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お熱いのが好き
59・米・122分・白黒
(監・脚)ビリー・ワイルダー、(出)ジャック・レモン、トニー・カーティス、マリリン・モンロー
金のない楽士二人が、ギャングの殺しの場を目撃してしまう。追われる身になった二人は、変装して身を隠そうとするが・・・。
ドタバタ小ネタコメディで、全編を通してテンポ良く、小ネタもくすくす笑えるものがいっぱい。ただ中盤でもう少し盛り上がる場面が欲しかった。この映画のマリリン・モンローはフェロモン出まくりです。
黄金
48・米・124分・白黒
(監・脚)ジョン・ヒューストン、(出)ハンフリー・ボガード、ウォルター・ヒューストン、ティム・ホルト
かねに困った男が、金で大もうけする話を聞いた。そして仲間と共にメキシコの山奥へ金を探しに出かけるのであった。
無法地帯での金目のものは、危険を引き寄せているようなもので、その緊張感が全編に渡っている。また、話の内容はもちろん、細かなつくりもしっかりしている。特にハンフリー・ボガードが水たまりで髪に水を付ける場面で、水が全く髪に馴染まないところなんかは、土地の乾いた空気をしっかり伝えていると同時に、撮影の大変さも伝わってくるようだ。(後で少々微妙な発言と知った)
王様と私
56・米・133分
シャム王国の王様が、大勢いる子供に近代的な教育を受けさせるため、イギリスから女性の先生を呼んだ。
途中から歌ばっかりで、物語の中身はほとんど無し。星半分は衣装代。
桜桃の味
97・イラン・98分
(監・脚)アッバス・キアロスタミ
一人の男が、助手をさがしていろいろな人に声をかけるも、その仕事を聞いて誰もが知り込みしてしまう。
金をかけなくてもアイデアで勝負という良い例。外国から見たら日本も遠い島国だから、何か異国を思わせる映画が出来ないかねぇ・・。
王妃マルゴ
94・仏・144分
(監)パトリス・シェロー、(出)イザベル・アジャーニ
カトリックとプロテスタントの対が激しくなった16世紀のフランスで、王の母を中心として大規模なプロテスタント掃討が行われた。そんな中で運命にもてあそばれる王妃マルゴの姿を描く。
豪華なつくりは結構だし、イザベル・アジャーニちゃんは肌が白くて綺麗だが、内容に関して言うと、最初のうちは登場人物の関係が分かりづらく、分かっても中心となる人がいないためか、今ひとつ面白くない。マルゴも一体どういう人なのか分からなかった。
大いなる遺産
46・英・122分・白黒
(監・脚)デヴィッド・リーン
17世紀のロンドンでおばさんのところに住んでいる少年が、近くの豪邸に住む少女を初めて見て幼い恋をした。そして彼が成人したとき、名も知れぬ人から莫大な遺産を相続することになる。
チャールズ・ディケンズの小説の時代と、白黒の映像の古めかしさがぴったりで、名作というにふさわしい映画。さて、大きな屋敷にはじじいが住んでいるものと子供の時は思っていたが、この映画ではおばあさんと幼い娘。なかなかあり得るパターンではないが、子供心に強烈な印象を与えただろうということが、しっかりと描かれている。また、少年の役が私たち庶民で、金持ちってどんな生活してるんだろうという羨みの混じった興味の心があるから、物語に素直に入っていけるのだろう。
大いなる遺産
97・米・110分
(出)イーサン・ホーク、グウィネス・パルトロウ
金持ちのばあさんがいる屋敷に出入りするようになった少年が、その屋敷に住む少女と仲良くなる。そして数年後、二人は運命的な出会いをする。
チャールズ・ディケンズの小説を現代風にアレンジ。最初のばあさんと彼女の生い立ちが、成長してからへの物語へとうまく続いておらず、ストーリーを継ぎ足したかのような印象を受けた。全体的なつくりもいまひとつ。
大いなる幻影
37・仏・114分・白黒
(監・脚)ジャン・ルノワール
第一時世界大戦の連合軍の将校が、ドイツ軍の捕虜となった。彼らは何とか脱出を試みる。
とてもほのぼのとした脱走劇。当時将校にたいする待遇は良かったそうで、将校同士分かり合えるということを期待しているドイツ軍将校の対応は、紳士的すぎてあんまり盛り上がらないのだが、描きたいことは何となく伝わってきた。鑑賞2度目でですが。最初見たときは、なにこのぬるぬる加減はと、全然面白くなかった。
