2004年の映画




ターミナル 04・米・129分
(監)スティーブン・スピルバーグ、(出)トム・ハンクス、キャサリン・ゼタ・ジョーンズ

母国クラコジアで革命が起こり、ビザが無効になってしまった男が、ニューヨークJFK空港内で生活をすることになった。

以前「キャスト・アウェイ」という孤独な人を描いた映画があったが、今回は場所を空港に変えて、小ギャクを多数絡ませながらのほのぼのドラマ。つくりや話のテンポは良いが、芯になっていると思われたキャサリン・ゼタ・ジョーンズとの関係が中途半端だし、良いものを作ろうとすればもう少し祖国クラコジアの悲劇について本人に絡ませる必要があったと思われるが、ほのぼのドラマにしようとした時点で、この程度になってしまうのは仕方ない。













ターンレフト ターンライト 02・香港・99分
(監)ジョニー・トー、(監・脚)ウァイ・カーファイ、(出)金城武

バイオリン奏者の男と翻訳家の女性が出会い、お互いを好きになった。しかし運命のあやか、近所に住んでいるのに通り過ぎる日々が過ぎてしまう。

ぬるいラブコメディで大して盛り上がる話でもなく、つっこみどころもあるものの、話の筋は悪くないし、最後のオチもちょっとびっくりさせられた。








大統領の理髪師 04・韓国・116分
(監・脚)イム・チャンサン、(出)ソン・ガンホ

大統領府の近所の床屋のオヤジが大統領府づきの床屋になり、大統領やその側近の髪を切ることになった。そんななか政情が不安定になり、床屋の息子がスパイ容疑をかけられてしまう。

はじめはほのぼの映画として見られたが、下痢の話から全くついて行けなかった。何であんな妙な話の展開になるのだろう。「フォレスト・ガンプ」っぽいところもあるけど、夢のある話でもないしなあ。










タイムリミット 03・米・105分
(出)デンゼル・ワシントン、エヴァ・メンデス

フロリダの小さな島の警察署の署長をしている男は現在妻ともめていて、離婚寸前だった。そして彼は旦那の暴力に悩む女性と不倫関係にあった。そんな時その夫が殺害され、彼は容疑者として追いつめられることに。

内容はいかにもアメリカ映画っぽい内容で、ある程度の無理は承知の上でのエンターテイメント。ハラハラどきどきさせる安っぽい手法がてんこ盛りで、それなりにハラハラしちゃうからいいんでしょう。民放がいかにも好きそうな内容だから、夜9時から放送される日は近いだろう。











タイムライン 03・米・116分
(出)ポール・ウォーカー、フランシス・オコナー、ジェラルド・バトラー

物体をデジタル信号に変えてそのものを転送するという装置が開発された。しかしそれがなぜか時代を超える過去へ転送されるということが起こった。一方考古学を勉強し史跡を巡っていた学生が、驚くべきメッセージを見つける。

とってもベタベタな内容。送るときは大がかりな装置なのに、戻るときはペンダントのボタンでオッケーとか、武器を持っていってはだめだといいつつ、手榴弾がボカンと爆発したり、向こうですぐにお姫様に会ったりと、話をあわせるための思いつきがいっぱい。作り自体は良い。








誰も知らない 04・141分
(監・脚)是枝裕和、(出)柳楽優弥、YOU、北浦愛

母と4人兄弟がアパートに引っ越してきた。しかし母はいい加減で子供の面倒を見ず、しばらくしていなくなってしまう。そして子供4人だけの生活が始まった。

暗い話にならず、子供たちのけなげさをうまく引き出しているところがとても良い。また子供4人だけという異常な状態が、何の面白味もないはずの都会の町を、一変させるくらいに映し出しているのは驚嘆させられる。私は、途中から切なくなってきて、ちょっと泣けそうだったけど何とか泣かなかった、と思ったら、最後に泣いちゃいました。








箪笥 03・韓国・115分
(監・脚)キム・ジウン

父が再婚し継母がやってきた。しかし彼女を母と思いたくない姉妹との関係は悪く、新たにみんなで住むことになった家で不思議な出来事が起こり始める。

闇と光の加減や色彩の使い方、役者の演技も素晴らしく、つくりはとても良い。内容に関しては、心の闇と病、姉妹と継母の対立が軸となっていて、その中にホラーとサスペンスの要素が入っているといった感じ。だからあまりジャンルを決めつけて見ないほうがいいかも。ただ終盤前に、一体誰が理解できるのかというシーンがあり、作っている方がサスペンスを意識しすぎて訳が分からなくなっている部分が見受けられた。










父、帰る 03・ロシア・111分
(監)アンドレイ・ズビャギンツェフ

12年前に姿を消した父が突然帰ってきた。そして息子二人と共に自動車でつりの旅に出たが、下の息子は父に対する反発が消せないのであった。

いかにもロシア映画といった感じの、暗いとまでは言わないが、楽しい感じが全くない映画だが、自然をしっかりとつかんだつくりは良い。内容に関しては少々都合良い場面があるが(雨とか)、いかにも不満げな顔の息子と父との対立がうまく描かれてる。実際12年間家を空けずとも、父から息子を見たときに、何でこんな風に育ったのだろうかと思う人も多かろう。











父と暮せば 04・99分
(監・脚)黒木和雄、(原作)井上ひさし、(出)宮沢りえ、原田芳雄、浅野忠信

広島の原爆で生き残った娘のもとに、原爆で死んだ父が普通の人のように幽霊として現れた。父は心に傷を負った娘を何とか励まそうとするのであった。

出てくるのが上の3人だけという劇みたいな映画。宮沢りえちゃんの演技はとても良いのだが、娘の内向きな姿に同情できるかというとそうでもなく、ただ単に狭いところに閉じこもっているように見えるのは、もともと劇だからだろう。「黒い雨」には遠く及ばなかった。












血と骨 04・144分
(監・脚)崔洋一、(原作)梁義信、(出)ビートたけし、鈴木京香、新井浩文、田畑智子、オダギリジョー、柏原収史、寺島進

大正12年、韓国の済州島から大阪にやってきた金俊平は、かまぼこ屋や金貸しで財をなす一方、家族に周りのものに対しては絶対服従を求める暴力夫であった。そんな強烈な個性の男の一生を描く。

ビートたけしの演技が素晴らしく、天才だよなあとつくづく思える。またそれに負けじと当時の生活をきっちりと描いており、在日韓国朝鮮人の日本での民族のドラマとして、歴史の重みが十分感じられ、アジアを代表する一本といえる。ひとつだけつくりでの不満は風呂屋の場面で、少々綺麗すぎに思えた一方、看板や食べ物なんかは見ていて飽きなかった(キムチだけで100万円かかったそうな)。暴力シーンに関しては、ビートたけしのうまさに感心する方が強かったので、重苦しくて見るのがつらいと言うことはなかった。








チャーリーと14人のキッズ 03・米・92分
(出)エディー・マーフィー

リストラされたパパが、自分の子供の面倒を見るついでに保育園を開いた。それが好評で子供が増え始めたが、近くの有名幼稚園のじゃまが入り始める。

会話や話の流れはしっかりしている。ただ大人が見ると物足りない。












TUBE チューブ 03・韓国・116分
(監)ペク・ウナク、(出)キム・ソックン、パク・サンミン、ペ・ドゥナ

ソウルの地下鉄の列車が爆弾を持った男に乗っ取られた。その男を捕まえるため、過去にその男と因縁のある刑事が立ち向かう。

出だしは西部警察で、その後は「踊る大捜査線」系列かと思えるようなつくりと話の展開。アクション自体はまずまずで迫力のある場面もあるが、内容がいかにもお決まりごとの連続で、全然あつくなれなかった。「スピード」も内容はなかったが、ここまでつっこみどころ満載ではなかったと思う。
星一つは厳しいかもしれないが、内容のお粗末なアクションは個人的に厳しい点になりがちなのであしからず。













