2005年の映画



0:34 レイジ34フン 04・英・・85分
(監)クリストファー・スミス、(出)フランカ・ポテンテ

最終電車が発車し、地下鉄の出入り口も閉められ、女の子が地下鉄構内に閉じこめられてしまった。そこで変質者と出会う。

ゾンビものかと思いきや、そうでなく、変なオヤジに追いかけ回される話。
「始発まで生きていたい」とかいう予告のキャッチコピーは傑作だったのに、内容はひどいものでした。




















CUBE ZERO 04・カナダ・97分
(監)アニー・バーバラッシュ

「CUBE2」に続く作品。被験者がトラップの仕掛けられた箱部屋に閉じこめられる。

2の続きとして見てもらえればいい。2もつまらなかったが、今回もあまりの設定の馬鹿らしさに面白味を全く感じなかった。
















SHINOBI 05・101分
(監)下山天、(出)オダギリジョー、仲間由紀恵、沢尻エリカ、黒谷友香、椎名桔平

強大な力を持つ2つの忍者集団は犬猿の仲。しかし、その若きリーダー同士が恋に落ちた。そんななか家康から指令が届く。

敵対する忍者が恋に落ちるという時点で見る気が失せるが、見てみるとしっかりしたつくりで、迫力のある場面もある。ただそれは一部で、もう少しアイデアを出して戦いの場面をみせて欲しいと思えたし、あっさり死んじゃうの?ってな人が多かったり、仲間由紀恵ちゃんのアクションがなかったり、ラストにかけても二人の恋というところに落ち着いちゃうところがやっぱり物足りなかった。
一般からの出資者を募って制作されたらしいが、儲かったのでしょうか。





















THE JUON/呪怨 04・米・98分
(監)清水崇、(出)サラ・ミシェル・ゲラー

日本に介護の勉強にやって来たアメリカ人女性が、老女の介護をすることになった。しかし彼女の住む一軒家では、奇妙なことが起こるのであった。

日本版呪怨は女の子を一人づつ追っていくといったつくりだったはずだが、今回は時間のズレはあるが分かりやすく、逆に言えば少々単純すぎるような気もする。つくりは元が低予算なのでそれから比べれば良くなっているものの、怖いかというと全然怖くないし、家屋のいかにも新品セットというのは相当マイナスだし、相手が外人というのもなあ・・・。雰囲気でないよなあ。
ただどこでも出てきちゃうのは結構好きで、特にエレベーターの場面は好き。どうせだから色んなところに出没させて欲しいものだ。

















四月の雪 05・韓国・107分
(監・脚)ホ・ジノ、(出)ペ・ヨンジュン、ソン・イェジン

コンサートの照明などの運営をしている男の妻が、不倫相手の車に乗車中交通事故にあった。

出だしから静かで眠いとき見ると寝てしまいそうな話の展開。そして大したことが起こるわけでもなく、終了。静かで地味な話が悪いわけではないが、感情の表し方まで静かすぎて、二人の想いが伝わってこず、盛り上がりのない話になってしまった。またソン・イェジンの役はもうすこし年上で色気のある人の方が良かったろう。















50回目のファーストキス 04・米・99分
(監)ピーター・シーガル、(出)アダム・サンドラー、ドリュー・バリモア

ハワイの水族館で動物の世話をしている男が、食堂で会った女性に一目惚れ、早速アプローチし始めた。ところが彼女は事故がもとで1日分の記憶しか保つことが出来ず、翌日になると先日のことはすっかり忘れてしまうのであった。

「メメント」のアイデアをパクって恋愛ものに変換するという、お得意芸を披露しているこの映画、前半はいまいちで、下手なパクリ映画かとがっかりしかけたが、後半は持ち直してなかなか良かった。それにしてもアダム・サンドラーが出ているコメディには下品場面があると思えるのは、気のせいだろうか。まあアメリカB級コメディ全般に言えることかもしれないが、誰がゲロなんて見たいのだろう。















アイ・アム・デビッド 04・米・93分
(監・脚)ポール・フェイグ、(原作)アン・ホルム

50年代のブルガリア、強制収容所で働かされていた少年が脱走、デンマークに向かい一人旅を始めた。そして最初は過酷な生活で笑顔すら出来なかった少年が、次第に出会った人々と心を通わせることが出来るようになるのであった。

いかにも大手アメリカ映画会社が作ったかのような、わざとらしいハラハラと小ネタの組み合わせで少々見る気が減退。ただ最後はほのぼのとした感動があった。人の優しさに飢えているからだろう。














アイドルとデートする方法 04・米・97分
(監)ルバート・ルケティック、(出)ケイト・ボスワース

ハリウッドのスターが、普通の女の子に恋をした。女の子は夢中になるが、幼なじみの男は気が気でない。

「キューティー・ブロンド」の監督ということで借りてみた。
「ノッティングヒルの恋人」は女優が普通の人と恋いに落ちる、というものだったが、こちらは男優が普通の人に恋して・・・という話。
だが、華のない役者と中学生なみのラブ・ストーリーで、全く良いところがなかった。












愛についてのキンゼイ・レポート 04・米・118分
(監)ビル・コンドン、(出)リーアム・ニーソン、ローラ・リニー、クリス・オドネル

アメリカがまだまだ保守的だった50年代、性に関して間違った常識が幅をきかせているのを見たキンゼイ博士は、アメリカの性の実態を多数の人々へのインタヴューという方法で解明しようとした。

いまでも性について話すのは恥ずかしいのに、当時ならなおのこと、そんな性の恥ずかしいところを隠さず描いている点は良いし、最初の研究ということの苦労も伝わってきた。また、ポコチンおOんこ丸見え、フランクフルト状態も出てきちゃうという点はちょっとびっくり(スライドで)。また学術的なこだわりを中心に据えることによって、かなり変なところもあるキンゼイ博士を変人にせずに描いている点も良い。
 ただ、レポートの内容について述べられていない点がどうも引っかかるところで、結局単なる統計で今から見ると面白味がなくカットされたとしか思えない。またそれによって達成感が削がれ、終盤の盛り上がりに欠けたのだと思う。
 またこれは博士の事以外になってしまうのかもしれないが、セックスのよりよい方法や知識などが後半もっと出てきて、ためになった、というのも少し欲しかった。っていうかそりゃ私の希望か。















愛より強い旅 04・仏・103分
(監・脚・音楽)トニー・ガトリフ、(出)ロマン・デュリス、ルブナ・アザバル

パリに住むカップルがお互いの故郷であるアルジェリアに向けて貧乏旅行をすることにした。

「ガッジョ・ディーロ」同様、歌を聴いてエロエロして時に喧嘩しながら、旅してヤッホイホイってな話。ロードムービーならではの美しい風景や異国の様子がしっかりと描かれている点はとても良いが、女の方の旅する理由がいまひとつはっきりしなかったし、最後も延々唸っているだけなのはもの足りない。ただ印象に残る場面は多かった。反面音楽は馴染みがない曲ばかりだったのは、監督が音楽まで担当したせいでしょうか。旅のルートを見る前にチェックしておいた方が良いでしょう。















アイランド 05・米・136分
(監)マイケル・ベイ、(出)ユアン・マクレガー、スカーレット・ヨハンソン

外界が汚染されビルの中で生活をしていた人たちの最大の夢は、汚染のない島への移住であった。しかしそこには大きな嘘が隠されていた。

つっこみどころ満載の内容で、主人公がだまされて疑惑を抱いているところまではまあいいにしても、外に出てからはいくら何でもという話の展開。ただそのつっこみをさせぬほどの忙しく派手な映像は迫力があった。ほとんど話の筋と関係ないシーンもあったが。さてクローンとロボットはこれからのSFの二本柱で、ロボットの方はアメリカ映画にかなわないにしても、クローンの方はこの映画のように派手には使えなくとも、日本でも十分使える題材なので何とか使えないものかねえ。また韓国に出し抜かれそうだが。











青い棘   04・ドイツ・90分
(監)アヒム・フォン・ボリエス、(出)ダニエル・ブリュール、アウグスト・ディール

1927年ベルリンで起きた事件の映画化。若い男二人が人生最高の瞬間に死のうと誓いあったが・・・

出だしの説明のあとだらだらした展開で、どこに向かって話が進んでいくのか分からなかったが、半ば頃にようやくそういう話かと分かり、その後は退廃的な雰囲気がうまく表されていたし、緊迫感もあって良かった。ただこちらに強烈に何かが伝わってくるほどの話の奥深さは感じなかった。
緑の酒を飲んで画面ぐね〜ってなところはトリップ感が出ていて良かった。若かりし頃の飲み会で可愛い女の子がやって来た時の、酔っ払いながらどうしても目がその子にいってしまう、ってな事なんかをふと思い出したりした。














阿修羅城の瞳 05・119分
(監)滝田洋二郎、(出)市川染五郎、宮沢りえ、樋口可南子、内藤剛志、渡部篤郎

江戸の町には鬼どもが隠れ住み、それを退治する者との戦いが続いていた。そして鬼の王である阿修羅を復活させるために、鬼は動き始めるのであった。

低俗少年漫画の映画化とも思える出だしにがっかり、その後も良いところがほとんど無し。後光輝くりえちゃんと樋口可南子の年齢不問の美しさだけが印象に残った。










アバウト・アダム アダムにも秘密がある 00・英、米・97分
(出)ケイト・ハドソン、スチュアート・タウンゼント、フランシス・オコーナー

レストランで歌手兼ウェイトレスをしている女の子が、店に来た男性に一目惚れ、彼女が声をかけて交際が始まった。彼はスマートでやさしく申し分ないはずだったが・・・。

てっきり「誰にでも秘密がある」のパクリかと思っていたら、こちらの方をリメイクしたのが「誰にでも秘密がある」だった。ただそれを知ったのは見終わってから。見ていた時はひどいリメイクだなーと、ずーっと思ってました。ゆえにさっぱり面白くなかった。特に主役の男のゲジゲジ眉毛が、どう見てもモテる男に見えなかったし(シャーリーズ・セロンの恋人か・・・複雑な心境)、ケイト・ハドソン以外の女性に華がないのもいただけない。よくこんなモノをリメイクしたなあと思うが、それなりのものが出来るのだから、韓国映画恐るべし。
この映画はさっぱり面白くなかったが、比較できるということで、星半分。










アビエイター 04・米・169分
(監)マーティン・スコッセシ、(出)レオナルド・ディカプリオ、ケイト・ブランシェット、ケイト・ベッキンセイル、ジュード・ロウ

父から多額の遺産を引き継いだハワード・ヒューズは、飛行機が大好きで、まず手始めに多数の飛行機が飛び交う空中戦を描いた映画を作り、次には航空業界に進出する。しかしその道のりは困難の連続だった。

しっかりしたつくりと、こんな波瀾万丈の人生を送った人がいたのかという驚きのある内容も十分面白かったし、神経症をきっちり描いているという点でも評価できる。ただケイト・ブランシェットほか周りの人たちの活躍が思った以上に少なかったし、歳をとったときやっぱりディカプリオでは貫禄不足。また最後どうなったか一言ぐらい付け加えるてくれた方が、すっきりしたと思う。












甘い人生 05・韓国・120分
(監・脚)キム・ジウン、(出)イ・ビョンホン

裏社会のボスの経営するホテルの用心棒をしている男が、ボスの愛人を見張ることになった。そしてもし愛人に他の男がいたなら、適当な処置を任されたのだが、用心棒は彼女に恋心を抱いてしまう。

最近の韓国映画は、復讐ものや戦争もののような血が出まくるものと、純愛系のギャップが激しいねえ。この映画は痛いアクションがいっぱいで、まずまずの迫力があって退屈はしないが、お前不死身かというところや、最後もう少し女の子との絡みが欲しかったし、誰こいつ?ってところもマイナス。




















アラキメンタリ 04・75分
(監)トラヴィス・クローゼ、(出)荒木経惟、北野武、ビョーク

写真家荒木経惟のドキュメンタリー。ヌードの撮影風景や本人の話、北野武、ビョークなどが彼の写真とパワフルな生き方について述べる。

アメリカ人?がアラーキーに密着しつつ撮ったドキュメンタリーで、彼の未だ衰えない情熱が伝わってくるし、亡くなった妻の話や、若い頃の写真などの彼の足跡を少しばかり見ることが出来たし(不十分だが)、男にしてみれば女の裸を撮る場面なんかはやはり興味アリ。ただ密着取材が主なので、ドキュメンタリーとしての出来自体はあんまり良くない。















ある子供 05・仏、ベルギー・95分
(監・脚)ジャン=ピエール・ダルデンヌ、リュック・ダルデンヌ、(出)ジェレミー・レニエ

盗んだものを売りさばいて生活している男とその彼女に子供が出来た。しかし男は勝手に子供を売ってしまう。

若く未熟なカップルが子供を産んで、男がさらにトラブルを招いてしまうという話で、男の方の馬鹿さにどうしても反感が出てしまうのは仕方ないか(その反動か子分の小学生の方が生き生きしていて良かった)。ただ車越しのショットに見られるように、社会から取り残された人たちを描くという点は十分評価できるし、現実そのものを見せつけられるような内容とつくりはこの兄弟監督ならではで、とても良い。ただ話の筋としては前作「息子のまなざし」の方が良いように思えた。


















アレキサンダー 04・米・173分
(監・脚)オリバー・ストーン、(出)コリン・ファレル、アンジェリーナ・ジョリー、アンソニー・ホプキンス

32歳の生涯で広大な土地を支配するに至ったアレキサンダーの姿を描く。

173分というお得感いっぱいの映画で、戦闘シーンなんかは大迫力があるが、あまりのお得さに最後はぐったり。もしこの長時間を、アレキサンダーの周りの人たちの、行きたくもない遠くに連れて行かれるという迷惑さと重ねて、ぐったり疲れる映画にしたなら、オリバー・ストーンの意図はうまくいったと言える。ただ誰が疲れる映画なぞ見たいのだろう。また、アレキサンダーってどんな人だったの?という興味に、結局最後はよく分からないやつだなあという感想しかなかったし、主役をはじめ登場人物がギリシア人からかけ離れているし、最初に結婚した女もアジアの人ではない。さて、カップルで来ていた女の方は30分で見る気を無くしていたが、他の客は姿勢良く見ていた。つまらない映画でもおとなしく見ているものだなあとそっちの方が感心するが、大河ドラマなどを見慣れている人なんかは結構大丈夫なのかも。












アワー・ミュージック 04・仏・80分
(監)ジャン=リュック・ゴダール、(出)ナード・デュー

ボスニア紛争を中心とした戦争への関わりを、イスラエルの若い女性記者とゴダールの出会いの中で描く。

ストーリーがあるわけではなく、ゴダール先生のありがたい講義といった趣の映画で、途中出てくる生徒の気分。
分からないところが沢山あるなりに楽しめたので、星三つ、というか何とも星の付けようがないな。
ちなみに3部に分かれていて、最初の10分の「地獄編」に比べると、3部の「天国編」は何とも陳腐な印象だった。



