狼たちの午後
75・米・125分
(監)シドニー・ルメット、(出)アル・パチーノ
銀行強盗が人質をとって立てこもった。警察と犯人の駆け引きが繰り広げられる。
実際に起こった事件をもとに作られ、つくりはまずまずで現実味があり、アル・パチーノの演技は良い。ただ中盤ちょっとだれ気味だった。ところでアッティカって叫んでいたけど、何だろ。
狼の時刻
66・スウェーデン・85分・白黒
(監)イングマール・ベイルマン、(出)マックス・フォン・シドー、リヴ・ウルマン
小島に画家とその妻が移り住みはじめた。しかし夫の心はふさぎがちで、だんだんとこの世のものならぬ世界に入っていく。
くら〜い内容で、出だしは島での普段の生活を描き、城の住人との出会いからだんだんと妙な世界へ入っていき、最後は分かりやすい変な世界へ、という流れ。最後の分かりやすいホラー調の映像はいいにしても、出だしのゆっくりとしたテンポで暗い内容、かつベイルマンお得意の顔面アップ映像がてんこ盛りで、見ていてイライラするところもあった。どうも顔面アップは生理的に受け付けない。
MGMのDVDで見たのだが、映画研究家の副音声解説があり、とても詳しく解説してある。一見しただけでは分かりづらい内容なので、そちらも見るといいでしょう。
オーシャンと11人の仲間
60・米・127分
(出)フランク・シナトラ、ディーン・マーティン、サミー・デイヴィスJr.
第2次大戦でドイツと戦った戦友が集まり、一世一代の大強盗をすることになった。標的はラスベガスのカジノ。綿密な計画を立てすべて順調にいくかと思われたときアクシデントが起こる。
あまり馴染みのない役者が多く出てくるので、ちょっと序盤はついていきづらかった。11人は多いか、やっぱり。オーシャンズ11も知っている役者のほかは大して活躍してないし。つくりはまずまずだが、後半の話の展開がありきたりで盛り上がりがいまひとつ足りないように感じた。
オースティン・パワーズ
97・米・95分
(脚・出)マイク・マイヤーズ、エリザベス・ハーレー
30年間冷凍保存されていたスパイ・エージェントのオースティンが、宿敵Dr.イーブルを捕まえるために、現代に復活した。
お馬鹿お下劣コメディ映画。花びらが開いたかのような出だしの文字をはじめ、この脳天気さ加減はすごい。シモネタもいっぱい。
オースティン・パワーズDX
99・米・95分
(脚・出)マイク・マイヤーズ、(出)ヘザー・グラハム
Dr.イーブルによって精力のもとを奪われたオースティンが、タイムマシンを使って30年前に戻り、Dr.イーブルと対決する。
期待が大きくなったのに目新しさが無くなって、面白さも型どおり。それでもまあまあの出来。
オーソン・ウェルズのオセロ
52・英語・94・白黒
(監・脚・出)オーソン・ウェルズ
ヴェネチアの将軍が美しい妻と結婚、そのすぐあとに防衛のため妻と共にキプロスに赴いた。そこで彼の妻の美しさに嫉妬した男の陰謀にかかってしまう。
演劇には全く疎い私だが、シェークスピアの作品は舞台で見た方が良いに決まっていて、その先入観から逃れるのは難しかろう。この作品はつくりはしっかりしているのだが、映像を凝れば凝るほど中世の人情とは別の、近代的なものの見方が入り込んでいるように感じる。
オープン・ユア・アイズ
97・スペイン・117分
(出)ペネロペ・クルス
金持ちでかっこいい男が冷たくあしらった女の無理心中事故の巻添えを食い、見るも無残な顔に変形してしまった。自暴自棄になった男だったが、一人の女性と出会い、生きる希望が見えたかと思えたが・・。
気が滅入る暗い内容で点数は低くなったが、話の内容は良い。「バニラ・スカイ」としてリメイクされた。
オーメン
76・米・111分
出産直後に赤ちゃんが死んだ。夫は妻に内緒で病院つきの神父の言うがままに、ほかの赤ちゃんをわが子として育てることにした。しかしそれは悪魔の子であった。
丁寧に作られたサスペンスのような出だし。後半きつめの場面も出てくるが、怖さという点ではさほどでもない。内容つくりともにまずまずだが、主人公の子供が普通すぎる。三輪車をギコギコこいでいく場面は怖いというよりユーモラス。