沈黙の標的 03・米・90分
(出)スティーブン・セガール

考古学者の男が中国で遺跡を発掘中に何者かに襲われた。そして邪魔者と思われた彼は、世界にネットワークを持つ麻薬組織のボスから次々と襲われるのであった。

ここまで無茶で手抜きの映画を久しぶりに見たが、ただそのおかげで先の展開が読めなかったり、下手なギャグ映画より笑える場面もある。世界最強の麻薬ネットワークのボスの弱弱さというのも見物だし、また、とにかくびっくりしたのが腕の入れ墨で、こんなことを意図してやっていたらなかなかの強者だが、まさかねぇ。











ツイステッド 04・米・97分
(監)フィリップ・カウフマン、(出)アシュレイ・ジャッド、サミュエル・L・ジャクソン、アンディ・ガルシア

殺人課に転属になった美人警官と肉体関係を持った男が次々殺されるという事件が起こった。

うーん、ひどい。サスペンスがどうこう言う以前の問題だ。ワインも1回飲んだら変だと気づきましょう。









デイ・アフター・トゥモロー  04・米・124分
(監・脚)ローランド・エメリッヒ、(出)デニス・クエイド、ジェイク・ギレンホール

温暖化の影響で南極の氷が溶け、海流に大きな変化が生じた。そのため各地で異常気象が発生し、ついには猛烈な寒波を伴った巨大ハリケーンがニューヨークをおそった。

災害ものだが悲惨なシーンは抑えめで、いろんな出来事で視線をあちこちにやりつつ話が進むので退屈はしなかった。ただ内容自体については、国で一番の気象の専門家が、息子のためにノコノコ出かけてしまうという、いかにもな展開。









テイキング ライブス 04・米・103分
(出)アンジェリーナ・ジョリー、イーサン・ホーク

モントリオールで殺人事件が起きた。手がかりの少ない事件に応援としてやってきたFBI捜査官が、犯人が他人になりすましていることを見破るが・・・。

サスペンスとしてはかなりお粗末な内容で、何でこんな風になってしまったのか、不思議な気すらする。中盤まではひどいと言うほどではなかったので星一つだが、これでも甘め。









テキサス・チェーンソー 03・米・99分

「悪魔のいけにえ」のリメイク。テキサスの田舎町をドライブしていた男女のグループが、異様な姿で歩いていた放心状態の女性を見つけ、助けようとしたものの、それが元で彼らはその町の異常な世界の犠牲者となってしまう。

内容に関していうと、前作の肉屋のつながりが全く省略されていて、不親切。作り自体は良いものの、私はこういう不快感を感じる内容は嫌い。点は作りのみの点数。







ディヴォース・ショウ 03・米・102分
(監)ジョエル・コーエン、(脚)イーサン・コーエン、(出)ジョージ・クルーニー、キャサリン・ゼタ・ジョーンズ、ジェフリー・ラッシュ

有名弁護士の男のところに、大金持ちの男が離婚に伴う財産分与の相談にやってきた。彼は浮気をしておきながら妻にはお金をやりたくないという。ということで妻の女性を調べてみるととびきりの美人で、金持ちの旦那と結婚しては離婚し、お金を取るということを繰り返している女性だった。その魅力的な女性に弁護士も惚れてしまう。

いかにもアメリカらしい内容のドラマで、内容に良いところは見あたらない。主役二人と一応コーエン兄弟の映画なので、ひどいとは言わないが、手抜きっぽいというか気楽に作った映画。









デビルズ・バックボーン 01・スペイン、メキシコ・106分
(監・脚)ギレルモ・デル・トロ、エドゥアルド・ノリエガ

スペイン内乱のさなか孤児院に入ることになった少年が、幽霊を目撃する。そしてその幽霊はみんな死ぬという不吉なことを言うのだった。

悪いことをしたら地獄に堕ちるという話なのだが、前半は一体何の話か分からないし、やりたい放題やってようやくっていうのも気分がすっきりしないし、幽霊も役立たずだ。










トゥー・ブラザーズ 04・英・110分
(監・脚)ジャン=ジャック・アノー、(出)ガイ・ピアース

カンボジアのジャングルで生まれた2匹の虎の子が、別々の人間の手で育てられることになった。それぞれ人間の都合でいいように扱われるが、再び出会ったのは、お互いを戦わせるための檻の中であった。

人間の傲慢さを描いているとはいえ、子供向け映画の枠から離れられず、物足りない内容。ディズニー映画のようだ。つくり自体はまずまず。








トスカーナの休日 03・米、伊・113分
(出)ダイアン・レイン

離婚で傷ついた心を癒そうとイタリアを旅することにした女性作家が、そこで古い家が売りに出されているのを知り、購入する。そして次第に地元の人と仲良くなっていく。

イタリア人の楽しげな生活と美しい風景が描かれている点は良いにしても、いきなり家を買って住み始めるというのはどうしたことか。もと住んでいたアパート引き払わなくていいの?作家や批評の仕事はどうするの?改築費用は一体どこから出てきたの?などなど疑問が噴出してくる。それを大目に見れば見られるのかなあ・・・きつそう。












東京タワー 04・126分
(監・脚)源孝志、(原作)江國香織、(出)黒木香、岡田准一、松本潤、寺島しのぶ

21歳の男と結婚している41歳の女性がつきあい始めた。女性の方はいけないと思いつつも、若い男の愛情は高まるばかり。一方男の友達の男も年上の主婦とつきあい始めた。

最初のうちは甘っちょろい恋愛ものかと思って見ていたら、だんだんどろどろしてきて、そのどろどろさが面白かった。また決めぜりふで良いものがあったし、話の展開も悪くはないが、登場人物が恋愛憎悪以外の話をほとんどしないというのは広がりのない恋愛ものという感じを受けてしまう。特に岡田君の役は特徴が無かった。
また、ここまでどろどろしたものをつくるなら、最初から最後まで徹底的にどろどろしたものをつくっても面白かろう。










透光の樹 04・121分
(監)根岸吉太郎、(原作)高樹のぶ子、(出)秋吉久美子、永島敏行

映像制作の小さな会社を経営している男が、金沢でひとりの女性と再会した。彼女は男に思い切った提案をするのであった。

テレビドラマ並みのつくりと内容。お色気サービスも見る気を無くすだけだが、0点を付けるほどひどくもないか。秋吉久美子より永島敏行の体の方が、ムチムチだった。














ドッグヴィル 03・デンマーク(英語)・177分
(監・脚)ラース・フォン・トリアー、(出)ニコール・キッドマン

外からはほとんど誰も来ない小さな町に、一人の女性が追われてやってきた。町の人たちは彼女が町の手伝いをすることを条件に、かくまって住まわせることにした。

前半はまずまずだが、後半の不快な展開にうんざり。ついでに長いし。











隣のヒットマンズ 全弾発射04・米・98分
(監)ハワード・ドゥイッチ、(出)ブルース・ウィリス

殺し屋を引退していた男の元妻が誘拐された。そこで現在夫である男は前の夫である殺し屋に助けを求めた。

地味なボケと暴力的なツッコミで話を進めていて、こういう路線は悪くはないが、ブラックな笑いにはほど遠いし、笑えるところもほとんどなし。また映画なんだから会話だけでなくアクションや映像を絡めた笑いを目指さないと。












ドラムライン 02・米・119分
(監)チャールズ・ストーン3世、(出)ニック・キャノン

スポーツの応援として繰り出すマーチングバンド部に入部した黒人の男は、ドラムの腕にかけては誰にも引けをとらないと自負していた。しかしそれが自身過剰になり、団体の規律を重んじるバンド部に荒波を立てることになる。