インファナル・アフェア3 03・香港・118分
(監)アンドリュー・ラウ、アラン・マック、(出)アンディ・ラウ、トニー・レオン

やり手の警察官僚が強引な手腕で犯罪を取り締まり始めた。その強引なやり方が、おとり捜査官を派遣していた組織犯罪取り締まりの部長と対立を招いてしまう。一方、アンディ・ラウ演じる刑事は、やり手の男が麻薬組織と通じているのではと内部捜査を始めるのであった。

2は話が1からずれていってしまった印象があったが、3は1を引き継いだ形でしっかりとまとめてあるし、香港映画とすれば少々意外な展開も良かった。ただ細かなところで、完璧を目指せばいいのにと思えるところが多々あるのは、香港映画だよなあ。












インタープリター 05・米・118分
(監)シドニー・ポラック、(出)ニコール・キッドマン、ショーン・ペン

国連で通訳をしている女性が、国連内で殺人の計画があることを盗み聞きしてしまう。そしてその話を警察に話したため、彼女の周りで不審なことが起こり始める。

ショーン・ペンとニコール・キッドマンの貫禄と、しっかりとした話の筋でサスペンスとしては上々の出来。ただ前半が思ったほど緊迫感がなかったのと、話がうますぎると文句を付けるのも変だが、物語にのめり込むほどではなかった。ニコール・キッドマン役の女性がちょっとまともすぎた感じもあるし、当事者なのに部外者っぽく見えたりして・・・・。難しいねぇ、サスペンスは。ちょっと厳しいけど、星三つ。











イントゥ・ザ・サン 05・米・94分
(出)スティーブン・セガール、大沢たかお、マシュー・デイヴィス、寺尾聰

麻薬の取引で中国マフィアと組んだ若手日本ヤクザが急速に勢力を伸ばしつつあった。そんな中、都庁で大事件が発生する。

最初からB級映画の何でもオッケー的な感じが出ていて、普段は幻滅するのに、今回は東京を舞台にしているからか、なぜかわくわく。
内容に関してはツッコミどころ満載で、FBI東京本部ってのも笑えるし、東京の事件現場にFBIだと言って入っていくところもすごい。そういう無茶もみどころ。
また、スティーブン・セガールの日本語に大爆笑。英語だと渋くてクールな話口調なのに、いきなりおとなしい関西弁というギャップに、ツボをつかれました。まじめに見ると馬鹿馬鹿しい話だが、B級映画としては面白かった。












イン・ハー・シューズ 05・米・131分
(監)カーティス・ハンソン、(出)キャメロン・ディアス、トニー・コレット、シャーリー・マクレーン

弁護士をしている見た目は地味な姉のもとに、容姿が派手で男遊びを繰り返す、だらしない妹が転がり込んできた。

出だしからテンポの良い会話と、キャメロンの太もも&半おしりですんなり物語に入っていくことが出来、 その後もしっかりとした話の展開で面白かった。後半落ち着きすぎな感じもあったが、文句を言うほどでもなかったし。 ただ一番最後は車のヘッドライトが気になったので、私ならNG出しますけど。

細かなことですが・・・見た人は、もうちょっとスクロールしてね




















靴が重要なアイテムとして登場するわけですが、二人とも服や靴に詳しいということなら、もう少し細かな点について話しても良かったように思うし(監督が男だから女の服装にはそんなに興味がないわな)、おばあちゃんからの靴も少々出来過ぎに思えた。あれがシャーリー・マクレーンが以前映画で履いていた靴なら許せるけど。どうなんでしょう。
さて、結婚式で何かを割っていましたが、それは、AD70年ユダヤ教のシンボルであった神殿がローマ帝国によって破壊され、その後ユダヤ人は世界中に流浪の民になりました。現在ユダヤ教の聖地となっている嘆きの壁はその神殿の一部で、グラスを砕くことで神殿の崩壊を心に刻み、ユダヤ人の流浪の悲しみを心に留め、ユダヤ人としてのアイデンティティを示すのだそうです。
たぶん原作ではそれなりに描かれていたと思えるが、映画だといきなりユダヤ人と結婚するの?って感じでした。
あと寿司屋で注文した”まさご”は、とびっこのようなものらしい。また割り箸をすりすりするという細かい点が好きだし、こういう小ネタをいくつ入れられるかで印象が大分違うと思う。













ウィスキー 04・ウルグアイ・94分
(監)ファン・パブロ・レベージャ、パブロ・ストール

小さな靴下工場を営む男が母の墓石を立てた。その式のため久しぶりに弟がブラジルからやって来ることになり、男は工場で働いているおばちゃんにしばらくのあいだ妻だと嘘をついてもらうことに。

「ストレンジャー・ザン・パラダイス」風の、日常の生活を描いた映画。特に何が起きるというわけでもないので、眠いとき見ると眠くなりそう。そうは言いつつも話の内容は悪くないし、繰り返しからのズレをうまく取り入れているなど出来は良い。ただ最後もうひとヤマ欲しい気がしたし、人情味ある話がちょっとはあってもいいように思えた。
04年度の東京国際映画祭グランプリで、今年05年度のレベルは相当高かったのだろう。












ウィラード 03・米・100分
(監)グレン・モーガン、(出)クリスピン・グローヴァー

年老いた母と二人で暮らす内気な男が、家にいた白ネズミを可愛く思い、飼い始める。ところが別のネズミがそのことを快く思わないのであった。

「ラッツ」というネズミ退治する話のDVDがあって、それは結構面白かったので、調子に乗って今回も借りてみた。
ネズミはCGだか本物だか見分けがつかないくらいしっかりと描かれていて、その点は感心するし、主役の男とばあさんの奇怪な演技も良いのだが、逆に気持ち悪い部分が全面に出てしまってハラハラしなかったし、ネズミが意志を持って行動してしまうところも今ひとつ盛り上がらなかった原因だろう。
リメイクだが、もとは見てません。













ヴェニスの商人 04・米、英、イタリア・130分
(監)マイケル・ラドフォード、(原作)ウィリアム・シェイクスピア、(出)アル・パチーノ、ジェレミー・アイアンズ、ジョセフ・ファインズ、リン・コリンズ

1596年ヴェニス。多数であるキリスト教徒から蔑視されながら高利貸しを営んでいたユダヤ教徒の男が、キリスト教の貿易商から借金の申し入れを受けた。彼は借金の担保として、前代未聞の約束をする。

ユダヤの金貸しの話で、ユダヤ人の影響が強い映画業界でなかなか映画化されなかった作品。
つくりはしっかりしているし、アル・パチーノはやはりすごいし、お姉ちゃんを演じたリン・コリンズちゃんも可愛いかった。内容はいかにもシェイクスピアというか、映画にすると少々問題が出てくる場面があるが、それも仕方ないかと思えたので、甘めの星三つ半。面白さだけだと、三つが妥当だろう。












ヴェラ・ドレイク 04・英・125分
(監・脚)マイク・リー、(出)イメルダ・スタウトン

戦後のイギリスで幸せな家庭の母として生活していたヴェラ・ドレイクは、困った人を助けるためよかれと思い安全な堕胎を施していた。しかしそれが露見してしまう。

期待して見に行っただけに、眠気が襲ってくるような前半の地味な生活の場面から、期待はずれの感じが出てきた。後半はいろいろな視点から見ることが出来てまずまず良かったが、善意ではあるけれども習慣で続けていたという感じもあって必ずしも同情出来るわけでもない。また家族の対応も、もっと突っ込んだやりとりを描いて欲しかった。ヴェネチア金獅子賞を獲ってるのだから、あんまり文句を言うのも出しゃばり過ぎだが、最初の20分で前置きを描いてしまって、そこから彼女と家族、つきあいのある人の話を始めてくれた方が良かったろう。














失われた龍の系譜 トレース・オブ・ア・ドラゴン 03・香港・96分
(監)メイベル・チャン、(出)ジャッキー・チェン

ジャッキー・チェンの父が、今までジャッキーに明かすことの出来なかった真実を語るドキュメンタリー。なんと一人っ子と思っていたジャッキーには兄弟がおり、実の名前も違っていた。

日中戦争から国民党と共産党の争い、文化大革命という中国近代化の歴史を体験した生の声と映像を見られるという点でとても貴重だし、重きを置くところが日本人とはやっぱり違うというところも見て取れ面白かった。この子にしてこの親有り、そういう映画。
















宇宙戦争 05・米・114分
(監)スティーブン・スピルバーグ、(原作)H.G.ウェルズ、(出)トム・クルーズ、ダコタ・ファニング、ティム・ロビンス、ジャスティン・チャットウィン

ウェルズ原作の有名SF小説の映画化。妻と離婚してた男が、久しぶりに娘と一緒に過ごそうとしていたとき、謎の宇宙人が攻めてきた。その圧倒的な攻撃力と防御シールドの前に地球の兵器は刃が立たないのであった。男は家族を守ろうと逃げまどうが・・・

くさい親子の絆を軸としたパニック映画。つっこみどころ満載だし宇宙人の描かれ方もアイデア不足。また、お金がかかっているので映像は悪くはないが、面白さとは全く関係がなかった。それにしても血を吸うのは何なのだろう。













美しい夜、残酷な朝 04・韓国、日本、香港・124分
CUT,BOX,DUMPLINGの3本立て

CUT(監)パク・チャヌク、(出)イ・ビョンホン
映画監督の男が見知らぬ男の恨みを買ってしまう。
BOX(監)三池崇史、(出)長谷川京子
見せ物小屋で幼い双子の姉妹が働いていた・・・。
DUMPLING(監)フルーツ・チャン
美容に良いという餃子の中には・・・。

CUTは復讐もの大好きの監督ならではの内容で、コメディ色が強い。イ・ビョンホンがとぼけた役を演じてます。
BOXは映像は良いが、内容自体は面白味がないし、出だし何の話か見当もつかないので見る気がなかなか沸いてこなかった。
DUMPLINGは見る価値無し。こういうのが好きだねえ香港映画は。スクロールで一言ネタバレ
























胎児を食うという話です
















海を飛ぶ夢 04・スペイン125分

(監)アレハンドロ・アメナバール、(出)ハビエル・バルデル、ロラ・ドゥエニャス

首から下が全く動かない状態となった男が、尊厳死を求めて裁判を起こした。

実話ということで主人公から周りの人まで、しっかりと描かれている。問題提起というか生きることについて考えさせられる部分もあってその点は良いのだが、死にたいと脅迫的に思い詰めている男から、お前は分かってないとか言われても困るのも確か。
また比較するのは問題あるのかもしれないが、乙武さんの生き生きとした姿を思い浮かべて、この映画よりも乙武さんを見ていた方が前向きに生きられるような気がした。
生まれつきと青春まっただ中で動けなくなった者の、欲望というか過去へのこだわりのちがいなのでしょうか。


















埋もれ木 05・93分
(監・脚)小栗康平、(出)夏漣、登坂紘光、浅野忠信、坂田明、田中裕子、大久保鷹、岸辺一徳

山に近い小さな町の女子高生3人が、持ち回りでファンタジックな話を続けていくという遊びをしていた。そんな彼女たちと町の人たちの心温まる姿を描く。

映像面においては期待以上で、これぞ日本の風景の美しさという場面がたくさんあったし、幻想的な場面や懐かしい感じのする場面もありとても良かった。ただ内容に関しては、はっきりせず、多数の村人が主人公のほのぼのストーリで、悪くはないがもう少し筋があればなあと思えた。また、少女が主人公だと思っていたから、もっと少女のことを描いて欲しかったし、都市と地方の文化のあり方に対する批判みたいなものがあるのかなあと思ったが、そうでもなかった。















運命じゃない人 04・98分
(監・脚)内田けんじ、(出)中村靖日、桐島れいか、山中聡、板谷由夏

新築アパートを買って女の子と一緒に住み始めたが、女の子は新しい男が好きになり出て行ってしまった。そんな男を慰めようと、探偵業をしている親友の男が女の子に声をかける。

物語が同時進行しているのをだんだん紐解いていくようなつくり。それゆえちょっとした緊張感をはらんでいる点がいいし、コミカルな部分やそれぞれの登場人物の描かれ方もよく、そんなにお金がかかっているようには見えないのに、とても面白かった。

内田けんじ監督はこれが長編初監督で、今後期待できます。どんどん面白いものを作って下さい。






















運命を分けたザイル 03・英・107分
(監)ケビン・マクドナルド、(原、出)ジョー・シンプソン

今まで誰も登頂に成功していないアンデスの山に挑んだ二人の登山家がいた。彼らは頂上に達するが、下山中に一人が足を骨折してしまう。

これはすごい。生と死の分かれ道と、人間の意志がここまで切迫して描かれているものがあったろうか。つまらぬところでもうダメだと思ってしまう私なんかとの根性の違いを見せつけられたし、時計を見ながらという現実的な対処の方法なんかもためになった。お薦めの一本。









エアレース 02・米・94分
(監)フィリップ・J・ロス、(出)アントニオ・サバト・Jr

エアレースのチームが過酷なレースに挑むが、エースパイロットであった兄と弟の間には確執があった。

Rated-B つっこみどころ満載で、それを笑って楽しめる人向けの映画。
いきなりCGまるだしの飛行機が登場して見る気をそがれるが、そういったものとして見れば、いかにもアメリカ脳天気映画。レースカーが同じところをぐるぐる回るのを楽しむ脳天気さがあれば、楽しめるのかも。
もし、それに対する批判精神がこの映画にあればすごいと思うが、みじんもない。














英語完全征服 03・韓国・113分
(監)キム・ソンス、(出)チャン・ヒョク、イ・ナヨン

地味で普通の公務員の女の子が英会話学校に通い始めた。そしてそこで同じクラスになった、お調子者の男が好きになる。

最初から、お気楽ラブコメディ映画ですという内容で、特段面白いとか盛り上がるという話ではないが、明るい調子とありがちだがそれなりにツボを押さえた話の展開はいかにも韓国映画。
メリのところでも少し書いたが、この映画でもひまわりなど少しだけ出てきたような、少女の想いなり妄想をCGを使ってメルヘンチックに描くという映画がそろそろ出てきてもいい頃だと思う。ただそれも漫画からでないと映画化は無理なのかねえ。

















エターナル・サンシャイン 04・米・107分
(監)ミシェル・ゴンドリー、(脚)チャーリー・カウフマン、(出)ジム・キャリー、ケイト・ウィンスレット、キルティン・ダンスト、イライジャ・ウッド

