持っていくまでの伏線も不十分な気がした。
最初アメリカの旗を立てる場面があるが、あれって猿が英語話してるのはつっこみいれないでね、というお茶目な旗なんだろうね。あくまでアメリカ映画ですってなものだろう。
2001年度版の方がまとまっているものの、それでもそんなに面白いというほどではなかったのは原作があるSFの難しさだろう。
ザ・ロック
96・米・135分
(出)ニコラス・ケイジ、ショーン・コネリー
秘密任務のため命を失った兵士の名誉回復と遺族への補償を求めて、一部の軍人が反乱を起こした。彼らは脱獄不能といわれた小島の刑務所に、甚大な被害を与えることができる生物兵器ロケットと共に立てこもった。そこでその刑務所から唯一脱獄した男を呼び寄せ、彼らの反乱の鎮圧にあたった。
前半はアクションが少なめでダメなところが目に付くが、後半はアクションが多くなり、まずまずの盛り上がり。タランティーノの作品で見たような場面が目に付く。
山河遙かなり
47・米・105分・白黒
(監)フレッド・ジンネマン、(出)モンゴメリー・クリフト
母と離れ収容所送りになった少年が、何とか生き延びて終戦をむかえた。そしてアメリカ軍占領のもとで孤児の施設に送られる。
タイトルと内容が何のつながりもない感じ。内容自体はありがちで、少年と彼の面倒を見ることになったアメリカ兵のほのぼの話で、まとまっているが物足りない。
ただ廃墟をバックに撮っている点や、戦後すぐという点は評価したい。
34丁目の奇跡
94・米・114分
みんなのサンタのイメージにピッタリの男がデパートのサンタの役をするようになってから、デパートの売り上げは順調に伸びていた。それをやっかんだ安売り店が、そのサンタに罠を仕掛けようとする。
47年の同名映画を借りようとして、間違えてこの映画を借りてしまった。内容自体は子供向きで厭味なところは無いので見られないことはないが、つまらない。また、サンタまで裁判にかけてしまうという、アメリカ映画の病的な面が端的に見られるし、有名になることによる防御の危うさを痛感させられる意味では見所無しとはしないが。
三十九夜
35・英・88分
(監)アルフレッド・ヒッチコック、(原作)ジョン・バカン、(出)ロバート・ドーナット、マデリーン・キャロル
催し物が行われている最中に発砲事件が起きた。群衆が逃げまどう中、外交官の男が一人の女性と出会う。
サスペンスの迫力があまりないし、外交官がすぐばれてしまうということなど現実味という点でも物足りない。この邦題はいいのだろうか。原題は、「THE 39 STEPS」
サンタ・サングレ
89・伊・123分
(監・脚)アレハンドロ・ホドロフスキー
サーカスで生まれ育った少年が、殺人事件を目撃した衝撃で気が変になり、幻覚を見るようになった。
前半は何の話か今ひとつ分からず、施設の場面はつまらないし、入墨女の下品な感じも良くない印象だったが、後半はカルトの王道とでもいうか、何でもやりますというか、ここまでやるの?という映像が物語と結びついて、面白く感じた。日本の女子高生が着るセーラー服に妙に愛着を持っているのは何でだろう。
三人の妻への手紙
49・米・102分・白黒
(監・脚)ジョセフ・L・マンキーウィッツ、(出)ジーン・クレイン、カーク・ダグラス、リンダ・ダーネル、セルマ・リッター
仲の良い妻3人組の元に一通の手紙が届いた。内容にドキッとしながらも冗談として受け取らなかった三人だが・・・・
推理もののような手紙は現実的とは言えないが、それでもその手紙によって最後まで物語を引っ張っているし、話の内容自体はきっちりとした人間模様を描いていて面白かった。やはりこの映画のように、惨めさとか嫉妬とか欲望といったものを盛り込むとしっかりしたものができる。
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