ドラムの場面は迫力があり、それを見ていればいいのかもしれないが、内容についてはいろいろ問題あり。というのも、こういったスポーツ物は主人公の成長というか、うまくなっていく過程が面白いのに、この映画では最初からドラムがうまくて、わがままだけが問題という点と、後は対決の場面で、どっちが勝ったのか分かりづらいというのもマイナス点。








ドリーマーズ03・英、仏・117分
(監)ベルナルド・ベルトルッチ、(出)マイケル・ピット、エバ・グリーン、ルイ・ガレル

1968年アメリカからパリに留学していた学生が、映画好きの男女の兄弟と知り合いになった。彼らの好意で家に遊びに行った留学生は、彼らの父母が長期旅行に出かけるのを幸いに家に泊まり込むことになった。そして3人の生活が始まったのだが、留学生が女の子を好きになり、次第に関係が変化していく。

当時の映画を挿入しながらの映画オタクの会話はとても面白い(最初のしか見たことがないが)。それが良かっただけに、また当時の社会の中の若者を描いたものだけに、いきなり部屋にこもりきりになってしまうのは、最後の部分とのつながりからしても残念に思える。それにしても、映画を見て、エッチして、寝る、なんてことはパリならずとも都会でしかできないことだったろうに、今ではビデオ機器があればどこでもできちゃうという、便利な世の中になりました。









トリコロールに燃えて 04・米・121分
(出)シャーリーズ・セロン、ペネロペ・クルス

美女がパリで自由な生活を楽しんでいた。しかし戦争の足音が近づいてくる。

シャーリーズ・セロンのおっぱいが見られたよ。以上。中身はひどくて文句を言う気も起きません。










トロイ 04・米・163分
(出)ブラッド・ピット、オーランド・ブルーム、エリック・バナ

トロイの王子がスパルタの王女を密かに連れ出し、国に連れ帰った。面目丸つぶれとなったスパルタの王は大軍でトロイに進軍した。

歴史超大作と銘打たれるだけあって映像面では文句はない。ただ内容に関しては、トロイという古代ギリシャの戦闘をもとに、登場人物を自由に味付けして、その人たちを中心に話を進めていくという、(悩める)ヒーローものっぽい作り方。また神話でなく、現実の戦いを再現しようとしているのに、所々に顔をだす盛り上げるためのシーンが歴史の重みをそいでいる。まあ、そういったものとして割り切ってみれば悪くはない出来だが、最後のアキレスの場面はどう見てもどさくさ紛れで、もうちょっといい場面を考えて欲しかった。


















二重誘拐 04・米・91分
(出)ロバート・レッドフォード、ウィレム・デフォー、ヘレン・ミレン

レンタカービジネスを始めて成功した男が誘拐された。男は誘拐犯と会話しながら何とか活路を見いだそうとし、妻もFBIと共に夫の命を最優先に動き始めるのであった。

アクションのない「24」または「ファーゴ」っぽくもあるこの映画、冒頭のオレンジジュースの量が増えているというミスを、そのままにしておくといういい加減さがそのまま本編につながっていて、最初から盛り上がるところがない。夫と妻の関係に進展があるわけでもなく、犯人との関係も中途半端さが目立つ。特に仕留めきらないのは問題あり。タイトルもなぜ二重なのか不明。









ニューオリンズ・トライアル 03・米・128分
(出)ジョン・キューザック、ジーン・ハックマン、ダスティン・ホフマン、レイチェル・ワイズ

銃の乱射事件が起こり、銃器製造の会社が訴えられた。そこで似たような裁判で会社側に勝利をもたらした裁判コンサルタントの男が呼ばれ、陪審員と弁護士の徹底的な調査が始まった。そんな時、裁判の結果を金で売るという女性が現れた。

裁判を描いた映画は多々あるが、裁判コンサルタントという存在を前に出したのは初めて見た。それが弁護士と裁判コンサルタントの対立、さらには陪審を操って一攫千金をもくろむ人たちのドラマを巻き込んで、裁判ものとしてはスリリングで見応え十分な出来。陪審を選ぶ段階というのはちょっとわかりにくい気もするが、たぶん私のように犯罪者は死刑じゃとほざいているバカを陪審員に入れないようにするためだろう。近々日本でも陪審制が導入されるというから、一度は陪審をしてみたい気もするのだが・・・。












ニュースの天才 03・米・94分
(監・脚)ビリー・レイ、(出)ヘイデン・クリスデンセン、ピーター・サースガード、クロエ・セヴィニー

堅い雑誌として名のある THE NEW REPUBLIC の若手記者がゴシップ記事を勝手に考えて、あたかも取材したかの如く載せていた。しかしそれがばれてしまう。

小学生が親に嘘をついて、ばれそうになってまた嘘ついて、怒られて、ごめんなさいもうしません、ってな話。ジャーナリズムがどうこう言う以前の話で広がりもない。













N.Y.式ハッピーセラピー 03・米・106分
(出)アダム・サンドラー、ジャック・ニコルソン、マリサ・トメイ

普段はおとなしい普通のビジネスマンの男が、飛行機の客室乗務員に文句を言ったことからトラブルが起き、怒りを抑えるセラピーへの参加を義務づけられる。そしてそこで出会った医者に難題を押しつけられることに。

全体の話の強引さにもついて行けないのだが、それ以前に細かな点でも何でそうなるのだろうかと言うことの連続で、ちっとも面白くなかった。

















ニワトリはハダシだ 
(監)森崎東、(出)原田芳雄、石橋蓮司、余貴美子、肘井美佳、加瀬亮

ヤクザの組長のベンツが盗まれた。その中には重要な機密書類が入っており、それを見た知恵遅れの少年とその父がトラブルに巻き込まれる。

妙な明るさと妙な音楽で、妙な雰囲気が醸し出されている。
舞鶴を舞台にして地元密着の作品なのだが、話の方が大げさな部分があったり、ハングル語の部分も必ずしも必要でなかったり、知恵遅れの少年もちょっと都合良かったりするところがあるが、変なノリで突っ走っていて最後まで完走してました。こちらはちょっと甘めに星三つ。
原田芳雄は幅広く演技が出来ていいねえ。

















バーバー吉野 03・96分
(出)もたいまさこ

山に囲まれた小さな町の唯一の床屋では、坊ちゃん刈りしかしておらず、その町の男の子はみんな同じ髪型をしていた。そんなところに、東京から転校生がやってくる。

金のかかってない映画で、内容も見るべきところがない。日本映画はこういうのがあるから見る気が無くなるんだよなあ。









バイオハザードII アポカリプス 04・米・91分
(監)アレクサンダー・ウィット、(出)ミラ・ジョヴォビッチ、シエンナ・ギロリー

人をゾンビに変えてしまうウィルスにおかされた町に取り残された人々は、脱出する方法を探しつつゾンビと戦っていた。そんななか、前作で生き残ったアリスは、大きな陰謀のなかで一人の少女を助けようとしていた。

前半はただただゾンビと戦うだけで、ストーリーが見えず、映像の迫力はあるが、退屈。後半一応ストーリーがあるものの、壮大すぎてバランスがとれていない感じがした。だんだんと「トゥームレイダー」に似てきているような。終わりに3作目の序章みたいなのが入っていたが、まだやるの?という思いがしたので、3作目で話を立て直すのは難しいだろう。










ハウルの動く城 04・119分
(監・脚)宮崎駿、(原作)ダイアナ・ウィン・ジョーンズ、(声)倍賞千恵子、木村拓哉、三輪明宏、我修院達也

一人の少女が、魔法使いの動かす巨大な城に住み込むことになった。そこの主人ハウルは優れた魔法使いだったが、その力ゆえに戦争の道具として国王から呼び出されていた。

前半の話の展開と映像の良さは、さすが宮崎駿と感服するものだったが、中頃からちょっと話の流れがスムーズでない点が見え、疑問点が残ったままラストへ行ってしまったように感じた。疑問点のいくつかはあとで考えてみて納得いったが、あとで納得というのもいかがなものでしょうか。もう少しハウルの人物像をしっかり描いておけば、こういったこともなかったように思えるが。特に髪がどうこう言うところは話と合っていない。話とは関係ないが、ばあさんの鼻がとても気になりました。








