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ケイン号の反乱
54・米・124分
(監)エドワード・ドミトリク、(出)ハンフリー・ボガート
駆逐艦ケイン号に新たにやってきた艦長の行動が、艦長としてふさわしくないと部下の目に映っていた。そんなおりケイン号は嵐に巻き込まれ沈没の危機に瀕する。
ピュリッツアー賞受賞の小説の映画化で、ストーリーの出来と、ボガートの演技は素晴らしい。潜水艦ものや、広く言えば軍事裁判もののお手本となっている映画。
軽蔑
63・仏・102分
(監・脚)ジャン=リュック・ゴダール、(出)ミシェル・ピッコリ、ブリジット・バルドー
古代ギリシアの詩人ホメロスのオデュッセイアの映画化のため呼ばれた劇作家の男は、彼の妻とプロデューサーの仲を疑い、それが原因で妻の愛を失ってしまう。
オデュッセイアを引用しながらの話の展開だが、オデュッセイアを読んだことがないので、何とも言い難い。ただ夫婦間の痴話にしか見えないところが多かったし、ゴダール流の哲学的というかありがたい言葉もそんなに多くなく、今ひとつ面白くなかった。でも海の青さとセットのカラフルさは今見ても全然色あせていない。
ちょろっと調べると、当時ゴダールは妻との関係に悩んでいたので、そのことを描いたという面もあるらしい。
ゲームの規則
39・仏・106分・白黒
(監・脚)ジャン・ルノワール
愛する人妻のために大西洋を横断した男と、その人妻とその夫、その友達らが別荘で狩をするために集まった。不倫や愛人の話が堂々とされていたが、最後の決断の時には冷静にいられないのであった。
さまざまな人の思いが交錯しながら話は進んでいく。このごちゃごちゃした関係を描いている点は評価したいし、いろいろ応用が利きそうである。それぞれの人がある程度の寛容さを持っていて、それを超えると怒り出すという点も良いところ。面白さだけを言ったら星二つ半くらい。
ケス
69・英・112分
(監・脚)ケン・ローチ
イギリスの炭坑の町に住み、学校では何のとりえもなくいつもおどおどしているように見える少年が、野性のハヤブサに餌を与えているうち、次第に彼になついてきた。
大人から見れば何の取り柄もなさそうな少年、そして学校の先生や同級生、町の人が、方言と共に生き生きと描かれている。町の風景も、「どんなところで育ったのか」と他人に訊かれて、こういうところで育ったよ見てくれと言って、納得させることができるものになっている。最後はハッピーエンドでないし、ふっつりと終わってしまうのはちょっと気になったが。それにしても動物を使った映画は多いが、ハヤブサというのは素晴らしい目の付け所だ。スコアが出てくるのも好き。
ゲット・ショーティー
95・米・105分
(出)ジョン・トラボルタ、ジーン・ハックマン
クリーニング屋の借金の取り立てに向かった男が、映画のプロデューサと出会った。映画が好きな取立て屋の男は
有名俳優が沢山出て、それなりのスタッフが集まって作ったというのは分かるが、特にあつい場面があるわけでもなく、ぼちぼち面白いといった程度で終了。
建築家の腹
87・英・118分
(監・脚)ピーター・グリナウェイ
ローまで開催される建築の展覧会の総責任者となった男は、展覧会の成功に自信をもっていた。しかし彼の腹が痛み出し、展覧会の雲行きが怪しくなる。
仕事に関する攻防は、戦争映画と同様に激しいものだが、それを扱った映画は少ない。これは個人の仕事に関する成功失敗の物語で、敵が出てこないぶん少々分かりづらい面もある。しかし建築という映像の美しさをもった題材を扱って、良い仕事をしなければならないというプレッシャーのもとで苦しむ主人公を、グリナウェイらしい描き方(ベッドのシーンが多い)でうまく描いている。
現金に体を張れ
56・米・85・白黒
(監)スタンリー・キューブリック
競馬場を襲撃し大金を強奪する計画を立てた一味の顛末を描く。
嘘っぽいところがどうも目に付く。また浮気妻と夫の関係は目障りだ。時間ごとに一味の動きを追っていくというところは良かった。
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