オーメン2
78・米・107分
かつての父の弟の家庭で育てられたダミアンは少年となり、学校に通い始めた。そんな時前作の遺跡が発掘され、ダミアンの正体を暴こうとするものが出てくる。
パターンは前作と同じだが、宗教色や対立軸が弱まって、事実を知った人が事故で死ぬといったことの連続になってしまった。
オール・ザ・キングス・メン 
(監・脚)ロバート・ロッセン、(出)ブロデリック・クロフォード、ジョン・ドールー
一市民の視点から政治に関わることになった男が、次第にみなの信頼を得るようになった。そして州知事選挙に立候補することになるが、その過程で彼は大きく変わっていくのであった。
社会派ドラマとして評価が高い一本。政治の表と裏を描きつつ、実際いそうな強権政治家の姿をしっかり描いている。ただ出だしから展開が早いので、ちょっとついていきづらい面もある。いきなりの豹変もそうだが、ついて行った男の方の姿勢など、人物像の描き方については、誰に対しても共感できないので、よい映画ではあるけど、面白いというほどではなかった。
奥様ご用心
57・仏・115分・白黒
(監)ジュリアン・デュヴィヴィエ、(原作)エミール・ゾラ
女性に手を出すのが早く、商才のあふれる男が、反物屋で勤めることになった。そして店を繁盛させていくのだが・・・。
ちょっと変わった男が主人公でそれは良いのだが、ストーリー自体は地味というか、いまひとつ。こんなラストではラストと言えない。
おしゃれ泥棒
66・米・125分
(監)ウィリアム・ワイラー、(出)オードリー・ヘップバーン、ピーター・オトゥール
大した悪気もなく絵画の贋作に励む父が、ついつい調子に乗ってその絵画を売り始めた。それを何とか止めさせたいと娘は考えていたが・・・。
ほのぼのコメディで内容はまあまあだが、オードリー・ヘップバーンが痩せすぎで魅力を感じず、ピーター・オトゥールの方も若々しさに欠け、面白くなかった。
オズの魔法使い
39・米・102分
(監)ヴィクター・フレミング、(出)ジュディ・ガーランド
カンザスに住む少女が、竜巻に巻き込まれて、魔法の国へ迷い込んでしまう。そしてかかしとブリキの人とライオンを連れて偉大なオズの魔法使いに会いに行こうとする。
ジュディ・ガーランドが何とも脳天気で楽しい映画。もっとまじめな映画だと思っていたから、最初魔法の国についていきなりわいわいやり始めるところや、小林幸子?が出てきた時にはちょっとびっくりした。
恐るべき子供たち
49・仏・105分・白黒
(監・脚)ジャン・ピエール・メルヴィル、(脚・原作)ジャン・コクトー
憎まれ口を叩きながらも離れがたい関係の姉と弟は、自分たちだけの世界をもっていた。しかし弟がモデルの女性を好きになってしまう。
名作と言われる作品だが、最初から出てくるのは文句ばかり。そんな登場人物の心情を理解しようという気が起きなかった。また、最後の一言は良いが、そのために延々繰り言を聞かされたくはない。
男と女
66・仏・104分
(監・脚)クロード・ルルーシュ、(出)アヌーク・エーメ、ジャン・ルイ・トランティニャン
妻を亡くしたカーレーサーの男と、夫を亡くした女が、子供が同じ学校に通っていたので、知り合いになった。そして二人は愛し合うようになる。
フランスの裕福な男と美女の恋物語で、内容自体は特別良いところがあるわけでもないが、アヌーク・エーメの美しさと臨場感のある映像で大人の恋を描いている。白黒とカラーの使い分けはどこに基準があるのか分からないが、それも不思議な効果をあげている。ただ途中で歌が入るのは好きにはなれないし、二人に感情移入できる要素があまり無かったというより、逆にゴクミとアレジのように、勝手にどうぞっていう羨望の裏返しの感情が少々出たので、面白いと思えるほどではなかった。
乙女の祈り
94・ニュージーランド・100分
(監)ピーター・ジャクソン
1954年にニュージーランドで起きた事件の映画化。二人の女の子が死について興味を持ち始め、二人で空想をどんどん膨らませていった。しかし二人の異様な親密振りを不審に思った親が、引き離そうとし始めた。
実際の殺人事件をもとにしているのならもっと分かりやすくして欲しかった。変な想像の場面も分かりづらさを増やしているように見えた。ま、少女達の行動そのものがかなり理解しづらいものではあるのだが。