終わってしまった恋の痛手をなくすため、恋人との記憶をなくしてしまうという新技術を持った会社に記憶の消去を依頼した男だったが、いざ消去に取りかかると、その記憶をなくすのを拒み始めるのだった・・・。

アイデア自体は目新しくて良いし、話の流れも悪くはないのだが、少々凝りすぎたせいか話の展開が複雑になりすぎて分かりづらく、見ている方の感情も当然のことながらついて行きづらい。また、本当に二人が心の底から求め合っているというところを、もう少し描いても良かったように思えるし、最後ぐらい素直な感情の表現をしてもいいように思えた。















エリザベスタウン 05・米・123分
(監)キャメロン・クロウ、(出)オーランド・ブルーム、キルティン・ダンスト、スーザン・サランドン

運動靴が売れなくて会社に致命的な損害を与えてしまった開発責任者の男が、父の死の知らせを聞いて父の故郷に戻っていく。そして途中でひとりの女性と出会う。

そもそも運動靴の件が全く働いていないというか大失敗。全体の話が、「笑いとしんみりを交えた”The Wonder Years”風ファミリードラマ」
+「オーランド・ブルームとキルティン・ダンストの”恋人たちの距離”風」といったものなので、会社を危機に陥れるような話と合うはずがない。もちろん1足に社運を賭けるなんてことがあるはずがないし、違法なことをしていなければクビになるだけの話だし。
ということで、はじめのうちは何の話だろうという感じで面白くなかったが、そこを過ぎてからまずまずの話になって、後半はほのぼのドラマはまあまあだし、音楽通の監督と共にアメリカの空気を感じることが出来たし、恋物語もキルティン・ダンストちゃんがキュートで良かった。
評価はラストの一人で旅する場面の良さ、それだけで映画が出来てしまいそうな点を買って、甘く星三つ。












エレクトラ 05・米・98分
(監)ロブ・ボウマン、(出)ジェニファー・ガーナー

無敵の女性暗殺者が、謎の集団から狙われることに。

Xメンなどのアメリカンコミックの映画化らしいが、内容は無茶苦茶で意味不明な点が多数。それはもともと期待してはいなかったが、アクションの方もお粗末かつアクション場面自体そんなに多くなく、全く見どころ無し。
ボブ・ヘタレ・チキン・サップが出ているが、まさにヘタレにふさわしい意味不明のやられ方だった。


















エレニの旅 04・ギリシャ・170分
(監・脚)テオ・アンゲロプロス

川辺の集落に暮らしていたエレニは、育て親との結婚を前にアコーディオン弾きの男と駆け落ちした。そして彼の音楽演奏仲間の助けのもとで生活していくが、戦争がすべてを引き裂いてしまう。

映像はさすが巨匠といった出来で素晴らしく、内容も当時の生活に根ざした大河ドラマで貫禄がある。ただ話し言葉を極力排除しようという意図があるのか、普通の会話や会話を伴った感情表現が出てこないという違和感がある。また、よく分からない話の進み方のあと説明が出てくるというのも不親切だし、最後のところも不自然でやりすぎに思えた。そんな欠点はあるものの、最後の手紙にぐぐっと来たし、おやじが劇場で叫ぶ場面ほか印象に残る場面がたくさんあったので、満点。












大いなる休暇 03・カナダ(フランス語)・110分

カナダ、ケベック州の小さな島では、漁業の不振により職がなく、多くの人が生活保護を受けていた。そんな中で工場誘致の話が持ち上がり、その誘致の条件として島に医師が住んでいなければならなかった。そしてたまたま島にやって来た医者に住み着いてもらうために、町ぐるみで歓待するのだったが・・・。

ほのぼの話で盛り上がりに欠けるが、小ネタは悪くないし、ほのぼのコメディなら文句ない出来だから星三つ。話のあらすじだけでこれだけのコメディが出来るんだから、アイデアの勝利といったところだ。また、要素としたら小さな町と貧乏で、なんかイギリス映画っぽくもあり、イギリスで作った方が面白かったかも。













オオカミの誘惑 04・韓国・115分
(監・脚)キム・テギュン、(出)チョ・ハンソン、カン・ドンウォン、イ・チョンア

見た目がぱっとしない女子高生が転校してきた。ところが格好良くて女の子に人気の二人の男の子が、彼女のことを好きになる。

韓国ドラマの定番と言っていいほどのこてこてした内容で、どこかで見たことがありそうな場面がいっぱい。ただそれなりの勢いとサービス精神は感じられた。主役の二人の男、一人はTBSの安住アナ、もう一人は前から見たら小泉孝太郎、横から見たら中居くんに似ている。















オーシャンズ12 04・米・125分
(監)スティーブン・ソダーバーグ、(出)ジョージ・クルーニー、ブラッド・ピット、マット・デイモン、キャサリン・ゼタ・ジョーンズ、アンディ・ガルシア

前作で金を盗られたカジノのオーナーに、オーシャン一味の居所がばれてしまった。そしてすべての金を返さないと命はないと脅され、オーシャンたちは新たな仕事に取りかかるのだった。

豪華な役者陣はさすがに存在感があり、大した話でなくともそれなりに見られるのだが、最後までうだうだした話が続いて大したオチも無しと来れば、一体何だったのだろうと言わざるをえない。全然泥棒してないし。確かに、(期待してたのにこんなにつまんないとは)だまされた、と思える意味では、宣伝で素人が言っていた、だまされましたの言葉も偽り無しだが。











オープン・ウォーター03・米・79分
(監・脚)クリス・ケンティス、(出)ブランチャード・ライアン

ダイビングに来ていた夫婦が、連れてきてもらったボート側のミスで、大海に置いてけぼりにされてしまう。

画質が悪い。さらに出発のもたもたした見づらい場面で、見る気が低下。ムチムチお姉ちゃんは結構好きだし、取り残されてからもまずまずだが、終わりがねえ。あれ?って感じでした。これで真実をもとにした話と言えるのだろうか。しょぼい「パーフェクト・ストーム」っぽかった。













オーメン ー予兆ー03・タイ・86分

デザイン会社に勤める3人の青年が、不可思議な出来事に巻き込まれる。

韓国ホラーかと思って何の気無しに借りたら、タイの映画だった。内容つくりともお粗末で、こんなものをDVDにしなくてもいいのにと思った。
















ALWAYS 三丁目の夕日 05・133分
(監・脚)山崎貴、(原作)西岸良平、(出)吉岡秀隆、堤真一、小雪、堀北真希、三浦友和

トウキョウタワーの完成が近づきつつあった昭和33年、自動車修理工場を営む家庭に、青森から仕事をしにひとりの女の子がやって来た。その近所の駄菓子屋には、芽のでない小説家が住んでいた・・・。

ほのぼのファミリードラマで、昭和33年の様子を見事に描いている。特に小物看板類は充実(着物はこぎれい過ぎる気もするが)している。
内容も心温まる場面満載だし、笑いもあって文句はないが、力強く訴えてくるというほどでもなかった。
ちなみに私は田舎ものですので、もっと古い映像の方が懐かしさを感じます。
当時の映像を見ると、車が少なかったため、どこでも道を横断していて一瞬ドキッとする。そういう様子もちゃんと描かれていた。













奥様は魔女 05・米・103分
(監・脚)ノーラ・エフロン、(出)ニコール・キッドマン、ウィル・フェレル、シャーリー・マクレーン、マイケル・ケイン

普通の生活を夢見る魔女が、「奥様は魔女」のテレビシリーズのスター男優から魔女役としてスカウトされ、魔女ということを隠しつつテレビドラマに出演することになる。

私はテレビシリーズを全く見たことがないので、見ていた人はあてにせずに。で、内容については、期待してなかったのでまあまあといったところで、自由にいろんな小ネタを入れているのは良いが、話に特徴がないし、笑えるという場面もあまりなかった。笑いについては、魔法をかけるとき「勘違い」や「やりすぎ」ギャグを入れておけば分かりやすい笑いがとれたように思える。復讐のために地味な魔法をかけるだけでは芸がない。また、主役の男が周りと比べると見劣りしたのは、最大の問題点だったろう。ジム・キャリーあたりなら何とかなったのかなあ。









男たちの大和/YAMATO 05・145分
(監)佐藤純彌、(原作)辺見じゅん、(出)仲代達矢、反町隆史、中村獅童、鈴木京香、蒼井ゆう、松山ケンイチ、渡辺大

女が漁港にやって来て大和が沈んだところに行ってくれと懇願した。それを聞いた年配の漁師が彼の漁船で出港した。

戦史ものというより「タイタニック」っぽく、死にゆく少年兵とその上官が話の中心で、その描き方が何ともお粗末。そんな会話あるわけがないというのもあるし、ただ単に感情を表して喧嘩したり泣いたりしているのを見て私は白けまくり。また上官の反町は妙な立場の役ということもあって、だみ声ばかりが目立っていた。特に国と別れる最後の夜にやくざものと博奕はなかろう。
ただ戦闘が始まってからはまずまずでそれなりの迫力があったし、終わりの仲代達矢も良く、あらためて惚れなおしました。











同い年の家庭教師  02・韓国・114分
(監)キム・ギョンヒョン、(出)クォン・サンウ、キム・ハヌル

浪人中の男子高校生のところに、同じ歳の大学生の女の子が家庭教師としてやって来た。 が、男は家庭教師の言うことなど聞かないし、彼を好きな女子高生からも嫌味を言われる始末だった。

喧嘩と恋愛を絡めたコメディで、前半はいろんな小ネタもあり面白かったが、後半は失速。 ラブコメディで後半たたみかけるような面白さを出すにはよほどの技量が必要で、 この映画のように二人だけで話を進めようとすると停滞するのも無理はない。ヤンキー女や留学中の男のようにとってつけた程度ではダメだろう。 でも家庭教師ってのは、いろいろ応用が利きそう。












オペラ座の怪人 04・米・143分
(監・脚)ジョエル・シュマッチャー、(出)ジェラルド・バトラー、エミー・ロッサム

新たに主役をやることになった女性は、オペラ座に住むという怪人と深いつながりがあった。そして彼女の成功と裏腹に、オペラ座では事件が多発する。

ここまで歌いまくるとは思っていなかったので、かなり面食らった。舞台ならまだしも、映画で「私は悲しいわ〜〜」と声高らかに歌われたら、こっちが悲しくなります。また、つくり自体は豪華だが、登場人物の想い、特に怪人の想いは全然伝わって来ずじまいだった。最初のおやじが何で殺されたのか分からないし。以前テレビで放映していたオペラ座の怪人、どこのか分からないが、そっちの方が断然面白かった。「シカゴ」を面白く感じた人なら、大丈夫かも。












終わらない物語 アビバの場合 04・米・100分
(監・脚)トッド・ソロンズ

12歳で妊娠してしまった少女が、親の説得で中絶した。しかし本当は子供が欲しかった少女は中絶後家出する。

一人の少女の話でなく、どこでも起きる話として、8人の女の子に代わる代わる演じさせているのだが、大した効果を上げていない。そもそもどこでも起こる話=他人事というのが観客としての普通の立場で、それをいかに登場人物の気持ちに入らせていくかに苦労しているのに、主役をころころ変えて大した効果が上がるはずがない。話の内容は暗く、暗いことが別に悪くはないが、面白味は感じなかった。













輝ける青春 03・伊・366分
(監)マルコ・トゥリオ・ジョルダーナ、(出)ルイジ・ロ・カーショ、アレッシオ・ボーニ、アドリアーナ・アスティ、ソニア・ベルガマスコ、ファブリッチオ・ジフーニ、マヤ・サンサ、ジャスミン・トリンカ

60年代後半から2000年に至るまでの、家族の絆を描いたドラマ。学業優秀な兄弟の、兄は精神科医の道へ、弟は文学の教養が深かったが大学に進学せず、警官になった。この二人の兄弟を軸とした波瀾万丈で心温まる物語。

上映時間が6時間という長丁場で、この長さに恐れをなしてばあさん達は来ず、席はがらがらと予想して、上映開始10分前に岩波ホールに到着したら、ばあさんで大盛況。ラッキーなことに後ろの席が一つだけ空いていた。危ない危ない。
 内容はヨーロッパの伝統とも言える長時間ドラマで、60年代から2000年というわりと最近の話ゆえ、大きな歴史のうねりを感じるというほどの重厚さはなかったが、家族ドラマとしては十分な構成と内容で、会話もしっかりとして中だるみを感じることもなかった。ただすごく盛り上がる場面があったかと言われるとそうでもなく、全体を通して良い場面が続くといった印象だった。










カナリア 04・132分
(監・脚)塩田明彦、(出)石田法嗣、谷村美月、西島秀俊、りょう

カルト教団に母共々入信した男の子が、教団解体後離ればなれになった妹を取り戻そうと決心した。そんな時一人の少女と出会う。

オウム真理教もどきの教団に入った子供の話で、よくこんな題材を映画化したものだと感心。援助交際する少女と出会うところや、その後のりょうちゃんの場面など必ずしもスムーズとは言えないが、教団内部の話はしっかりと調べて描かれているし、ラストにかけては登場人物それぞれの感情が伝わってきて緊張感があり良かった。ただそれをぶちこわすようなラストの挿入歌は止めて欲しい。また作りは悪くないが、一部あれ?と思えるところがあったのは、小規模な映画では仕方ないところか。
主役の男の子は柳楽優弥に似ているし、話の内容も「誰も知らない」を思い出させる。意識はしてないだろうが。














亀は意外と速く泳ぐ05・90分
(監・脚)三木聡、(出)上野樹里、蒼井優、要潤

夫が単身赴任でいない普通の主婦が、スパイになった。ただ、目立たず普通の生活を送るだけの潜伏活動が主体だった・・・

脱力系コメディ。いろんな小ネタがちりばめられているし、地味だが話はよどみなく展開していくので、内容自体はこの手の映画としたら良い方だと思う。だだ日本映画のコメディの主流となりつつある、おふざけの多いこの手の映画はあまり好きではないし、現実の部分と何でもやりたい放題の部分のバランスを、私自身どうもうまく消化できない気がした。













亀も空を飛ぶ 04・イラン・97分
(監)バフマン・ゴバディ

イラク北部の難民キャンプに住む子供達、いろんなものを拾って売ったり、さまざまな雑用をしながら生活をしていた。そんな中、ひとりの少年が戦争が始まるという夢を見る。

イラクの(監督はイラン人)苦しい環境の中で生きている子供達の姿を描いている。このような内容の映画がそうそう作られるわけではないので貴重だが、完全に子供が主役で大人との関わりがあまりないのと、すべてをしょってしまってどうしようもないという、大人でも演じることが困難な役を、子供達にやらせているといった印象を受けたのは、私だけだろうか。
もう少し希望を描いても良かったように思えるが、これが現実なのであろう。