パーティー・モンスター 02・米・99分
(監・脚)フェントン・ベイリー、ランディ・バルバート、(出)マコーレ・カルキン

80年代から90年代はじめのニューヨークのクラブで、過激な格好で過激なアイデアのパーティを主催していた、マイケル・アリグ。彼らはクラブ・キッズと呼ばれ注目を集めるも、その生活の実態は麻薬漬けのジャンキーだった。

当時の雰囲気をきちんと表しているのは良いのだが、いくら実際の物語と言っても、こういった訳の分からない人たちに興味が持てるかというと、なかなか難しい。また薬を含めた馬鹿騒ぎの度合いが、日本人にとっては飛びすぎだろう。まあ、この騒ぎが日本にやってきてディスコブームになったのだろうから、大学時代を思い出さないわけでもないが。ワンレン、ボディコン、もはや死語だが、ボディコンは相変わらず好きだったりする。










パッション 04・米・127分
(監・脚)メル・ギブソン、(出)ジム・カヴィーゼル、モニカ・ベルッチ
イエスが弟子の裏切りによって捕らえられた。司教たちは神の子と自ら言う彼を極刑にせよと強く要求し、ついに十字架に張りつけてしまう。

内容が内容だけに一切の妥協は許されないという覚悟がしっかりしている映画で、作りは良い。全編ラテン語とアラム語という、聞くことのない言葉で貫かれているところもすごい。さて内容に関して言うと、痛めつけられる場面が多いというか、後半はずっと痛めつけられている。それのみを描きたかったのかどうか分からないが、もう少し全体的な話、キリストが信者を集めていくところとか、彼の教えの言葉なんかをもっと描いて欲しかった。キリスト教徒の方々は慣れ親しんでいるから、そういうことを省いて、最後の場面に集中させてもすんなり見られるのかなあ。












バッド・サンタ 03・米・91分
(監)テリー・ツワイゴフ、(出)ビリー・ボブ・ソーントン

デパートでサンタ役をしている男、実は金庫破りが本業で、性格も悪かった。そんな男に、いじめられっ子タイプの少年がしつこくなついてきた。

ビリー・ボブ・ソーントンが、性格そのまんま?と思えるような演技をしていてとても良い。内容は下品な映画だが、こんなコメディもたまには見たいし、嫌味なく下品さを表すのは難しいことだろうから、その点この映画はうまいと思う(私は嫌味なところを感じなかったが、男向けの内容)。ラストは落ち着くところに落ち着いちゃって物足りないが。














ハッピー・エンド 99・韓国・100分
(監・脚)チョン・ジウ、(出)チョン・ドヨン、チュ・ジンモ、チェ・ミンシク

失業し妻の稼ぎで生活している男が、妻の浮気を知ってしまう。

からみの場面くらいしか見所なし。話の筋もポルノ並で、最後も何のことやら。











ハッピー・フライト 03・米・87分
(出)グゥイネス・パルトロウ、マイク・マイヤーズ

国際路線のスチュワーデスに憧れた女の子が、地味な地方路線のスチュワーデスから次第にステップアップしていく。しかし思わぬところに落とし穴が・・・。

内容の馬鹿らしさに加えて、スチュワーデスの仕事についても描かれていないというか、ほとんど空飛んでません。











花とアリス 04・135分
(監・脚)岩井俊二、(出)鈴木杏、蒼井優、相田翔子、阿部寛

少女ハナちゃんが一人の少年に恋をした。そしてひょんなことがきっかけで、二人は付き合っていることになるのであった。一方ハナちゃんと幼なじみのアリスも、ハナちゃんの恋を手助けすることに・・・。

乙女心を描かせると岩井俊二は上手いなあ。この彼独自とも言える感性と映像が見事にマッチして、とても良い仕上がりになっている。これまで岩井俊二をそんなに好きでなかった私も、この作品には満足。内容に関して言うと、もちろん少女たちのストーリは良いが、唯一父との関係が必ずしもうまく働いていないように感じた。また、登場人物の内向きな部分が強すぎるところのバランスの取り方が、今後世界で評価されるためには必要だろう。














ハリー・ポッターとアズカバンの囚人 04・米・142分
(出)ダニエル・ラドクリフ

新学期を迎えたハリーに危険を及ぼそうとする殺人犯が脱獄したとの情報が入った。学校の先生も警戒を強めていたが、校内で不穏な動きが出始める。

お決まりの出だしだが、大した意味なく、初めのうちは物語が進んでいく気配がなかった。半ばからようやく話が進んでいき、まあまあの内容だが、盛り上がるというほどでもなかった。また、最後ぐらいハリーと強敵と対決させて欲しかった。












パニッシャー 04・米・123分
(監)ジョナサン・ヘンズリー、(出)ジョン・トラボルタ

家族をマフィアに殺された潜入捜査官が、そのマフィアに復讐する。

芸のない殺戮の連続にうんざり。こんな映画を公開するのを恥ずかしく思わないのだろうか。












ハリウッド式殺人事件 03・米・116分
(出)ハリソン・フォード、ジョッシュ・ハートネット

黒人ラッパーが殺された。不動産業を副業としている刑事と、俳優になりたい若手刑事が、事件の真相を追う。

話の展開のひどさもさることながら、魅力ゼロの主役二人は一体何なんだろう。携帯電話がピロピロうるさいのにも腹が立つ。













巴里の恋愛協奏曲 03・仏・115分
(監)アラン・レネ、(出)オドレイ・トトゥ

1920年代のパリに住む3人の女性の恋のドタバタを描いたミュージカル。

出だしからなぜか眠気が。同じような歌の歌詞を延々見なければならないからだろう。また中年ばかりの登場人物に全く興味をそそられなかったし、だらだらした歌ばかりではストーリーがどうこう言う以前の問題だ。












春夏秋そして春 03・韓国・102分
(監・脚)キム・ギドク

山奥の湖に浮かぶ寺に、一人の坊さんと幼い子供がいて、坊さんが子供を育てていた。しかし、その子が青年の時罪を犯してしまう。

出来、内容とも文句はないが、映像中心でそんなに盛り上がるところがあるわけでもなかったから、星3つ。しかし一体どこの宗派の寺なのか謎だ。







バレエ・カンパニー 03・米・112分
(監)ロバート・アルトマン、(出)ネーヴ・キャンベル、マルコム・マクダウェル、ジョフリー・バレエ・オブ・シカゴの皆さん

ジョフリー・バレエ・オブ・シカゴで活躍するダンサーと、それを指揮する人たちを描く。

ダンスの本番が5分の2、ダンスの練習と彼らの生活が5分の3くらいの割合(測ってないが)で描かれている。練習と彼らの結構大変な生活ぶりは素直に描かれているが、全体のストーリーは流れを付ける程度のもの。本番については、私はほとんどバレエに興味がなく、本物を見たこともないので、何とも言いようがないというのが正直なところ。







半落ち 121分
(出)寺尾あきら、柴田恭兵、原田美枝子、鶴田真由、樹木希林、吉岡秀隆

妻を殺したと元警官が自首してきた。しかし殺してから二日間の足取りについては黙して語らず、様々な憶測が問題を巻き起こす。

出だしの10分は良く、柴田恭兵と寺尾あきらのかけ引きで話が進んでいくと思いきや、話はとんでもない方向へ。物語を進める上でのルールをほとんど無視して、ちょっとだけ関わっているような人が出てきて、そのあいだ話は一向に前へ進む気配なし。こんな映画が出来ること自体笑えるし、裁判官の父の話なんかはブラックユーモアとして笑えたが、悲しいことに笑わせようとしているわけではないだろう。ついでにオチの部分も、話題になった方がその後独立したときに彼のためになると思える。まさにタイトル通り落ちないオチだ。