踊る大紐育
49・米・98分
(監・出)ジーン・ケリー、(監)スタンリー・ドーネン、(出)フランク・シナトラ、アン・ミラー
海軍の船がニューヨークに寄港し、乗員の水兵3人は24時間の自由時間をもらい、街を探索するのであった。そしてそこで出会った女性と恋いに落ちるが・・・。
踊りと歌の場面はまあまあだが、盛り上がる場面もさほどなく、全体的にほのぼのした展開のミュージカル映画。昔の歌は聴いたことがないものがほとんどなので、1回聞いたくらいでは、余程いいものでないとみんな同じに聞こえてしまうのは悲しいところ。
オペラハット
1936・米・115分・白黒
(監)フランク・キャプラ、(出)ゲイリー・クーパー、ジーン・アーサー
田舎町の人気者として暮らしていた男が、突然巨額の遺産を得ることになった。彼はその遺産の事でニューヨークに出かけるが、金目当てで彼に近づいてくるものが後を絶たないのであった。
前半の話の展開は良かったものの(「或る夜の出来事」に似ている気もするが、新聞記者ってのが流行りだったのでしょう、「ローマの休日」もそうだし)、後半の裁判の場面はとってつけたような感じ。またその関係で、主人公が田舎もので抜けているところがあるように見えるという点も、面白い発想ではあるが、必ずしもすべてうまくいっているようには見えなかった。
アダム・サンドラー主演の「Mr.ディーズ」はこの映画のリメイクだったんだね。改悪だが。
俺達に明日はない
67・米・105分
(監)アーサー・ペン
カップルで銀行強盗を繰り返していた男女の逃避行を描く。
細かいところを気にしていないが、登場人物は生き生きとして、話のテンポも良い。銀行強盗を何の悲壮感も無くやってのける彼らの姿は、当時の映画としては斬新だった。
俺たちは天使じゃない
89・米・107分
(出)ロバート・デ・ニーロ、ショーン・ペン
刑務所から脱走した男二人が、追っ手から逃れるために神父に成りすました。持ち前の器量で何とか危機を乗り越えていく二人だったが・・。
ハラハラさせるけれど、それはいつもありえないような形で解決される。特にあつい場面があるわけでもないし。
女と女と井戸の中
97・オーストラリア・102分
オーストラリアの人里離れた一軒家にお手伝いとしてやってきた女性が、空き巣の男を車でひき殺してしまう。そしてその男を秘密に処理してしまおうということになる。
つくりは悪くないのだが、見終わって憎たらしい女だなあという感想になってしまうのはいかがなものか。また登場人物が少なく、女性二人のみの関係というのも物足りない。
オリーブの林をぬけて
94・イラン・103分
(監・脚)アッバス・キアロスタミ
地震で多数の死者を出した町の近辺で映画の撮影をしていた監督他スタッフは、素人の役者を使っていたのだが、その素人のいろいろなわがままに困った思いをするのであった。一方素人役者の男は、出演した女の子に求婚するが・・・。
最初のうちは何の話か分からないし、話が進んでいかないが、後半ようよう意図しているところが見えてくる。ただ、みんな意固地でそこまでしつこくやるのかと少々あきれた。「ホームワーク」という同監督の作品の時も、子供を追いつめるように質問していたのを見て、そこまでやるのかと思ったが、この映画でもそんな感じがした。これってイラン人の気質なのか?それともこの監督だけの気質だろうか。
オルフェ
50・仏・112分・白黒
(監・脚)ジャン・コクトー、(出)ジャン・マレー、マリア・カザレス
詩人の男が交通事故で死んだ。その友達で自身も詩人の男のもとに、死に神が現れる。
ギリシャ神話のオルフェウス伝説をもとにしたストーリーを、ジャン・コクトー独特の映像世界で表現。あの世と現世を行き来する様は、コクトーの映像が水を得た魚のように躍動していて、ここまでくると他の追随を許さぬ独特さがある。内容に関しては、古典の重みをずっしり感じられるものとなっており、そういえば古典をふまえた映画というのはそんなに多くないことに、今更ながら驚かされる。
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