カンフーハッスル 04・中・99分
(監・脚・出)チャウ・シンチー

絶大な勢力を誇るギャング団と、スラムのようなアパートに住む住人とが対立した。ギャング団は大勢で殴り込みをかけたが、スラム街のカンフーの達人が彼らを迎え撃つのであった。

前半は下品なところばかりが目につくし、活躍を期待していた監督もおちゃらけているばかりで、内容に良いところがない。またアクションの場面は洗練されて良くできているが、ただそれが見せたいだけといった風で面白味を感じなかったし、前作「少林サッカー」のようなギャグの良さもほとんどなく、低俗少年漫画の世界になってしまった。ここはきつめに点をつけときます。















帰郷 04・82分
(監)萩生田宏治、(出)西岡秀俊、片岡礼子

久しぶりに故郷に帰ってきた男が、以前ちょっとだけ付き合った女性と再会する。

と、上では書いたが、中盤は子供と男の話になってほのぼの。悪くはないけど、話としては発展する要素がなく、そのまま終了。出だしは良かったのにね。

















きみに読む物語 04・米・123分
(監)ニック・カサヴェテス、(原作)ニコラス・パークス、(出)ライアン・ゴズリング、レイチェル・マクアダムス

金持ちの娘が偶然出会った男を好きになってしまった。一方良家の子息を結婚相手にと思っていた彼女の母にとってその男は物足りなかった。

何の面白味もない男女の話が延々続く。また、運命的な要素により引き離されるならまだしも、単なる喧嘩というか個人のわがままだけで話が進んでいくので、見ているこちらは勝手にしてくれと思っていました。それを含めて大きな愛ってところにまとまってはいるけどね。純愛ものが好きな人なら見られるのかな。















逆境ナイン 05・115分
(監)羽住英一郎、(出)玉山鉄二、堀北真希、藤岡弘志、田中直樹

廃部寸前になった野球部を救うべく、一人の男が立ち上がった。しかし彼の前には様々な逆境が立ちはだかるのであった。

野球を題材にしたお馬鹿映画で、好き勝手お馬鹿やり放題。熟語を使ったりするところは好きだし、適度の脳天気さも悪くないが、逆境の内容とその解決方法がどちらも適当に考えたというレベルで、ギャグのキレとか、センスの良さを感じる場面はあまりなかった。まあ、お気楽に見る程度なら悪くない出来だと思います。



















キャビン・フィーバー 02・米・93分
(監・脚)イーライ・ロス

山小屋に泊まりに行った男3人と女2人のもとに、皮膚病を患った男がやってきた。その男を追い払ったものの、謎の病気が彼らを襲い始めた。

ひどい。ただ後半は、お笑い芸人がおいしいところをつかまえにいくような場面の連続で、あきれた笑いがあった。











キング・コング 05・米・188分
(監・脚)ピーター・ジャクソン、(出)ナオミ・ワッツ、ジャック・ブラック、エイドリアン・ブロディ

追いつめられた映画監督が最後の手段として秘境でロケをすることにした。しかしそこにはとんでもない怪物がいた。

3時間という長さに身構えつつ鑑賞。出だしはいいにしても、原住民はいらないような。長くなければ文句を言うほどでもないけど。そこから「ジュラシック・パーク」っぽくなって、映像はすごいけど内容はなし。特に首の長い恐竜に追いかけられるシーンはやりすぎだし、奇怪な生物に襲われるシーンも話の筋と関係ない(ミミズは好きだが)。
キング・コングが活躍しだしてからはさすがに金をかけているだけあって迫力があり、捕まっているところなんかは印象的だし、キング・コングの哀れさも伝わってきてとても良かった。















キングダム・オブ・ヘブン 05・米・145分
(監)リドリー・スコット、(出)オーランド・ブルーム、エバー・グリーン、リーアム・ニーソン、ジェレミー・アイアンズ

鍛冶をしている青年の前に、彼の父が突然現れた。父は聖地エルサレム王国で騎士として有名で、長らく会っていなかった息子に彼の思いを伝えに来たのであった。妻子を失い生きる希望を失い欠けていた息子は、運命に導かれるかのようにエルサレムへと向かうのであった。

米国映画の歴史モノとすれば文句ない出来。内容が特別良いわけではないがきっちりまとまっているし、現在のイスラエルの問題もあるので、ただ単なる歴史の話になっていないところも良い。映像は貫禄のある出来で、贅沢にある金を使えば、このくらいの映像が出来るのは当然なのだろう。また、戦闘や決闘の場面などがあるが、残虐な部分は見せないような配慮があって、たいていの人は大丈夫でしょう。さて、出演者にエドワード・ノートンの名があって、あれーどこにでてたっけ?と思ったのは私だけでしょうか。声でわかれよって話だけど。あとエバー・グリーンちゃんの薄い絹をまとったおしりに、ちょっと興奮しました。












クローサー 04・米・103分
(監)マイク・ニコルズ、(原作・脚)パトリック・マーバー、(出)ジュリア・ロバーツ、ジュード・ロウ、ナタリー・ポートマン、クライブ・オーウェン

ストリッパーの女性と暮らし始めた新聞記者兼小説家が、カメラマンの女性に恋をした。ところが彼のいたずらがもとで、医者とカメラマンの女性がつきあい始めた。

延々浮気しただの、やっぱりあの子がいい、でもこっちとも一発やっておこうという、だらだらした話の展開。登場人物にも魅力がなく全く面白味を感じなかった。









クライシス・オブ・アメリカ 04・米・140分
(監)ジョナサン・デミ、(出)デンゼル・ワシントン、リーヴ・シュレイバー、メリル・ストリープ

湾岸戦争のとき敵の奇襲を受け隊員を失った部隊長が、その後奇妙な夢を見るようになった。その原因を探ろうと、その奇襲に一人立ち向かい敵を追い払った男のもとへ向かった。

「ジェイコブズ・ラダー」っぽい出だしで、そっち系かなあと思いつつ見ると・・・・SFじゃないとそれはダメだろうというようなところが出てきてがっかり。演技派の主役3人がいいだけに、逆に内容のお粗末なところが目立っている気すらする。
PSD(心的後遺症)を負った息子と、強引な治療法で息子を立ち直らせようとしている母にした方がうまくいったように思える。










ゲルマニウムの夜 05・107分
(監)大森立嗣、(原作)花村萬月、(出)荒井浩文、早良めぐみ、広田レオナ、大森南朋

教会の教護院のもとで働く男はさまざまな悪行を行い、宗教に挑戦するかのような言動を繰り返すのであった。

と上では書いたが、実際のところは奇人変人大集合といった方が近く、宗教がどうこういう部分はさほど描かれていない。また花村萬月ならではの過激なシーンがてんこもりでそれは結構だが、こちらに訴えてくるものはないし、主人公も何がやりたいのかよく分からなかった。
女の子にはお勧めしません。














恋する神父 04・韓国・108分
(監)ホン・インム、(出)クォン・サンウ、ハ・ジウォン

神父になるため勉強している神学生と、アメリカ帰りのわがまま娘と出会った。彼女は付き合っていた彼氏と結婚しようと帰ってきたのだが・・・

内容は韓国ラブコメディのお決まりパターン、登場人物や会話、映像にも良いところがなく、気軽に見てこんなものかという程度の出来。
気楽なラブコメディではなくなるけど、本当に美しく魅力的な女性と出会ってくれた方が、面白くなったろうに。












恋に落ちる確率 03・デンマーク・92分
(監)クリストファー・ボウ、(出)ニコライ・リー・カース、マリア・ボネヴィー

飲み屋で魅力的な女性と出会ったために、男の周りでは奇妙な出来事が起こる。付き合っていた彼女や友達は彼のことを知らないといい、住んでいたアパートまでなくなってしまう。

不思議の国のアリスっぽい内容らしいが、私には理解不能。最後に何か説明があるのだろうと思いつつ見ることは出来たが。











恋の風景 03・中・105分
(監)キャロル・ライ、(出)カタリーナ・ラム、リィウ・イエ

死んだ恋人の残した絵の風景を探して青島にやって来た女性が、そこで郵便配達をしている男と出会った。

中国の風景を十分織り込んだつくりはしっかりしているし、主役の女の子カリーナ・ラムちゃんは私好みで可愛かったが、内容が韓国の純愛ものっぽく物足りない。感情の表現もありきたり過ぎ。ちょっときつい気もするが、星一つ半。
男の方は「山の郵便配達」のリュウ・イェで、またまた郵便配達してます。














皇帝ペンギン 05・仏・86分
(監・脚)リュック・ジャケ

南極の皇帝ペンギンの子育てを描いたドキュメンタリー。

ペンギンの気分になった声が入っているので、普通の生態を説明しつつの硬派なドキュメンタリーではなく、誰にでも見やすくしてある。目新しい部分はなかったが、映像が美しいしやっぱりペンギンは可愛かった。











コーチ・カーター 05・米・136分
(監)トーマス・カーター、(出)サミュエル・L・ジャクソン

黒人が多く住む地区にある高校の弱小バスケットボールチームのコーチとして、その高校で以前活躍した男が呼ばれた。彼は部員と契約を結び、勉強と厳しい練習の両立を求めたのであった。

「フープ・ドリームス」(94)というドキュメンタリー映画があって、厳しい生活環境のなか黒人高校生がバスケットに打ち込むという内容で、とても良かったが、それと似ている。だからこの映画が目新しいというわけではないが、「フープ・ドリームス」にはなかった熱血先生の姿は、スポーツ青春ものの王道を行っていてとても良かった。また、落ちこぼれ高校のエロエロな事しか頭にないような生徒の描き方も、そうだろうなあと納得させられた。












コーヒー&シガレッツ 03・米・97分・白黒
(監)ジム・ジャームッシュ、(出)ケイト・ブランシェット、ビル・マーレイ、スティーブ・ブシェミ、ロベルト・ベニーニ、アルフレッド・モリーナ

コーヒーとタバコを吸いながらの会話を11本集めた短編集。

ぼちぼちな話ではあるのだが、つながりがないし、結局話しているだけだし。短編集がそんなに好きでないので、出だしから見る気が減退気味で終了しました。














コープス・ブライド 05・英・77分
(監)ティム・バートン、マイク・ジョンソン、(声)ジョニー・デップ、ヘレナ・ボナム=カーター、エミリー・ワトソン

親が決めた相手と結婚することになった気の弱い男が、結婚式の誓いの言葉の練習中に死人に婚約指輪をはめ、死者と結婚してしまう羽目に。

いろんなアイデアを詰め込みつつの映像の完成度は高く、さすがティム・バートン。短い映画で、話の筋自体は大したことないが。また、人形を少しづつ動かして撮影するという手法でつくられているそうだが、出来が良すぎてCGみたいというのはご愛敬か。
つくるのが大変そうで、CGアニメみたいな連作はきつかろう。














コーラス 04・仏・97分
(監・脚)クリストフ・バラティエ、(出)ジェラール・ジュニョ

普通の学校では手におえなくなった子供が集まる学校に、新しい先生がやって来た。彼は子供たちに歌を歌うことを教え始めた。

話がまとまっていてアメリカ映画みたいだが、フランス映画。悪ガキがほとんどなのであまり可愛げはないし、 先生もふつうのおじさんで見た目魅力的とは言いがたいが、そのマイナス点を葛藤のドラマのエネルギーにしている点は良い。 ただ校長先生があまりに俗物的なのはいただけないが。















故郷の香り 03・中・109分
(監)フォ・ジェンチィ、(原作)モー・イェン、(出)グオ・シャオドン、リー・ジア、香川照之

大学を出て現在は都会で生活を営んでいる男が生まれ故郷である山の中の小さな村に、10年ぶりに帰ってきた。そして昔の恋人と再会した。

いかにも中国映画といった内容としっかりとしたつくりに、文句のつけどころがないくらい。そんなに盛り上がるっていうほどでもないし、面白いとか感動したとか手放しで誉める訳ではないが、全体の完成度の高さと、おいしい役をいただいた香川照之が良かったので、満点。
さて、日本も山の多い国ではあるが、山の中の文化を描いたものはあんまりないね。今では人が出て行くばかりだろうし。そんな中、小栗康平の「埋もれ木」はうまく山を描いていた。山の話なんて大手映画会社が作りそうもないテーマだから、個人か地域に頼るしかないだろうなあ。













コンスタンティン 04・米・121分
(監)フランシス・ローレンス、(原作・脚)ケビン・ブロドビン、(出)キアヌ・リーブス、レイチェル・ワイズ

人間の姿を借りた悪魔どもの退治をしている男が、悪魔の活発な動きに異変を感じていた。そんな時一人の女性刑事から相談を受けるのであった。

悪魔と悪魔ばらい、悪魔と天使の関係や地獄の話など、キリスト教のオカルト的な部分をうまくまとめてある。また、この手のものだから悪魔を倒すシーンや虫が出てきたりするが、ひどくグロテスクになることもないし、アクションを見せたいがための場面がないのも好感がもてる。オチも世界観を崩すことなく、皮肉と笑いがあって良かった。笑っていたのは私くらいだが。













コントロール 04・米・105分
(監)ティム・ハンター、(出)レイ・リオッタ、ウィレム・デフォー、ミシェル・ロドリゲス

人間の凶暴性を抑えることができる新薬の人への実験のため、凶悪な殺人犯に薬を投与することになった。最初はトラブルもあったが、そのうち薬が効き始めて、被験者は普通の生活が出来るようになったのだが・・・。

内容をぱっと見て、「時計仕掛けのオレンジ」風なものを期待して見に行ったら全然違い、テーマは犯罪者の更正と言った方がよく、それは評価できるしおおまかな話自体は好きだが、内容に問題山積。何でちょっと直せばいいだけのような問題点を放っておくのか、また面白く見せようと思って変な方向に行ってしまうのか、監督の言い訳を聞いてみたい。












サーティーン あの頃欲しかった愛のこと あの頃欲しかった愛のこと 03・米101分
(監)キャサリン・ハードウィック、(出)ホーリー・ハンター、エヴァン・レイチェル・ウッド

13歳の少女が同級生でイケてる女の子に憧れ、仲良くなった。しかし麻薬や万引きなどに手を染めることに。

13歳の娘が不良娘と付き合いだして、グレ始める話。役者が13歳には見えないし(でも87年と88年生まれと若いことは確かだが)、13歳であそこまで行っちゃうのか?という疑問もあるし、内容もありがちではあるが、ありがちゆえに人ごとと思えぬところもある。
特に自分の子供がグレたらどこまで忍耐するかってのは、自分自身でも分からないからねえ。
調べてみると実話だそうで、アメリカと日本のグレる程度の違いにびっくり。