ビッグ・フィッシュ 03・米・125分
(監)ティム・バートン、(出)ユアン・マクレガー

父が病の床に伏し、その父を見舞うため息子が帰ってきた。父は自分の過去をおとぎ話のように話すのが得意で、一方の息子はその話を胡散臭いと信じていなかった。

「フォレスト・ガンプ」っぽい話だが、話の中身は残念ながらそれほどの盛り上がりはない。それはおとぎ話ということで、奇抜さはあるが笑いの部分が足りないことが原因だろう。ただ全体的な話の展開は素晴らしいし、ユアン・マクレガーの明るい演技と内容もぴったり合っていて良かった。そしてすべてをまとめた最後にうるうるきたから、感動ものとしては十分な出来。






ピニェロ 01・米・95分
(出)ベンジャミン・ブラット

プエルトリコからの移民のピニェロは、犯罪を繰り返し刑務所を出たり入ったりしていた。その刑務所での体験を描いた劇がヒットし、劇作家、詩人として有名になる。しかし有名になっても以前とさして変わらぬ、酒浸りの日々を過ごしていた。

初めて聞いた人だが、破天荒な生き方とあふれ出る詩は、興味をそそるに十分な内容。ただ白黒とカラーの区別をどこでしているのか分からず、必ずしも効果を上げていないように思えるし、もう少し整理して見せてくれても良かったかなあと思う。主役のベンジャミン・ブラットと、ピニェロ本人はそっくりで、ベンジャミン・ブラットも乗り移ったかのように熱演していた。










ビハインド・ザ・サン 01・ブラジル・92分
(監)ウォルター・サレス

代々殺し合いを続け、憎しみ合っている一族がいた。そこの息子は、相手である一家の者を殺しに行くのが習わしで、息子の方は当然嫌なのであったが、父はそんなことを絶対許さぬ断固とした態度で、殺しに行くことを求めるのであった。

「セントラル・ステーション」の監督で、出だしからしっかりとしたつくりで、空の青と雲の白、そして地面の赤茶色が印象的。
内容の、殺し合わねばならない一家という設定自体は、やっぱりきつい感じがする。それこそ100年以上昔の異国であれば可能な設定かもしれないが、現代だときつい。ただ息子が恋してそっちの方に焦点が移って行くに従い、心情も十分表現されていく。まあ、縄でぐるぐる回っているうちに夜になったら大変だが。目まわるよ。
個人的には、代々殺し合いを続けるというより、誰かが殺されたから復讐を誓うという形で話を進めていった方が、しっくりしたと思う。それだとラストが違ってしまうかもしれないが。













ヒューマン・キャッチャー 03・米・102分

「ジーパーズ・クリーパーズ」の続編で、前作の事件のすぐ後、アメフトの試合帰りの高校生を乗せたスクールバスが、謎の空飛ぶ生物に襲われた。

スクールバスが謎の生物に襲われるという、セッティングとしては絶好の出だしで、初めのうちは前作よりマシになったと思って見ていたが、半ばから前作同様のしょぼい展開に。ちょっとでも考えればもっとマシなものが出来たろうに。











風音(ふうおん) 04・106分
(監)東陽一、(出)加藤治子、つみきみほ、光石研、北村三郎、吉田妙子

本島から母と一人息子が沖縄に戻ってきた。息子は島の子にいじめられつつも仲間が出来、戦争中に戦死した頭蓋骨のそばで、ちょっとした賭けをするのであった。

こぢんまりした感じの映画。沖縄を舞台に子供と大人と老人とそれぞれの話を絡めつつ展開するストーリーハ悪くないが、ちょっと前に同じようなものを見たような。また、話がうますぎというか、母の父親が出てきてごたごたするところはちょっとやりすぎというか、このこぢんまりした映画の手に余っている感じがした。













フォーチューン・クッキー 03・米・97分
(出)ジェイミー・リー・カーティス、リンゼイ・ローハン

精神科医の母と、ロック大好きで学校では問題が多い娘は、とにかくそりが合わなかった。そんな時、偶然立ち寄った中華料理屋でおまじないにかかり、娘と母が入れ替わってしまう。

ありがちでベタベタなストーリー、かつディズニーと来ればいかにもダメそうだが、今回は最初から最後までテンポ良く話を進め、コメディとして十分な出来。男の子の関西人っぽいのりも良い。








フォッグ・オブ・ウォー マクナマラ元米国防長官の告白03・米・107分
(監)エロール・モリス

ケネディ、ジョンソン大統領の側近としてキューバ危機やベトナム戦争に関わったマクナマラ元国防長官が、当時の様子を語り、いくつかの教訓を伝える。

背筋が寒くなるというのはこのことで、戦争を始めるか否か、戦争をいかに遂行するか、どういう作戦で敵を倒すか等が、十分とはとても言えない情報から行われているのには驚かされる。また、政権のために戦争をせざるを得ないという構図は、イラク戦争と全く同じだ。こんなことで死んでいった人々にどう申し開きが出来るというのだ。













舞台よりすてきな生活00・米・98分
(監・脚)マイケル・カレスニコ、(出)ケネス・ブラナー、ロビン・ライト・ペン

子供嫌いの劇作家の男は、子供が欲しいとの妻からのプレッシャーから少々性欲減退気味かつ、本業の方も良いものが書けないという状態だった。そんな時、近所に母と娘の家庭が引っ越してきて、娘が彼の家に遊びに来るようになった。

ケネス・ブラナー演じる男の会話が面白い。こんな風に毒づけたらという願望があるからね。その毒と子供相手をするという、毒と優しさのバランスも良く、コメディとして文句ない出来。こういう文句たらたら批判たらたらの教養人というのは、なかなか日本映画に登場しないなあ。何でだろう。
ちなみにテレビの場面が出てくるが、いつも不自然に思えるのが、アメリカのニュース番組が始まる前、男と女のニュースキャスターが、笑顔で会話しているところを遠めから撮って入る点だ。話す事なんてあるわけないのに。そんな嘘笑顔をやるのだから、本当のことを言えるのか?と思われても仕方ないが、会社がやれと言っているから嘘笑顔をつくってます、その程度の私です、と釈明しているのならこちらも納得するが。













ふたりにクギづけ 03・米・119分
(監)ボビー・ファレリー、ピーター・ファレリー、(出)マット・デイモン、グレッグ・キニア、エヴァ・メンデス、シェール

おなかがくっついている双子は兄弟でハンバーガショップを経営して、繁盛していた。しかし一方が俳優になる夢を実現するため、思い切った決断をする。

おなかがくっついている双子の話で、聞いただけだときわどい話のような印象をもつがそんなことはなく、コメディとしてしっかりとした話。
もちろん監督であるファレリー兄弟の、軽妙かつウィットに富んだ会話は素晴らしく、どうしたのだろうと思えるコーエン兄弟を尻目に、この兄弟は頑張ってるね。
点は少々甘めだが、コメディを作ろうという人は、この程度のものをしっかり作って欲しいという願いを込めての点。最近の日本映画のコメディはひどすぎます。
















ブラウン・バニー 03・米・90分
(ほとんどの仕事)ヴィンセント・ギャロ、(出)クロエ・セヴィニー

バイクレーサーの男が傷ついた心のまま車で旅にでる。

前半1時間は車で走っているシーンが多く、ストーリーは無し。最後に話が出てくるが、旅情というか風景で心を表そうとするのが中心。まあ、ぼーっと見ることができるし、嘘くさくつまらぬ会話なら無い方が良いという見方も出来るが(それに星一つ)、そこからもう一つ話を進めないと中身なしと言われても仕方ない。アダルトビデオ並にポコチンをパックンしてもらっているのも、役得のように見えた。















ブラザーフッド 04・韓国・148分
(監)カン・ジョギュ、(出)チャン・ドンゴン、ウォン・ビン

朝鮮戦争が勃発し、民間人の兄弟が従軍することになった。兄は弟のためを思って数々の勇敢な行為で武勲をあげるが、兄弟の絆は薄れていくのであった。

土けむり満載の戦闘シーンは迫力あるが、いかにもくさい場面が後半続くのはさすがに苦笑もの。また朝鮮戦争の全体像が見えてくるわけでもなく、あまりにも個人的なメロドラマになっていたのは物足りない。それにしても韓国の人はこれで良いと思っているのだろうか。あと細かいつっこみをひとつ、チョコレートの裏の栄養成分表示は当時書いてなかったろう。









プリティガール 03・米・111分

デンマークの若き皇太子が、身元が知れ渡ってみんなの注目を集める自国から抜け出し、アメリカの大学に留学することにした。そしてそこで一人の女性と出会う。

ちょっとでも良いものをつくろうという気があるのだろうか。小学生レベルの内容。










プリティ・プリンセス2 04・米・113分
(出)アン・ハサウェイ、ジュリー・アンドリュース

プリンセスとして迎えられ女の子だったが、ジェノヴィア国で女王となるためには結婚することが代々の習わしであった。そして30日以内に結婚することを求められる。

子供向きの内容というか、適当に作った続編映画と言おうか、いいところ無し。ムキになって0点付けるのも馬鹿らしい。















ペイ・チェック 03・米・118分
(監)ジョン・ウー、(出)ベン・アフレック、ユマ・サーマン、アーロン・エッカート

機密保持のため仕事の後に記憶を消され、その代わりに高額の報酬を受け取るという仕事を引き受けたコンピュータープログラマーだったが、仕事が終わってみて受け取ったものは何の価値もないがらくただった。そしてなぜそんなことになったか探るうちに、命をねらわれる羽目に。

記憶を消したり謎の仕事に関してのみ近未来の話というかSFっぽい設定だが、そのほかはベタベタすぎるくらい現代で、思っていたのとは違った。またストーリーも謎が謎を呼んで、それが勢いになって展開していくのかと思いきや、あらかじめ決まった方向に行くだけといった印象だった。「マイノリティ・リポート」とどことなく似ているが、それより劣る。






ヘブン・アンド・アース 03・中・118分
(監・脚)フー・ピン、(出)中井貴一、チアン・ウェン、ヴィッキー・チャオ

日本から遣唐使として派遣され長く祖国を離れていた男にようやく帰国の許しがでた。しかし最後の仕事として、国に楯突いた元隊長を成敗するよう命ぜられた。

中国の映画だが、アメリカ映画の資本が入っているせいか、アメリカ映画っぽいところが目につく。特に後半、話が脱線とまではいかないまでも、前半とは打って変わってヒーローものっぽく感じたのは、いくら何でも多数の敵を前に、味方がやられなさすぎなのと、オチの部分。前半の対決シーンはとても良かっただけに、もう少しバランスをとって欲しかった。中井貴一の演技と中国語はさすがと感心。







ヘルボーイ 04・米・132分
(監・脚)ギレルモ・デル・トロ、ジョン・ハート、セルマ・ブレア

地獄から生まれてきた全身真っ赤の怪物ヘルボーイは、人の手によって育てられ、いまは怪物の退治に当たっていた。そんな折、半魚人風の怪物が次々現れ始めた。

アメリカンコミックの映画化で、日本ではアメリカンコミックオタク以外知る人はいないだろう。つくりは大作に引けをとらないし、内容もまずまずだが、主役脇役の特徴がないので、盛り上がるとか面白いというほどでもなかった。











ポーリーヌ 01・ベルギー・78分
(監)リーフェン・デヴローワー

服飾の店を営むばあさんが、花が大好きな知的障害のあるばあさんと一緒に生活していた。その知的障害のあるばあさんはいろいろ問題を起こし、もう一人別の場所に住む姉妹に面倒を見てもらおうとするが・・・

短い話ながら印象深い場面が多々あり、つくりはしっかりしている。また、ピンクを基調にした服装や調度品がとてもおしゃれ。ヨーロッパのアンティークの伝統を感じることができる。内容は割と現実的で、そのなかでの悲哀の混じった純真さを描いていて、その出来も良い。短くこぢんまりした映画なので、星三つはちょっと躊躇。

















ホーンテッド・マンション 03・米・88分
(出)エディー・マーフィー、テレス・スタンプ

不動産屋で働く男が、大きな屋敷を売却したいとの相談を急に受けた。大口の物件と言うことで家族と旅行に行く途中にもかかわらず、寄ってみることにしたが、そこはゴーストの住む家だった。

ディズニーランドに同名のアトラクションがあるらしいが(私はディズニーランドに行ったことがない)、それの延長線上というかアトラクションみたいな映画。映像はまずまずで、内容はほのぼのとしたコメディ映画。恐い映画ではない。







ぼくセザール 10歳半 1m39cm 03・仏・99分
(監・脚)リシャール・ベリ

甘いものに目がない小学生セザールは、同じクラスの美少女に夢中。ただ仲良しの男の子は格好良く、女の子の方は彼のほうが好きらしい。そんな彼の家庭、学校生活と、小さな旅を描く。

独り言として文句やら感想を言うという手法は結構好き。この映画も前半はそれがうまく働いていたが、中盤から子供向けのコメディになってしまった。そういうものとして見れば、少々下品なところもあるものの、ほのぼのしてまとまった出来。ただ、作り手が子供の頃を思い出して少しでも映画に盛り込んで行こうという感じはなかった。









ぼくの彼女を紹介します 04・韓国・123分
(監・脚)クァク・ジョエン、(出)チョン・ジヒョン、チャン・ヒョク

女子校で先生をしている男が、ドジで強引な女性警官に誤認逮捕された。それがきっかけで二人は付き合うようになる。しかし二人の幸せは長くは続かなかった。

かなり強引なストーリー展開で、どちらかというとやってみたいシーンを優先させている。ただ最初から無茶な展開は分かり切っていたので、細かな点につっこむ気もせず、悪びれもせず色んなことをやってるなあと感心。それが高評価につながっていて、最近興味のある警察官という仕事の、新たな描き方のヒントを得ることが出来た。泣いている女の子が結構いたけど、残念ながら感動して涙したから高評価というわけではない。












ぼくは恐くない 03・伊・
(監)ガブリエーレ・サルヴァトーレス、(出)シュゼッペ・クリスティアーノ

イタリアの小麦畑が連なる小さな村に住む少年が、廃屋横の穴で、人の足を発見する。

場所をど田舎にすることによって、子供とアイデアが生きてくる良い例。ホラーではなく普通のドラマで、「ミツバチのささやき」にちょっと似ている。それにしても、東京の子供たちは一体どこで遊んでいるのだろうか。







ホテル ビーナス 04・125分・ほぼ白黒
(監)タカハタ秀太、(出)草なぎ剛、中谷美紀、香川照之、市村正親、パク・ジョンウ、コ・ドヒ

人生の問題を抱えた人が集まるホテル ビーナスで、客の世話をしているチョナン・カンこと剛君。そんなホテルに無口な少女を連れた男がやって来た。

韓国語の映画で、日本の役者も頑張って韓国語を話している。映像内容とも良く、タップで場面にアクセントを入れているところなんかはとても良い。ただ、内容に関してはきっちり練られている分、うますぎるというか、ちょっと劇っぽい感じがした。