サイドウェイ 04・米・130分
(監・脚)アレクサンダー・ベイン、(原作)レックス・ピケット、(出)ポール・ジアマッティ

離婚した元妻に未だに未練がある男が、親友の結婚を前に、彼と二人でカリフォルニアにワイナリーを回る旅に出た。そこの行きつけの店にいるウェイトレスにアタックしろと親友から強く勧められるが・・・。

ワイナリー巡りをしながらのほのぼのドラマで、ワインの細かなことが沢山出てくるのかと思いきやそうでもなかった。また内容や会話が特別良いというわけではないが、主役のおやじが結構好きだし、コメディっぽいところとシリアスなところのバランスがうまくとれていると思う。



























サスペクト・ゼロ 04・米・99分
(監)E・エリアス・マーヒッジ、(出)アーロン・エッカート、ベン・キングスレー

セールスマンの男が殺された。それを捜査していたFBI捜査官の男のもとに、彼が時に襲われる幻覚の正体を知っている者からファックスが届いた。

一体何の話かうまくつかめないまま物語は進んでいく。その間どこへ向かっているのか分からないから置いてけぼり。何の話か分かったところで、もとがそれではうまくいくとは思えない内容。もう少し原因となったものを真剣に考えないと絵空事に見えてしまう。ただ、人間の能力を飛躍的に高める訓練や薬物、遺伝子の開発ってな話は結構好きかも。点は内容に良いところがないが、甘めに星一つ。











サハラ 死の砂漠を脱出せよ 05・米・124分
(監)ブレック・アイズナー、(出)マシュー・マコノヒー、ペネロペ・クルス

トレジャーハンターの男が、アフリカで南北戦争時のお宝を探していた時、原因不明の病気の調査をしている女性と出会った。

「ハムナプトラ」系統の古代の呪いみたいな話かと思ったら、そうでなく、悪いやつに立ち向かうぞってって話と、ぼちぼちのアクション。気楽に見るには丁度良いかもしれないが、何が面白いとか迫力があるとかそういうところはなかった。

















SAYURI 05・米・146分
(監)ロブ・マーシャル、(原作)アーサー・ゴールデン、(出)チャン・ツィイー、コン・リー、ミシェル・ヨー、渡辺謙、役所広司、桃井かおり、工藤夕貴、大後寿々花

芸者置屋に売られてきた少女が優しくしてくれた会長さんに恋をした。そしてその想いを胸に芸者として一流になっていくのであった。

アメリカ人がGEISHAの話を映画にしているのだから、いろいろ変なところがあるのは承知の上だし、下手な英語も気にならないといったら嘘になるが、どうせ字幕だから問題ないし、多数の人が下手だから一人だけ下手で浮いてしまうよりはいいのでしょう。ということで見ると、「シカゴ」の監督ということで映像は美しいし、内容もまずまず。外国人のGEISHA像をうまく表していると思う。私は外人の変な日本像が好きなので、高得点。
豪華な役者の中ではコン・リーが一番良かった。また桃井かおりの英語があんなに下手だとは予想外だった。














さよなら、さよなら、ハリウッド 02・米・113分
(監・脚・出)ウディ・アレン、(出)ティア・レオーニ

プロデューサーである、別れた元妻の口添えのおかげで、盛りを過ぎた監督に、久々に監督の仕事がやって来た。ところが映画撮影中に目が見えなくなってしまう・・・

老けたけどウッディ・アレンのいつもの調子が見られて満足しました。見る前は目が見えなくなるなんてちょっとやりすぎじゃないかなあと思っていたが、そんな心配は無用だった。また内容自体に深みがあるというわけではないが、コメディとしてはまずまずの出来で、特に店での別れた女房とのやりとりは傑作。

この映画、「バッド・エデュケーション」、「ライフ・アクアティック」と三者三様で映画監督の話を映画にしていて、同時期に公開というのも興味深い。どれが好きかといわれても困るが、「さよならハリウッド」は気楽に楽しかったし、「ライフ・アクアティック」は凝ったセットや服装と妙なノリ、「バッド・エデュケーション」は監督自身の性癖やら性格をきっちり描いていて良かった。












さよならみどりちゃん 04・90分
(監)古厩智之、(出)星野真里、西島秀俊

バイト先で知り合った男性と寝たが、本命の女の子がいると言われた女の子、それでも彼が好きなのであった。

一発やらせて、と書くだけでも嫌気を感じる人が多いと思うが、この映画に登場する男はそんなことを平気で言うひどい男。そんな男に惹かれてしまう女にも、その反発心が当然移るわけで、単なる馬鹿という風にも見られかねない。
そういう難しい関係または彼女の移り変わりを描いているのは評価したいが、不十分なところも目立つ。オチなしともとれるラストが最たるもので、何かしら不安なり空虚な感じを出して自分自身が思うようにならないというところを描いておかないと、結局馬鹿な女という風に見えてしまう。また、会社の場面は完全に不要。

















サマータイムマシン・ブルース 05・107分
(監)本広克行、(出)瑛太、上野樹里、真木よう子

SF研究部のエアコンのリモコンが壊れて、暑い中エアコンが使えなくなってしまった。そんなときタイムマシンが出現し、リモコンが壊れることを防ごうとするが・・・

おふざけ映画。だらけた馬鹿馬鹿しい映画を許容できる人なら見られるでしょう。


















サマリア 04・韓国・95
(監・脚)キム・ギドク、(出)クァク・チミン、ソ・ミンジョン、イ・オル

旅援助交際をしていた女の子が死んでしまった。その際見張りをしていた友達の女の子は罪の意識から、自ら男と寝て、すべてを帳消しにしようと思い立つのだったが、父親に気づかれてしまう。

少女のもろい心を描いた映画かと思ってちょっとは期待して見に行ったら、全く期待はずれだった。最初のアイスの棒の投げられた距離が少々長い時点で危険な香りがしたが、誰もいない風呂屋をはじめ、欠点がてんこ盛り。ついでに中盤以降はおやじの話で、少女の話ではなかった。


















さよなら COLOR 04・119分
(監・出)竹中直人、(出)原田知世

医者をしている男のもとに高校生の時憧れていた女の子が患者としてやってきた。彼女は重い病気に冒されていて、男は治療に全力をあげるが・・・・

竹中直人と原田知世が同級生という、相当きつい設定。まあ、竹中直人が実年齢より若いということだろうが。そのほかにも竹中直人が全然医者に見えなかったり、何の関係もなさそうな女子高生が絡んできたりと、内容に関してはいいところがなかった。映像面はいろいろアイデアがあってまずまず良かった。

















ザ・リング 05・米・110分
(監)中田秀夫、(出)ナオミ・ワッツ

田舎に引っ越してきた母子だったが、相変わらず呪いの影が忍び寄るのであった。

典型的な続編ダメ映画。出だしや最後の怖い場面に何の新しさもないし、内容に筋もなく何でもありのホラーになっている。鹿が大挙して襲ってきたあとのせりふ、どういうこと?ってこっちが言いたいわ。













サラ、いつわりの祈り 04・米・96分
(監・脚・出)アーシア・アルジェント、(原作)JTリロイ、(出)ジミー・ベネット、ディラン&コール・スプラウス、ピーター・フォンダ

里親のもとで幸せに暮らしていた7歳の少年のもとに、本当の母親が現れ、いやがる少年を引き取っていった。母親は娼婦で次々と男を変えるという無茶な生活を送り、少年もその母親の生活に付き合わされることに。

原作の勢いをしっかり受け継いだ感じのする映画で、ほとんど隙のない話の展開は素晴らしい。また荒れ果てた生活を描いているのに、暗くなっておらず、ところどころコミカルなところさえあるし、少年の見たものや彼の心象風景を含めた映像表現も素晴らしい。アーシアの才能に脱帽です。パパのダリオ・アルジェントも鼻高々でしょう。









Jの悲劇  04・イギリス・101分
(監)ロジャー・ミッシェル、(原作)イアン・マキューアン、(出)ダニエル・クレイグ、サマンサ・モートン

気球事故と関わった男が、その事故について思い悩んでいたとき、その事故の時一緒にいた男が現れつきまとい始める。

主人公の男性が事故について悩んでいることのつながり、つまり心の葛藤を補う形で謎の男が登場しているのかと思いきや、全然関係なかった。だから内容自体は文学的な香りがするものの、良いとは言えない。ただ映像はしっかりしていて良かったし、恋人役のサマンサ・モートンちゃん独特のオーラがあふれた演技も良かった。好きになっちゃったかも。
エンドロール後に何か短い映像があったらしいが、私は見てない。

一言ツッコミ、見た人はスクロール

























早く警察に通報しろと何度もツッコみを入れてました。また最後もキスする前にプスッといってくれ。













ジェリー 02・米・103分
(監)ガス・ヴァン・サント、(出)マット・デイモン、ケイシー・アフレック

荒野を散策していた男二人が道に迷った。水も食料もないなか、何とかハイウェイを探そうとするが・・・。

荒野の風景が延々と映し出されるだけで、ストーリーと言えるほどのものはなく、一体何でこんなものが映画になるのか理解不能。











七人の弔(とむらい) 04・107分
(監・脚)ダンカン、(出)渡辺いっけい、高橋ひとみ、温水洋一

林間合宿に7組の親子が集まった。ただその合宿は子供を売るための合宿だった。

ダンカン初監督作品。いかにもダンカンっぽいブラックな内容は評価したいし、つくりも悪くない。ただ、子供の描かれ方に対して大人の方はお粗末で、みんな似たり寄ったり。大人の方に、もっとせっぱ詰まった感じの人が欲しかったし、もうすこし詰めて考えて欲しいと思える部分も多々あった。















七人のマッハ!!!!!!! 04・タイ・95分
(監)パンナー・リットグライ、(出)ダン・チューポン

体育推進のため国境の村を訪れていた一団が、いきなり何者かに襲われた。

出だしが良く、今回も面白いのかと思ったら、いきなり銃を村人に乱射し始め、 その後のストーリは無茶苦茶。またいろんなスポーツで戦うのも結構だが、 銃を持った相手に何をやっているのだかという思いは誰もが持つだろう。 それを大目に見てもらうためにも、むごたらしいところは極力抑えないと。ただアクション自体は相変わらず無茶な事をやっていて、相当痛そうです。
前作マッハ!のアクション監督が本作を監督したのだが、続き物ではありません、というか全く関係ありません。















疾走 
(監)SABU、(原作)重松清、(出)手越裕也、中谷美紀、韓英恵、豊川悦司

物静かな少年が様々な人と出会いつつも、心の闇を埋められず、次第に孤立していく。そんな中で一人の少女への思いが強まっていく。

最初から何の話かよく分からない。主人公だけならまだしも、周りの人たちの行動も理解不能。
走るぞーといって、トラックから石が落ちてきた時はさすがにドン引きでした。ギャグなら笑えるけど。














シャーク・テイル04・米・90分
(声)ウィル・スミス、ロバート・デ・ニーロ、アンジェリーナ・ジョリー・レネー・ゼルウィガー

お調子者の小魚が、非常に気弱なサメと仲良くなった。そして小魚は人気者になるためにそのサメと一芝居演じるのであった・・・

いまどきDVDに字幕がついていないとは手抜きも甚だしい。内容もどこかで見たことがありそうな内容だが、会話は細かなギャグが多くてまずまず。ただ「ファインディング・ニモ」のようなキャラクターのかわいさがない。というか結構気持ち悪い。














親切なクムジャさん 05・韓国・114分
(監・脚)パク・チャヌク、(出)イ・ヨンエ、チェ・ミンシク

子供を誘拐し殺害した罪で服役していた女性が出所した。復讐心を秘めて。

「復讐者に憐れみを」「オールド・ボーイ」に続く作品だが、前2作と比べると全く物足りないというか、ツッコミどころ満載の映画。
最初サンタの格好をした演奏隊が飲みかけの紙コップを捨てるところで生じた悪い予感が的中した形で、ほぼすべての登場人物の行動が納得いかなかった。つくり自体は良いし、小ネタというか面白いアイデアを入れている点はこの監督ならではだが。

ちょっとツッコんでもいいですか。この映画が今ひとつだと感じた人はスクロール。
面白いと感じた人は、スクロールする必要なし。(文句言ってるだけですので)






















実況見分の時に犯人が赤ん坊を連れているという、救出の絶好の機会を見逃している。少年を殺した男が赤ん坊をそのまま生かしておくのか?
二人殺したあとの張本人へのぬるいやり方にイライラしたし、その後、前触れもなく他の被害者家族が出てくるのもびっくり。他の被害者は彼女が犯人を見逃したから出たのでは?また13年前から計画を立てたと言っておきながら、被害者家族の事件はそれ以後に起こっているよ。(間違ってたらごめん)
また子供をやむなく捨ててしまったことに相当な罪悪感があるように描かれているが、見ている方とすれば仕方ないのだからそこまで思い詰める必要はないと思えたし、復讐したいけど罪の意識があるなら、警察に引き渡せばいいだけのことだし(これが殺したのが一人だけなら復讐という方法でしか納得出来ないが、引き渡しても死刑が確定してるわけだから・・・と書いたが、韓国では死刑制度はあるが、死刑の執行はしばらく行われていないそうだ)、復讐と娘への償いを同時にするなら、もっとあっさりした殺しで済ませて娘と一緒に暮らすという方向に行くべきだし、ピストルも愛嬌で使っているだけだし。とにかく納得できないことが多すぎた。



















シン・シティ 05・米・124分
(監・原作)フランク・ミラー、(監)ロバート・ロドリゲス、クエンティン・ラタンティーノ、(出)ブルース・ウィリス、ミッキー・ローク、クライヴ・オーゥエン、ベニチオ・デル・トロ、ジェシカ・アルバ、イライジャ・ウッド

悪のはびこるシン・シティで警官が猟奇殺人の犯人を見つけた。しかしその犯人の父は街の有力者で、事件を葬り去ることなどたやすいことであった。

白黒画面に色を加えた映像はスタイリッシュで良いが、暴力描写一杯のエグい話の内容と絡まって、暗い方向にずーっと向かっていくばかり。ついでに主人公が移りつつ話が進むので寄せ集めみたいし、やりたい放題の悪者の描かれ方も好きになれなかった。原作を知らないが、こういったダークなアメコミはちらっと絵を見て顔をしかめてすぐ本を置いてしまいそうで、読むことはないだろうが、逆に言うと暴力描写がいくらでも売り物に出来るという点で映画向きかもしれない。