ホネツギマン 98・米・98分
(脚)イーサン・コーエン

昼は整体師、夜はプロレスラーとして活躍する男がいた。その父母と妻が何者かに殺されてしまう。そして理性を失った男は誰彼構わず復讐を始めるのであった。

何でこんなものが出来てしまったのだろうか、いいところ全くなし。













ホワイト・バレンタイン 99・韓国・89分
(出)チョン・ジヒョン

文通が好きな女の子の部屋に伝書鳩が迷い込んできた。彼女はその鳩に返事を乗せて返すのだった。

韓国のほのぼのラブストーリー。内容に現実味がないのは仕方ないにしても、男の方がもう少しカッコいいやつじゃないと。私は全く興味が沸かず点は低いが、好きな人なら十分見られる出来でしょう。











ボン・ボヤージュ 03・仏・115分
(監・脚)ジャン=ポール・ラプーノ、(出)イザベル・アジャーニ、ジェラール・ドパルデュー、ヴィルジニー・ルドワイヤン

女優がトラブルを起こし、男が巻き添えを食った。ところがドイツのフランス侵攻で思わぬ事態になってしまう。

紙芝居並みの薄っぺらい登場人物が盛り上がらないドラマを繰り広げる。結構金がかかっているようだが、金の無駄遣いです。「8人の女たち」のお姉ちゃんはかわいかった。













マイ・ボディガード04・米、メキシコ・146分
(監)トニー・スコット、(出)デンゼル・ワシントン、ダコタ・ファニング

メキシコで幼い少女を警護することになった男は、過去の自分のやってきたことに対し罪の意識を感じ、酒に頼ることが多くなっていた。しかし少女との出会いで少し希望がもて始めた頃、少女が誘拐されてしまう。

少女がいる間は良かったが、誘拐から犯人を追いつめていくまでの間が長いし、いかにもアメリカ的な正義と報復を繰り返すのは、しつこく感じられた。また内容自体は悪いとは言わないが、多くないと思われる黒人が見つかりもせずやりたい放題という点など、問題も多々あり。女の子と見る映画じゃないな。













マスター・アンド・コマンダー 03・米・139分
(監・脚)ピーター・ウィアー、(出)ラッセル・クロウ

訓練中の若者を多数乗せた英国帆船が、フランスの戦艦と遭遇した。船の戦闘力は不利ながらも、勇敢な船長とともにフランスの船に戦いを挑む。

霧が立ちこめ船の姿すら見えないのに、初弾で命中してしまうという、いかにもアメリカ映画らしい内容の映画だが、帆船が戦うというのはなかなか見られないし、迫力もあって見応えはある。しかし途中ガラパゴス島によったりしてその間、間延びした印象を受けたし、艦長と訓練生のあついドラマがあるのかと思ったらそうでもなかった。







ミスティック・リバー 03・米・138分
(監)クリント・イーストウッド、(出)ショーン・ペン、ティム・ロビンス、ケヴィン・ベーコン

一人の娘が殺害された。その容疑者として一人の男の名前があがったが、その男と被害者の父は幼い頃からの友達だった。

少年時のトラウマが悲劇を引き起こすという内容で、目新しさはないものの、生活感あふれる登場人物を演じた主役とその妻たちの存在感は大きい。面白いという感じの内容ではないものの、しっかりした大人のドラマとして文句がないので、満点。







マッハ! 03・タイ・108分

村を鎮守する仏像の頭部が盗まれた。それを取り戻すため、ムエタイの猛者がバンコクへと向かった。

1、CGを使いません
2、ワイヤーを使いません
3、スタントマンを使いません
4、早回しを使いません
5、最強の格闘技ムエタイを使います
と、アクションへの自信満々で、実際見てみると、近年なかった激しいアクションの連続。以前少林寺の映画があり、肉体を見せつけていたが、この映画もそれに劣らず肉体を躍動させている。また少林寺の方は少々お堅い感じだったが、この映画は香港映画のようにサービス精神も十分あり、ストーリーもしっかりしている。ほんと良くここまでやったものだ。また、アクションのあと、片足で立ってピタッと止まるところも結構好き。しかしこんな激しいことばかりやっていたら、そのうち本当に死人が出そうだ。上の4に関して、三輪車の所で早回しっぽく見えたところがあったが、そうでないというのだから、スピード感十分に撮られている所も良い。










Mr.インクレディブル 04・米・120分

特殊な能力をもっている人たちの活躍が禁じられ、普通の人として生活を送っていたもとスーパーヒーローのもとに、彼の特殊な力を発揮して欲しいと依頼が来た。

出来はもちろん良いし、内容もまずまずだが、悪の男の光線一つでみんな固まってしまうというところは、下手すれば科学技術の方が優れているということになってしまい、物語のバランスを崩していると思う。また主人公の男が地味で、アイスマンの方が見ていて楽しかった。










みなさん、さようなら 03・カナダ・99分

病魔に犯され余命わずかの父の面倒を見るため、ディーラーをして金持ちの息子が、何とか父の最後を華やかにしたいと、友達を集めるのであった。

息子が麻薬ジャンキーを雇って父を嘱託殺人するという、皮肉たっぷりのドラマだが、話している内容に全く興味が沸かない。何でこんな物が映画になるのか、またたくさん賞をもらっているのか、そっちの方が気になる。









みんな誰かの愛しい人 04・仏・111分
(監・脚)アニエス・ジャウイ

有名作家の娘は、自分が太っていることでみんなは自分を相手にしないのに、父の名前を出すとみんな関心を持ち始めることに不満を持っていた。さらに当の父親が彼女に全く関心を示そうとしないのだった。

有名作家の娘の話かと思いきや、他の人たちの時間がかなり多い。内容も出てくる人ほとんど文句を繰り返すばかり。また父と娘の関係が一向に進展しないので、話が進んでいる感じがしなかった。










めざめ  02・仏・132分
(監・脚)デルフィーヌ・グレーズ

闘牛士が牛に肝臓を突かれて重体に陥った。その牛は解体され目、肉、角、骨がそれぞれの人の手に渡り、それぞれのドラマが展開していく。

邦題とポスターを見て、恋愛ものっぽい内容かなあなんて思いつつ見ると、全然違った。原題carnages、殺戮、死体ってな意味で、そっちも誤解を招くかもしれないが、めざめというタイトルほど甘い内容ではない。内容は牛の死体を通して関係のない人たちがつながっていくという、最近多いパターンのドラマ。で、作りはかなり良く、これが長編映画初挑戦という監督とはとても思えない。ただ内容は期待と違ったというのもあるし、どこかに向かって盛り上がっていくという展開ではなかったので、良い映画ではあるがそんなに面白いと思えるほどでもなかった。









メダリオン 03・米、香港・89分
(出)ジャッキ−・チェン

いにしえより伝わるメダルには、絶対的な力を人間に与えるという能力があった。しかしその能力を行使できるのは選ばれたものだけで、いまその力を持つのは一人の少年だけであった。そして悪の組織がその少年とメダルの強奪を企てていた。

ベタベタな内容もひどいが、それ以上にアクションがしょぼい。下手なCGとワイヤーアクションで盛り上がる場面無し。








モーターサイクル・ダイアリーズ 03・米・127分
(監)ウォルター・サレス、(出)ガエル・ガルシア・ベルナル、ロドリゴ・デ・ラ・セルナ

キューバ革命の指導者として名高いチェ・ゲバラの若き日、、彼は仲間と二人でバイクにまたがり、南米縦断の旅に出た。そして見たもの、出会った人々の中で、様々なことを感じるのであった。

若い二人の旅映画で、つくりはしっかりしていて南米の空気が感じられるものの、内容自体は普通。また革命家というより、そこらの兄ちゃんの旅といった感じで、どういういきさつで革命家になったのかは描かれていない。もともとチェ・ゲバラを知らないので、それが不満という訳ではないが。