シンデレラマン 05・米・144分
(監)ロン・ハワード、(出)ラッセル・クロウ、レニー・ゼルウィガー

大恐慌でもち金を失い、港で日雇い労働をしている元ボクシング世界チャンピオンがいた。彼は苦しい生活の中、金のために一度きりの復活戦を承諾した。

しっかりとしたつくりで150分近い長さもさほど気にならなかったが、内容は貧乏からボクシングするだけで、なんのひねりもなく、その単純な内容からするともう少し短くてもいいように思える。
貧乏+ボクシングで映画が出来るなら、他にもいいアイデアがありそう。貧乏+卓球、貧乏+野球、貧乏+エコロジー、貧乏+詩人ってこれは貧乏=詩人になりかねないが、面白い組み合わせがないかなあ・・・













心中エレジー 
(監)亀井亨、(出)眞島秀和、小山田サユリ

浮浪者を殺してしまった女の元に、一人の男が近づいてきた。そしてふたりは自殺しようとするが・・・

こういう実感の伝わってこない映画はどうにも苦手。くらいばかりで全然面白くない。最初の自殺シーンで、さっさと死んで下さいと、思いつつ見てました。
また、いくら暗い夫婦でも、食事の時まで暗くする家はなかろう。














スカーレットレター 04・韓国・119分
(監)ピョン・ヒョク、(出)ハン・ソッキュ、イ・ウンジュ

写真屋で起きた殺人事件を担当することになった刑事は、シンガーの女性と不倫中で、それが妻にばれてしまい、泥沼状態になってしまう。

イ・ウンジュの遺作となった作品。彼女は演技でがんばっているのだが、内容はいまひとつ。何かごたごたしていて話の流れが良くないし、刑事の男もただ単にふてぶてしいだけだから、ラストにかけて妙な印象しかなかった。














スター・ウォーズ エピソード3 シスの復讐05・米・141分
(監・脚)ジョージ・ルーカス、(出)ヘイデン・クリステンセン、ユアン・マクレガー、ナタリー・ポートマン、サミュエル・L・ジャクソン

共和国分裂派との戦いが佳境を迎える中、ジェダイの騎士アナキンは、若さゆえのうぬぼれから他のジェダイが彼を軽んじていると思い始める。そして不吉な予兆を見た彼は闇の力に屈してしまうのであった。

映像面においては最初から最後までとにかくすごい。こういうものを見せつけられたら、こういったジャンルの映画でアメリカに立ち向かうのは無理な話で、ダース・ベイダーを前にした一般人のようにひれ伏すしかない。内容について、前半は導入のためのサービス場面が多く盛り上がらなかったが、中盤以降はとても満足のできる内容だった。特にサミュエル・L・ジャクソンとの対決が良く、そこからぐぐっと話に入り込めた。ただ一つケチを付ければ、ジェダイが戦っているときの強さバランスがどうにもつかめなかったのは残念だ。妙に強かったり弱かったりするところがなく、もう少し緊迫感があれば喜んで満点付けたろう。















スタンドアップ 05・米124分
(監)ニキ・カーロ、(出)シャーリーズ・セロン、フランシス・マクドーマンド、ショーン・ビーン

2児の母だがまだまだ男の目を惹く女性が、鉄鉱石採掘場で働き始めた。しかし会社と多くの男性従業員は女性の必要性を認めておらず、ひどい待遇を受けるのであった。

(「スウィート・ヒアアフター」+「エリン・ブロコビッチ」)÷2といった感じの映画。
明るい話ではないが、苦しいときの家族や友人の絆がうまく描かれている点は良かった。一方裁判の方は、いかにもアメリカ裁判映画っぽい描かれ方で、気に入らない点があったものの、裁判のやりとり自体に焦点を当てているわけではないので、適度な描かれ方でいいのでしょう。

それにしても、ここまであからさまな嫌がらせをするというのは、どういう気質なのだろう。日本人は陰険というか無視するのが普通で、行動に移して嫌がらせをする人はそんなにいないと思えるので、お国による違いなんでしょうか












ステップフォード・ワイフ 04・米・93分
(監)フランク・オズ、(出)ニコール・キッドマン、クリストファー・ウォーケン、グレン・クローズ

心機一転新たな生活を始めようと、ひと組の夫婦が一見理想的な家族が沢山住んでいる町へ引っ越してきた。しかしどうも様子がおかしいような・・・。

ニコール・キッドマンの力で箔がつき、大した内容でなくとも彼女を見ていればそれなりに見られるし、またセットや衣装などもまずまずだし、小ネタを含めた明るい雰囲気も悪くない。ただサスペンス調の話の内容と、コメディとのバランスをとるということが、そもそも至難の業でうまくいっているとはとても言えないし、出だしの彼女の無茶さ加減が思い切りマイナスに働いているなど、話の展開にも無理があるし、登場人物に魅力がなかった。











ステルス 05・米・120分
(監)ロブ・コーエン、(出)ジェシカ・ビール、ジェイミー・フォックス

知能を持ち全自動で動き攻撃するステルス機が開発された。そのステルス機が自ら思考回路をもったことでトラブルが起きる。

(「トップ・ガン」+「2001年宇宙の旅」+「エネミー・ライン」)÷10って感じの話。映像に迫力はないが悪いと言うほどでもなく、内容はありきたりで良いところがないが、元々期待してない。ただ恋愛の要素を入れようとして、つまらない会話をするのは勘弁して欲しかった。
ジェシカ・ビールちゃんは愛嬌がありかわいい。ちょっとしたサービスもあったよ。
















世界で一番パパが好き 04・米・101分
(監・脚)ケヴィン・スミス、(出)ベン・アフレック、リヴ・タイラー、ラクエル・カストロ

広告業界で忙しく働いていた男が、娘を一人で育てることになった。そんな中で可愛い女の子と出会う。

リヴ・タイラーが見たくて借りてきた。彼女が登場していきなりシモネタっぽい会話が始まり、妙にいきいき。照れているのか、それとも素に近いのか知らないが、いつもと違った普通な感じが良かった。やっぱりかわいいねえ。折角だからタイトルも「世界で一番リヴが好き」にすればいいのに。
内容?あってないようなものでした。リブ・タイラーちゃんに星二つくらいあげたい気持ちを抑えて、星半分。












蝉しぐれ 05・131分

(監)黒土三男、(出)市川染五郎、木村佳乃、緒方拳、原田美枝子、今田耕司、ふかわりょう

武芸に秀でた若者と近所に住む美しい娘はお互いが好きであったが、若者の父が藩の跡目争いに巻き込まれてしまい、境遇が一変してしまう。

それなりにお金がかかったつくりで、映像面は地道に描こうという姿勢があるのだが、内容に変なところがありすぎて、逆にとらえどころがないといった印象。
たとえば後半の派手なチャンバラや妖剣を使う男の対決など、チャンバラ映画なら納得いくが、まじめ風の内容とどうにも整合がとれていない。また父を運ぶ大切なシーンも、町人に水をかけられたり、いくら坂道といえそこまでひいひいいうほどでないように見えたりと、いちいち白けるところが目についた。
大滝秀治、柄本明、緒方拳が出てくると引き締まる。役者の力だが、逆に若手は見るべきところがなかった。













セルラー 04・米・95分
(監)デヴィッド・リチャード・エリス、(出)キム・ベイジンガー、クリス・エヴァンス、ジェイソン・ステイサム

何者かが女教師の家に侵入し、彼女と子供を監禁した。何とか助けを呼ぼうとするが、家の電話機は破壊されてしまっていた・・・

出だしから無駄な場面がなく、さっさと話が展開。つっこみどころがないわけではないが、話の流れの中で十分納得できる内容になっているし、犯人像の描かれ方も良かった。アクション・サスペンスとしたら文句ない出来だが、大作でないのと迫力を感じるほどでもなかったので、星二つ半。













ソウ2 05・米・100分
(監)ダーレン・リン・バウズマン、(出)ドニー・ウォールバーグ

男4人と女3人が、気づいてみると部屋に閉じこめられていた。そしてまた例の人形がゲームをしようと不気味な声で語りかけてきた。

微妙にバレてしまいそうなので、全作並にしっかりした出来だった、という感想にとどめておきましょうか。前作を見る必要はある。
毒ガスについて一言余計なことを言っていたり、お姉ちゃんがひっかかったトラップはすぐ外れそうだったと、小さなつっこみどころくらいは書いておこうかな。













そして、ひと粒のひかり 04・コロンビア、アメリカ・101分
(監・脚)ジョシュア・マーストン、(出)カタリーナ・サンディノ・モレノ

田舎に住む普通のコロンビアの女の子が、麻薬の運び人をして生活のお金を得ようとした。しかし当然ながらいろいろなリスクが伴っていた。

コロンビア映画は初めてだが、つくりはしっかりしているし、内容も実際に行われている麻薬運びの仕事だから、ドキュメンタリーのような生活感もあり良かった。特に主役のお姉ちゃんの、気は強いが必ずしも物事にうまく対応できない、田舎で育ったらそれ以上どうしようもないというところが、うまく表されている点は良かった。ただ話の流れが予想内だったので、星三つ。
こういった世界の地域地域の貧乏ネタ映画がどんどん出てきて欲しいものだ。













ソン・フレール 03・仏・90分
(監・脚)パトリス・シェロー、(出)ブリュノ・トデスキーニ、エリック・カラヴァカ

長らく会っていなかった兄が弟のところにやってきて、血液の血小板の数が少なくなるという難病にかかっていることを告げ、看病を頼みに来た。そして弟は出来るだけ一緒にいると約束するのだった。

静かで地味な映画で、特別に何かが起きるという話の展開ではなく、淡々と話は進む。また、内容が不治の病の兄と弟の話だから暗いものだが、癌のように重苦しい感じはしないし、しっかりとしたつくりで下手な悲壮感などもなく、自然な感じが良い。ただ弟との間に一つくらい過去の思い出があっても良かったように思える。こんなことを言う私も兄とは10年以上会ってなかったりするのだが。

















ダーク・ウォーター  04・米・105分
(監)ウォルター・サレス、(出)ジェニファー・コネリー

離婚調停中の母と娘が、天井から雨漏りするわエレベーターは誤作動するわのボロアパートに引っ越してきた。そこで不思議で出来事が起こる。

「仄暗い水の底から」のリメイク。オリジナルは見てない。
話の内容はありがちなので驚きはないが、雨のじっとりする空気がしっかりと描かれていたし、登場人物の描かれ方も良かった。ま、面白かったかときかれると、悪くないと答える程度だが、文句をつけるところがないので、星二つ半。
最近はエレベーターの誤作動の方が、リアリティあるね。ついつい製造元を確認してしまう。












ダウン・イン・ザ・バレー 05・米・115分
(監)デヴィッド・ジェイコブソン、(出)エドワード・ノートン、エヴァン・レイチェル・ウッド

可愛い女の子が偶然であったカウボーイ風の男性に恋し、付き合うことになった。しかしその男は都会に馴染めないうえ、虚言癖があるのであった。

純真なこころをもっているように見えるが、ちょっと病的なカウボーイがトラブルを巻き起こすという話。「明日に向かって撃て!」「真夜中のカウボーイ」系統を狙ったのだろうが、男の描き方が物足りないし、単なる気の毒な人だし、恋人の女性と弟の男に対する反応も納得できない。特にラストは?でした。

















TAKESHIS' 05・107分
(監・脚・出)北野武、(出)京野ことみ、岸本加世子、寺島進、大杉漣

売れない芸人の男は北野武にそっくりで、北野武に憧れていた・・・・・。北野武自身を描いた映画。

 まず最初に断っておかなければならないのは、私は北野武が好き。
 浅草時代から映画監督として活躍してきた彼自身の姿を二人の自分を使い、夢というか幻想を織り交ぜつつ映像化していて、ここまで自身をさらけ出し、さらに発想のテンポに合わせて自由に場面が転換されていく様子をみて、たけちゃんやっぱりすごいわと感心。さらにお笑い芸人としてのベタな笑いや、タップなどのショー芸を含めた芸の世界のドンとしての姿も描かれていて、今の北野武を存分に感じることが出来てとても満足。また、ひょうきん族から映画監督となって僕らの時代を代表するひとりとなった北野武に連れられて、時代の流れも感じる事が出来た。
 べた褒めでついでに、線路のシーン前後は私のツボに入って、涙がウルウルした。泣いているのは私くらいだろうが。
 ただ、これも北野武が好きだからこそで、普通の映画のようにストーリーがあるわけでもなく、彼の頭の中に思い浮かんだ事に付き合わされるという面があるので、万人にお勧めできるわけではない。
 さて、似たような映画として寺山修司の「田園に死す」を思い浮かべた。この映画も監督の個性が見事に表現された映画で、青森と短歌という本質がしっかり描かれているという点において、「TAKESHIS'」よりも優れていると思う。
三輪明宏はこのつながりから出ているのではないかと、ふと思ったりして。















TAXI NY04・米・94分
(監)ティム・ストーリー、(出)クイーン・ラティファ、ジミー・ファロン

レーサーでタクシードライバーをしている女性が、極度の運転音痴の刑事を引き連れ、謎の美女犯罪集団を追う。

TAXIシリーズのニューヨーク版。カーアクションは月並みレベルだが、男のおとぼけぶりが良く、気軽に楽しめた。リュック・ベッソンはたいして絡んでないのだろう、その方がいいモノできるね。



















ダニー・ザ・ドッグ05・米、仏・103分
(監)ルイ・レテリエ、(脚)リュック・ベッソン、(出)ジェット・リー、モーガン・フリーマン、ボブ・ホスキンス

闘犬のように幼い頃から戦うことだけを教えられ、ギャングの用心棒として働いていた男が、盲目のピアノの調律師と出会った。そしてギャングから離れ調律師の家庭で住み始めるが、幸せは長く続かなかった・・・。

話の内容はベタベタだが、ジェット・リーのアクションは良いし、ボスを演じるボブ・ホスキンスの会話の調子も良い。真面目に文句を言いつつギャグになっているところなんかは、熟練のなせる技だろう。監督と撮影は「トランスポーター」チームで、アクションならしっかりしたものを今後も作ってくれそう。またリュック・ベッソンは適当なものも作るが、さすがにジェット・リーの首を縦に振らせるためには真面目に仕事をするね。














ターネーション 04・米・92分
(監・脚・出)ジョナサン・カウエット

母が心の病を患った事が原因で里子に出され、幼児虐待を受け、青年になっても情緒不安定なジョナサン。彼と彼の家族の生い立ちを描く。

虐待や精神病の悲惨な体験を綴って、現在の自分から過去を見つめ直し、現在と向き合うという方向のドキュメンタリーかと思いきや、ただ単に過去の出来事とその写真をミュージックビデオ風にまとめただけで、核心については全然述べられていないといった印象。もっと自身の言葉を出して訴えかけないと、誰を描くためのドキュメンタリーか分からなくなってしまう。
















旅するジーンズと16歳の夏 05・米・118分
(監)ケン・クワピス、(原作)アン・ブラッシェアーズ、(出)アンバー・タンブリン、アレクシス・ブレーデル、アメリカ・フェレーラ、ブレイク・ライヴリー、ジェナ・ボイド

幼い頃からいつでも仲良しの4人組が不思議なジーンズを見つけた16歳の夏、一人は父の故郷のギリシャへ、一人はサッカーの合宿へ、一人は離婚した父と一緒に過ごし、一人はドキュメンタリービデオの制作と、それぞれの夏休みを過ごし始める。

世界中でベストセラーになった「トラベリング・パンツ」という本の映画化。アメリカの女子高生の青春映画ということで、良いといってもぼちぼちレベルかなあ、と思っていたら、その期待を大きく上回る内容の良さ。女の子の青春ものとして、これに匹敵するものがすぐには思い浮かばないほどで、4つの舞台が交錯しつつ進んでいくさまは、「イントレランス」を彷彿とさせる・・・・・ってピンこないか。とにかく、普段は映画男の採点で女の子の役にはあまりたたないのだが、この映画はみんなにお勧め出来ます。
”大の男が泣かされてしまう感動作”という宣伝も、私の場合嘘ではなかったよ。ウルウル。

















探偵事務所5 楽園、失楽園 05・76分、64分
(監)林海象、(出)成宮寛貴、宮迫博之、貫地谷しほり、佐野史郎

由緒ある探偵事務所に勤務し始めた男が、その探偵事務所の社長の娘から依頼を受けた。

DVDになるにあたって分割されたのだろう、続き物です。
内容自体はさほど良いわけではないが、エンターテイメントとして見れば面白い。特に小道具類の充実ぶりが良いし、シリーズものとして大がかりな登場人物群は広がりがあって、ちょっとわくわくする。ただちょっと漫画的な内容なので、探偵モノの緊迫感はあまり感じなかったし、登場人物の描かれ方も特徴はあるが、深みがあるわけではなかった。
あの指輪、私も欲しい気がするが、探偵ということがバレバレのような・・・















チーム★アメリカ ワールドポリス 04・米・98分
(監・脚)トレイ・パーカー

世界の平和のためテロリストと戦うチーム★アメリカが、金正日の大がかりなテロの情報を入手した。

金正日の人形がニュースにもなっていた映画で、予想どおりの無茶やり放題。また人形ならではの安っぽさや動きのおかしさも良い。内容に関しては結構残虐なシーンとか下品な場面も多々あるが、人形なので気にならず、馬鹿映画として楽しめた。また、なぜ俳優協会が出てくるのかよく分からんが、おかしければいいのか。特にパール・ハーバーの歌は笑えた。でもリヴ・タイラーを殺しちゃダメ。全然似てないけど。

















地球を守れ! 03・韓国・117分
(監)チャン・ジュヌアン、(出)シン・ハギュン、ペク・ユンシク

エイリアンが地球を制圧しに来ると思いこんだ病んだ男が、一流企業の社長を監禁する。

タイトルからふざけた映画かと思いきや、チャレンジ精神あふれる変な内容の映画。
監禁といっても「オールド・ボーイ」ほど激しくないのでお薦めしたいところだが、女の子はもともとこんな変な話は好きではないかな。
出だしから映像のアイデアがしっかりしている。そしてあのへんちくりんなヘルメットと可愛くない女、その時点で強烈。その印象をしっかり受け継ぎつつも、だんだん心情を現していく手腕は見事。途中刑事が一人でやってくるところは不満が残るが、最後エンドロールまでしっかりと作り込んであり、とても初監督作品とは思えない見事な出来。お薦めしたいので星三つ半。
こんな映画を初監督で作らせてくれる韓国映画ってすごいな。















綴り字のシーズン 05・米・105分
(監)スコット・マクギー、デヴィッド・シーゲル、 (出)リチャード・ギア、ジュリエット・ビノシュ、フローラ・クロス

大学で言葉の研究をしている男の娘が、正しいスペルを言うというスペリング・ビーコンテストに出場、不思議な力を発揮し始めた。ところが母や長男と父との関係はぎくしゃくし始める。

家族の関係が主題なのだが、微妙な関係が続いてどうもすっきりしない。まあ描きたいことは分かるのだが。ついでに少女の出る大会自体があんまり馴染みがないし、それが最終的にうまく家族の関係と結びついているのかと、ふと疑問に思うところも。
少女が不思議な能力を発揮するところと、言葉の結びつきは良いのだから、素直に少女の見える言葉の映像を中心に話を進めていけば良かったと思うが。











Dear フランキー 04・英・102分
(監)ショーナ・オーバック、(出)エミリー・モーティマー、ジャック・マケルホーン、ジェラルド・バトラー

暴力をふるう夫から逃げ出し、転々と引っ越ししていた母は息子に、「父は船乗りで帰ってくることが出来ないのだ」と長年にわたって嘘をついていた。そんななか母が父の乗っている船だと嘘をついていた船が地元に寄港することに。

話の内容は予告で見たのとそうそう違うわけではなかったが、それでもしっかりとした話の展開は文句ない出来。久々にこれぞイギリス(スコットランド)映画って感じのを見て満足だし、これからも子と父母とガラの悪いおばちゃんで面白いものが出来るだろう。ただそれだと幅は広がらないので、ふと思ったのは、アメリカの高校生がどんな生活をしているかイメージがぼんやりあるけど、イギリスの高校生って映画に出てこないのでイメージが沸かない。たまには高校生も描いて欲しいということ。ただ単に日本に入ってきてないだけなのかなあ。
帰り際におばさんが、「母親ってデミー・ムーアだとずっと思ってた」と話していたのには笑えた。私も見ながら何か似ていると思っていたから。

















デーモンラヴァー 02・仏・120分
(監・脚)オリヴィエ・アサイヤス、(出)コニー・ニールセン、シャルル・ベルリング、クロエ・セヴィニー

日本のアダルトアニメ制作会社を買収し、ライバル会社とのシェア争いで圧倒的優位に立とうとしていたフランス企業の内部に、ライバル会社からのスパイがいた。スパイは何とか買収を阻止しようとするが・・・

出だしは変わった分野の話だなあと思ってみていたが、東京でアダルトアニメを流されてから見る気が低下。その後は何でこんな展開になるのかよく分からなかった。規模の大きな企業を扱った映画は、それ相応の規模をもった映画にしないとどうしても無理が出るいい例。





















デズパイザー 03・米・105分

自動車事故を起こした男が気がつくと、そこは煉獄で(さまよえる魂が集まるところらしい)、そこではデスパイザーが奴隷を支配していた。男は煉獄で知り合った反乱軍に何のことかよく分からないまま加わり、デスパイザーの手下と戦うことになった。ところが現実世界で蘇生した男は、煉獄から現実へ戻ってきてしまう。

これは一体いつのコンピューター・グラフィック?と思えるほどの出来だし、単なるおやじが主人公だし、その妻もまたきついが(おばちゃんがあんな格好というのも笑えるが)、内容が結構いい。もちろんB級映画なので高望みしないでの話だが。パッケージにはアメリカで良く出てくる巨大ミミズモンスターが描かれているが、化け物に襲われるという話ではない。日本人風の男の名前がフミっていうのもB級なら良さになるねえ。
たださすがにデスパイザーの描かれ方はいくら何でも・・・ファミコンじゃないんだし・・・でもなんか懐かしかったりして。
























チャーリーとチョコレート工場 05・米・115分
(監)ティム・バートン、(原作)ロアルド・ダール、(出)ジョニー・デップ、フレディ・ハイモア、ヘレナ・ボナム=カーター

貧乏な家の息子チャーリーの家の近所に、労働者の出入りがなく、製品だけが次々出荷されるという不思議な巨大チョコレート工場があった。チョコレート工場への見学ツアーが催されることになり、チョコレートに隠されたゴールデンチケットを巡って一大フィーバーが巻き起こった。チャーリーもチョコを買ってみると・・・

子供映画かと思いきや、私好みのお馬鹿場面が満載で、凝った映像と細かなギャグ、さらにはほのぼのさと皮肉の混じったストーリーも良く、とてもお気に入りの一本でした。特に映画のパロディは感動すら覚えた。「マルコビッチの穴」「オースティン・パワーズ」以来の衝撃だ。









ディック&ジェーン 復讐は最高!  05・米・91分
(監)デジーン・パリソット、(出)ジム・キャリー、ティア・レオーニ、アレック・ボールドウィン

巨大企業の広報部長に昇進したのもつかの間、会社が倒産したことにより生活苦に陥ってしまった夫とその妻が選んだ方法は・・・

社会批判からコメディを展開している点は評価できるし、コメディもまずまずで気楽に見るには十分な出来。 ジム・キャリーの派手な演技も悪くない(私はそんなに好きではないが)。 ただ復讐は最高というタイトルのわりに復讐の時間はわずかでしょぼいし、生活苦の描かれ方もやりすぎでバランスが悪く感じたので、ちょっときつめの星一つ半。














天空の草原のナンサ 05・モンゴル・93分
(監・脚)ビャンバスレン・ダヴァー、(出)バットチュールーン一家

遊牧をして暮らす一家の娘が犬を拾ってきた。父は野良犬は飼えないから捨ててこいと言うが、娘は捨てることが出来ないのであった。

「らくだの涙」の監督。今回はモンゴルの生活の中での子供と犬を描いただけなので、物語としたら動物映画っぽい。生活に根付いているので悪いとは言わないが。前作と比べるとだいぶ劣る。でも子供はかわいい。












電車男 05・101分
(監)村上正典、(出)中谷美紀、、山田孝之、国中涼子

アキバ系のさえない男が、電車でとってもおしゃれで可愛い女の子と出会い、携帯電話の番号をゲットした。しかし女の子とどう付き合っていいのか分からない男は、ネットの2ちゃんねるでいろいろ助言を求めるのであった。

インターネット2ちゃんねるという新たなメディア発のストーリー。
初めてなのに、ネットの不特定多数の人を数名に限定して簡単なストーリーを持たせたりする点はうまい。またエルメスさんとの恋のやりとりも男の方の不器用さがうまく表されていて、誰もが経験する女の子との初デートでの緊張感がこちらにも伝わってきて良かった。
















灯台守の恋 04・仏・104分
(監)フィリップ・リオレ、(出)サンドリーヌ・ボネール、グレゴリ・デレンジェール、フィリップ・トレトン

1960年代、船で往復しなければならない不便な灯台の灯台守として、手が少々不自由な男がやって来た。そんな彼を見た村人は、よそ者を温かく迎えようとはしなかったが、同僚の灯台守夫婦のもと村での生活をはじめるのであった。

”フランス大人の恋愛映画”の王道を行ってます。地味ながら話の展開は悪くないし、村人との関わりなどの描かれ方も良い。ただ主役の男ふたりの関係にもっと激しいものが欲しかった。両人とも相手を殺してしまいかねない緊迫感をどこかに入れておけば印象が違ったと思うし、男がやって来た理由についても、”大人の恋愛映画”からは外れてしまうかもしれないが、緊迫感を出すために描いても良かったかも。ただそうなるとラストにも影響が出てしまうか。難しいねえ・・・











ドア・イン・ザ・フロア  04・米・114分
(監)トッド・ウィリアムス、(原作)ジョン・アーヴィング、(出)ジェフ・ブリッジス、キム・ベイジンガー

作家の男とその妻は一時別居中。そんな中、作家は手伝いとして若い男子学生を雇ったところ、妻と学生がいい仲になる。

一体何の話?と思える内容で、作家の男に全く共感できないし、 おばさんを好きになる学生は理解できないし、キム・ベイジンガーは脱がないのに修正入っているし。 結局若い男とおばさんが分かり合って良かったね、って話なのか?













トゥルーへの手紙 04・米・78分
(監・脚)ブルース・ウェバー

愛犬トゥルーへ手紙を書くという形で、愛する人と平和への思いを綴る。

前置きでプライベートフィルムと言っているように、エッセイに映像を載っけた感じで、写真家としての愛犬との生活と、過去の戦争の映像を絡めつつ平和への思いを語っている。エッセイとして見れば文句ない内容だし、優雅な知識人とでも言おうか、日本の知識人にはあまりいないおおらかさがあり、ちょっとうらやましい気もする。ただ牧場のおばちゃん達は何の関係があるのだろうか。














ドッジボール 04・米・93分
(監・脚)ローソン・マーシャル・サーバー、(出)ベン・スティラー、ヴィンス・ヴォーン、クリスティーン・テイラー

近代的でおしゃれな巨大ジムの隣に弱小ジムがあり、その弱小ジムは借金を抱えて巨大ジムの買収の危機に瀕していた。その危機を乗り越えるためドッジボール大会に出場し優勝賞金を得ようとするが、巨大ジムも黙って見ていなかった。

はじめのうちはベン・スティラーのお馬鹿さが面白かったが、試合が始まってからはお決まりごとになってしまった。お馬鹿スポーツものがいろいろ出ているのだから、試合中CG使っていろいろやらないとねえ。















トニー滝谷 04・75分
(監)市川準、(原作)村上春樹、(出)イッセー尾形、宮沢りえ

孤独なグラフィック・デザイナー、トニー滝谷が、年下の女性に恋をした。彼女には服を買い集めるという衝動があった。

朗読映画といった趣で、話の説明の中に登場人物が会話を入れていく。それとピアノが相まって、さらにストーリーとも合って、とても情緒ある仕上がりになっている。
ただ宮沢りえちゃんの相手役のイッセー尾形がどう見ても老けすぎで、設定以上に年上に見えてしまうのと、風景が今なのに、歳からするともっと前の設定のはずなのに、ってなところが気になった。原作の設定をいじっても良かったように思えるが、どうなんだろう。
朗読映画という珍しさもあるので、星二つ半。


















NANA 05・114分
(監・脚)大谷健太郎、(出)中島美嘉、宮崎あおい、成宮寛貴、松山ケンイチ、平岡祐太

上京した恋人を追って東京にやって来た明るい女の子の小松奈々は、その電車で偶然隣の席に座ったバンドのボーカルをしている大崎ナナと同じアパートに住むことに。

宮崎あおいちゃんがかわいくてほのぼのしていい味出しているし、ハゲ男も他の映画にも登場してくれと思えるほどだし、恋物語も漫画ならではのきっちりとした盛り上がりの場面が用意されていて良かった。ただ一部の登場人物が原作を読んでないと分からないし、最後も誰これ?って思ったが、あとで訊いてそういうことかと分かった、ってなところは不親切さもあったが、分からなかった人も原作読んでくれって事なのでしょう。続編も出来るそうですし。














ナショナル・トレジャー 04・米・131分
(監)ジョン・タートルトーブ、(出)ニコラス・ケイジ

トレジャー・ハンターを仕事としている男が、祖父から聞いた夢のような宝の山を探し求めていた。そしてそのありかを探すヒントはアメリカ独立宣言書にあるとにらんだ。

トレジャー・ハンターの仕事は、昔遭難した船を探して積んでいた財宝をちょうだいするというのが大半だと思うが、そのあるかないか、見つかるかどうか分からない宝のために全神経と多額の金をつぎ込む姿には、夢とロマンがある。そんな宝探しの醍醐味を、お手軽に近所の映画館で味わえるといった内容で、特別何がすごいというわけではないが、歴史を織り交ぜながらの話の展開は少年の冒険物語のように素直に楽しめた。













NOTHING 03・カナダ・89分
(監・脚)ヴィンチェンゾ・ナタリ

家にひきこもっている男と、自己中心的な男、ふたりは友達だったが、他の友達はいなかった。そんな彼らが住んでいた家が、大変なことになってしまう。

「CUBE」の監督ということで、サスペンスコーナーに並んでいたが、サスペンスではなく、お馬鹿映画というかアホ映画。どちらかというとアニメにありそうな奇想天外なストーリーで、妙なことがいろいろ起きて退屈しないが、ラストが物足りないので薄っぺらな印象を受けた。星二つ
今回は「CUBE」同様あんまり金がかかってなさそう。金をかけずにどうやって撮るかを、追求してもらいたい気もする。















南極日誌 05・韓国・115分
(監)イム・ピルソン、(出)ソン・ガンホ、ユ・ジテ、カン・ヘジョン

南極で最も到達しにくい点、到達不能点へと向かった6人の隊員が、途中で古い日誌を発見した。それは1920年頃のイギリスの探検隊のもので、内容は不吉なものであった。そして韓国の隊員達にも不運が襲ってくる。

南極探検隊という絶好の設定ということで、相当期待して見る。出だしはまずまずだったが、現代の話という点がなんとももったいない。せめてGPSのない時代にすれば良かったのに。そうすれば段違いに緊迫感が出たろうに。また、イギリスの探検隊とのつながりや、隊長の行動など全体的に話がかみ合っていないし、最後もすっきりしなかった。私としては遭難しかかってさまざまな妄想に苛まれて異常な行動につながっていくという風なものを期待していただけに、期待には遠く及ばなかった。











ネバーランド 04・米・100分
(監)マーク・フォスター、(出)ジョニー・デップ

劇作家の男が公園で4人の子供とその母親と出会った。男は子供たちに夢や想像する楽しみを語りつつ、自らも子供たちに触発され、「ピーターパン」を書くのであった。

つくりに文句はないし、内容も悪くないが、予想外の展開がなく、きれいにまとまりすぎ。ファミリー向け映画といった感じ。主役の男にもっと特徴が必要で、最初の失敗でどん底の絶望を描いておくべきだったと思う。そうすれば彼なりの夢が出てきたろう。また大人と子供の対比を、主人公のなかで消化する必要もあったろう。













ノロイ 05・115分
(監)白石晃士、(出)松本まりか

心霊現象研究家の小林雅文の家から出火し、家が全焼、その後彼の消息が不明になった。彼は一体何を追っていたのか、残されたビデオから軌跡を追う。

日本版「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」といった感じの映画で、ドキュメンタリー風なつくり。ビデオで追っているのと、出てくる人が役者でないので、リアルな感じがある。特に終盤はなかなか良かった。ただ話の内容自体はいかにも日本のホラーというものだったり、中盤それなりに話が進展しているのに、同じようなことを繰り返しているような感じがしたのは、この手法で2時間はきついのかもしれない。













パープル・バタフライ 03・中・123分
(監)ロウ・イエ監督、(出)チャン・ツィー、中村トオル

反日運動が広がる1930年代上海、兄が反日活動をしている妹が、日本人に恋してしまう。

反日の気運が高まるなか日本人を好きになってしまうという、少々ありふれた内容で、全体を通してみると結局反日映画かと思われても仕方ないようなまとめ方。映像面は悪くないので退屈せずに見られたが、歴史物を描くとしたらスケールが小さいし、ピストル撃つだけで話が決まるという内容もいかがでしょうか。
ピストルには詳しくないが、仲村トオルが持っていた拳銃って当時あったのかな。














ハイド・アンド・シーク/暗闇のかくれんぼ 05・米・102分
(監)ジョン・ボルソン、(出)ロバート・デ・ニーロ、ダコタ・ファニング、ファムケ・ヤンセン

新たに引っ越してきた家で、奇妙な事が起こり、娘はそれを空想の人物の仕業と言い始める。

主役二人の演技で、それなりに間がもっている。また、「フォーガットン」を見た次のアメリカ映画のサスペンスだから、オチがないのでは、という違った意味でのハラハラ感はあった。ただ内容については、映画を多く見ている人にとってはありきたりすぎて物足りないものだろう。
この映画のように、最近のアメリカのサスペンスは主要なストーリー以外の要素が全く入っていないものが多く、オチはそれなりにしても、そこに行くまでの味付けをしっかりして欲しいものだ。また、登場人物も魅力なく、探偵もの以下の場合がほとんどなのは寂しい限りだ。まあ映画会社の方も安易な金儲けをしようという魂胆しかなさそうだが。














ハウス・オブ・ザ・デッド 03・米・90分

どんちゃんパーティーが小島で開かれるのに参加した男女が、島に着くとそこにいたのはゾンビ達だった。

つくり内容ともひどい。脳天気学生がいきなりアクション全開になってゾンビと戦うというところもすごい。体操部の人たちだったのでしょうか。












バス174 02・ブラジル・119分

2000年ブラジルのリオデジャネイロでバスジャック事件が発生、一人の男がバスの乗客を人質にとって立てこもった。その時の様子と、彼の生いたち、ブラジル社会の問題点を描いたドキュメンタリー。

リオデジャネイロの治安が悪いのは知っていたが、警察のひどさ、囚人の扱いなどについてはびっくり。もし普通の映画にしたらあまりの悲惨さに、こんなことあり得ないよ、やりすぎと思えることが平気で起きているのにも驚き、日本人からすれば実感が沸いてこないところもある。ただ、日本で起きたバスジャック事件は一体何であんなことをしたのか理解しづらいが、こちらの方は犯人の気持ちが分かるし同情もできる。













バス男 04・米
(監・脚)ジャレッド・ヘス

オハイオの田舎に住むナポレオンという高校生は、いつも口を半開きにしているさえない男で、学校でも家でもおちょくられてばかりであった。

「ウェルカム・ドールハウス」風の、冴えないいじめられっ子タイプが主人公のコメディ。とほほな笑いから、ぷっと吹き出す笑いまで、面白いところがてんこ盛り。センスの悪い主人公の行動に対する笑いと、センスの悪いもの同士のやりとりは強烈だし、普通のコメディというか小ネタも面白い。また終わりのもっていきかたも、性格にピッタリ合っていて良かった。
制作費が400万円程度だそうな。アイデア次第で面白いものが十分出来るんだねえ、感心。















バタフライ・エフェクト 03・米・114分
(監・脚)エリック・ブレス、J・マッキー・グラバー、(出)エイミー・スマート

幼い頃から記憶を無くすことが多かった少年が、日記を欠かさずつけ始めた。そして大きくなり自分の過去の記憶で、欠けている部分を探し始めた。そんな時彼は不思議な能力を発揮する。

これはまさしくドラえもんの世界で、ジャイ子と結婚するのと、静香ちゃんと結婚するのとでは人生全く違ったもの。そんな過去の出来事から未来へつなげるという話を、アメリカ版の少々きつい話にしているのだが、その変化の劇的さと話の徐々に加速していくさまは見事。













ハッカビーズ 04・米・107分
(監・脚)デヴィッド・O・ラッセル、(出)ジェイソン・シュワルツマン、ジュード・ロウ、マーク・ウォルバーグ、ダスティン・ホフマン、リリー・トムリン、ナオミ・ワッツ、イザベル・ユペール

自然が残る沼と森に巨大ショッピングモールを建設する案が持ち上がった。それに反対する組織の支部リーダーは、いろんな事が重なり自分自身を見失いそうになっていたので、哲学探偵なる探偵社に自分の調査を依頼した。

出だしから妙なストーリー展開と会話の内容、かつ勢いよくまくし立てるので、面白いのかまとまりがないのか先が読めなかったが、後半から哲学やら啓発やらを通して登場人物をきっちりと織り込んだ話にまとまっていて、とても面白かった。また豪華な役者がそれぞれ元気で、特にジュード・ロウが生き生きとしていたのは良かった。また、オリジナル脚本としてのアイデアは、先を越されたという感じがするし、哲学と探偵という要素はまだまだ広がりがあるだろう。












初恋のアルバム 〜人魚姫のいた島〜04・韓国・111分
(監・脚)パク・フンシク、(出)チョン・ドヨン、パク・ヘイル

父が背負った連帯保証人の借金のため貧乏暮らしを強いられた一家、そのため母は金に執着するようになり口悪く父を罵っていた。そんなある日父が失踪、娘が父と母の出会った島へ父を捜しに出かけた・・・・するとそこには昔の父と母がいたのであった。

途中まで母にそっくりの妹が何でいるのかなあと思っていたら、昔にタイムスリップしていたらしい。自然に島に入っていったから分からなかった。内容はどこかで見たような場面があるし、母と父の話はほのぼの恋愛もので物足りない気もするが、現在とのつながりが目新しいところで、どんなに好きで一緒になっても結局の所お里が知れるという、恋愛ものの枠を越えたすごい話になってます。

















バッド・エデュケーション 04・スペイン・105分
(監・脚)ペドロ・アルモドバル、(出)ガエル・ガルシア・ベルナル、フェレ・マルティネス

若手映画監督として活躍している男のもとに、寄宿学校で友達だった男が訪ねてきた。彼は役者をしており、自身が書いた幼い頃の物語を携えていた。監督はそれに興味を示すが・・・・・・。

主要登場人物すべてが男色という異色の作品で、ペドロ・アルモドバル監督の半自伝的作品。男二人で見るのはちょっと恥ずかしい。で、最初は女装が少々気持ち悪い感じもするが、見ていくうちに慣れたし、性の描写も厭味を感じさせるところと、ちょっと恥ずかしくてくすくすしちゃうようなところの使い分けもうまくやっている。内容については制作中の映画のストーリーと現在の生活をリンクさせながら進行するのだが、その絡み具合が自然でうまいし、それによって監督自身の見方が分かりやすく表されていると思う。いったん自分を突き放す、欲望も突き放す、そして監督(ストーリーも含めた全体)、登場人物、観客それぞれの視点から見てみる、という作業がきっちりなされている。私はそういった監督のクールなところの方を面白く感じた。













バットマン ビギンズ 05・米・140分
(監)クリストファー・ノーラン、(出)クリスチャン・ベイル、リーアム・ニーソン、マイケル・ケイン、モーガン・フリーマン

悪がはびこるゴッサムシティを再生しようと頑張っていた街の名士が強盗に殺された。そしてその息子はバットマンとなって悪と戦うのであった。

最初の説明から描かれているので、前作を見たものにとっては同じことを見なければならないという部分もあるが、バットマンの描かれ方は全く異なっていて、前作はヒーローっぽい描かれ方だったのに対して、今回はとても地味で当人の努力によってバットマンになっているという描かれ方をしている。その点は目新しくて良かった。また映像面も金がかかっているだけあって派手で良かった。ただ敵の描かれ方や、謎の毒物なんてのは盛り上がりに欠けた。というか、人間もほとんど水でっせ、大したつっこみどころではないけど。















パッチギ 04・119分
(監・脚)井筒和幸、(出)塩原瞬、高岡蒼祐、江尻エリカ、オダギリジョー

68年京都で日本人悪ガキ高校生と朝鮮高校の高校生との喧嘩が起こった。そんななか女の子にもてたいなあと思っている普通の日本の高校生が、朝鮮高校とサッカー親善試合の使者として送られた。そして美人の子に一目惚れする。

日本に住む朝鮮人という、複雑な立場の人たちの姿と、当時の風俗や生活をしっかり描いている。もちろんテンポの良い会話と話の展開はさすが井筒監督で、本領発揮といったところだろう。また、そう有名でない初々しい役者で固めているのも良い。内容に関しては喧嘩が話を進める歯車みたいになっているのだが、それが前半はいいとしても、後半は少々やりすぎできつく感じるところがあった。また日本人としてみると、朝鮮人の頑固さというか、描き方による対立を煽るような感じが、素直に物語に共感できない部分としてあった。それは当時の歴史の恨みがまだ残っている時を生きていない私には十分感じることができないものなのであろうか。










ハリー・ポッターと炎のゴブレット 05・米・157分
(監)マイク・ニューウェル、(原作)J・K・ローリング、(出)ダニエル・ラドクリフ、ルパート・グリント、エマ・ワトソン

3校対抗の競技会が開催されることになり、ハリー・ポッターもその危険な競技会に参加することに。しかしその裏には陰謀が渦巻いていた。

3校対抗の競技会ということで、競技者同士が熱い戦いを繰り広げるのかと思いきや、そうでもなく、その点はちょっと不満。特に最初のドラゴンとの戦いで、他の3人がどのようにして戦ったかは描いて欲しかったし、逆にダンスシーンはもっと短くてもいいように思えた。また、女の子弱すぎ。そのほかいろいろツッコミどころがあるが、慣れたので問題なく、最後の今までにない暗い感じは迫力があり良かった。











春の雪 05・150分
(監)行定勲、(原作)三島由紀夫、(出)妻夫木聡、竹内結子、高岡蒼佑、榎木孝明、大楠道代、岸田今日子、若尾文子

侯爵の息子と伯爵のお嬢様は幼なじみで、お互いはっきりと言わないが好きであった。大きくなってお嬢様は確かな愛情を確かめようとするが、男の方は彼女を拒んでしまう。しかし二人の愛の炎はは道に外れた形で再燃するのであった。

金のかかったつくりは良く、季節ごとの映像や当時の金持ちの生活をしっかりと描いている点は素晴らしい。ただ私としては、”襖の奥で忍び泣き”したときのような映像面の冒険をもう少し入れて欲しかった気もする。
内容はメロドラマで、最後はそれなりに良かったが、妻夫木君が演じる男の性格なり抱える苦悩なりを、出だしでもう少し描いてくれた方が分かりやすくなったように思える。原作を読んでいないので詳しくは読むしかないが、友人の男が、主役に完璧だと言っているところを見ると、映画では表現困難な意味づけを主人公に与えていたのだろうが。
日本文学の映画化としてはまずまずの出来だが、星二つ半。なにかちょっとでも好きな点があったら星三つになっただろうけど。
エンディングの歌はお決