モナリザ・スマイル 03・米・120分
(監)マイク・ニューウェル、(出)ジュリア・ロバーツ、キルティン・ダンスト、ジュリア・スタイルズ、マギー・ギレンホール

女性は良き妻として家庭に入るのが当然とされていた1950年代始め、有名女子大学に一人の教師がやってきた。彼女は女性も様々な可能性を追い求めるべきだという考え方を持ち、学校の指導方針と対立するのであった。

因習に囚われず自由な考えを持とうと教えているにもかかわらず、この映画自体が紋切り型のお決まりパターンになっているのは悲しい。先生の特徴もないし。つくり自体は悪くないからなんとか見られるけど。











モンスター 03・米・109分
(監・脚)パティ・ジェンキンズ、(出)シャーリーズ・セロン、クリスティーナ・リッチ

娼婦で安い金を稼ぎつつ生活していた女性と、同性愛者の女性が出会い、一緒に暮らすことにした。しかし客の暴力がきっかけで、殺人事件を起こしてしまう。

罪を憎んで人を憎まずではないが、アメリカで最下層の生活をする人たちの姿をまず描き、その極悪の環境から犯罪が起こっていくまでの流れがきっちりと描かれている点はとても良い。また主人公が、もはや自分自身をコントロールできなくなっている姿もきちんと描かれていて、同情できる点もあるのは良い。シャーリーズ・セロンはこの演技でアカデミー主演女優賞を獲得して演技は良いのだが、見ながらどうしても美しい彼女の面影を想像してしまったので、必ずしも彼女でなくていいのにと思った。ただ彼女ほどの役者でないと、単館系に落ちてしまいそうだが。星3つ半が妥当なところだが、上の理由で入っていけなかったので星3つ。










やさしい嘘 03・(グルジア)、仏・102分
(監)ジュリー・ベルトゥチェリ

グルジアからパリに留学していた息子が事故にあい死んでしまった。娘二人は高齢の母のためその事実を隠し続けるが・・・・。

グルジアを舞台にした映画は初めて見るのだが・・・グルジアってどこだっけ?旧ソ連でトルコと接している小さい国で、最近流行のカスピ海ヨーグルトがよく食べられているらしい。で、旧ソ連ということが関係あるのか、明るい雰囲気の映画ではなく地味な感じの映画。ストーリーは「グッバイ・レーニン」と似ていることによる目新しさがないぶん、生活に根ざした話でしっかりしているし、グルジアでの生活を見ることが出来るという点は良い。ただ会話にしろ世代間の確執にしろ、もう少しつっこんで描いてくれた方が分かりやすかったかも。また娘の弟に対する愛情と悲しみがあまり描かれていないのも、ちょっともったいない気がする。












ユー・ガット・サーブド 03・米・95分
(監)クリス・ストークス、(出)オマリオン(BK2)

ダンスのグループ同士が踊りあって勝敗を決める、ダンスストリートファイトをしていた黒人主体のグループが、白人主体のグループから大金を賭けたダンスファイトの挑戦を受けた。

最近こういう対決ものが増えたが、中身はほとんど同じ。この映画は、友達の関係が素直に描かれていて、その点は好感が持てるし、ダンスの場面も悪くないが、話の流れや細かな点など物足りない部分が結構ある。また最後に本物を持って来ちゃうと、これまでは一体ってことになっていると思えるが、迫力があればいいのか、ダンスの映画だし。でもやっぱりこの手のものは食傷気味で、きつめの星一つ。












四人の食卓 03・韓国
(監・脚)イ・スヨン、(出)チョン・ジヒョン

インテリアデザイナーの男が、終点についた電車に取り残された二人の幼児を目撃した。それからというもの不思議な光景を見るようになり、同じく不思議なものを見る女性と知り合うのであった。

つくりは悪くないが、内容がすっきりしない。そもそも二人の子供と男との関係がないし、あのテーブルに座っている用もない。また、ただただ過去と最近の異常な出来事を映し出すだけで、何かしらのアクションが登場人物により行われるわけではないので、話が進んでいく感じがせず物足りない。












らくだの涙 03・ドイツ・91分

モンゴルのゴビ砂漠で暮らす家族のらくだが、白いらくだの赤ちゃんを産んだ。しかし難産だったためか、母親らくだが子らくだに乳を与えようとしないのだった。

ドイツの映画学校の生徒が卒業のために作った映画ということで、最初はモンゴルで暮らす人々の生活を描くことが主眼だったろうと思えるが、そこで白いらくだが生まれるという幸運に出会って、この映画が出来たと思えるのだが、どうなのだろう。さて、司馬遼太郎の読者で一度はモンゴルに行ってみたいと思っている私にとってはとても興味深く見ることができた。また、じいちゃん、ばあちゃん、親、子供が一緒に生活していくという、私みたいな都会で一人暮らしをしているものにとっては、実現不能な生活がうらやましくもある。私は富山で育って大学入学と同時に東京に出てきて、都会はいいなあと思っているのだが、モンゴルの人は母なる大地のなかで遊牧するという、その当たり前の思いがあるから、私のように田舎は何もないからつまらないと思うことがない。そういう場所がある人はうらやましい。
 先日NHKで九州沖縄スペシャル「音紡ぎの旅」という、奄美大島の出身の女の子RIKKOちゃんがアジアの歌を探り歩く番組を放送していたが、その時も号泣。「季節の中で」の時も歌ででやられた。







ラッツ 

デパートにネズミが出てきた。業者に頼んで調べてもらうと、被害は広範囲に及んでいた。

内容はネズミが大量に出てくるから何とかしようというだけの話だが、身近にいる動物だけに身にしみるものがあって、迫力満点。一人でギャーギャー言いながら見てました。後半あまりに数が多くなりすぎて怖さが半減したが、それでもこの迫力は、ヒッチコックの「鳥」以上。もちろんゲテモノ映画ではありますが。これをテレビで放映したなんて、すごすぎです。








LOVERS 04・中国・120分
(監)チャン・イーモウ、(出)チャン・ツィイー、金城武、アンディ・ラウ

唐の時代、朝廷に反乱を起こした一味を捕まえていた役人が、盲目の踊り子が怪しいという情報を得て、彼女から反乱軍の情報を得ようとするが・・・。

「グリーン・デスティニー」の後継といった忍者映画で、映像面は素晴らしいが、アクションに関しては、出来は良いがフィクションというかスタイリッシュな出来の良さで、迫力はそんなに感じなかった。また内容に関しても、3人のみの話なので、広がりはなかった。捕マークの服は、ドラゴンボールで似たようなのを着ていた人がいたと思うが、ベタベタながら印象深いものになっていて、私は好き。







ラブ・アクチュアリー 03・英・135分
(監・脚)リチャード・カーティス、(出)ヒュー・グラント、リーアム・ニーソン、アラン・リックマン、コリン・ファース、エマ・トンプソン

英国首相とその秘書、作家と言葉の通じないお手伝いさん、ずっとあこがれていた上司とOLなどが、自分の恋心をうまく伝えるために苦心し、思い切って打ち明けるそれぞれの姿を描く。

豪華な役者陣がほのぼのとした人間関係を演じていて、それは悪くはないが、それが集まって効果を上げているかというと、必ずしもそうとは感じず、人が多すぎに思えた。また見終わってどうもきれい事すぎるのではないかと感じたのは、一国の首相がいくら何でもという思いがあったからだろう。作家の場面は好き。





ラブ・ストーリー 03・韓国・133分
(監・脚)クァク・ジョエン、(出)ソン・イェジン、チョ・スンウ、チェ・インソン、イ・ギウ

引っ越してきたお嬢様を、仲良し学生二人が同時に好きになった。そしてお嬢様はそのうち一人を好きになるが、もう一人の方から告白される。

ほのぼの恋愛もの。妙に明るい感じが漂っていたので、もしかしてこの監督は・・・と、見てみるとやはり「猟奇的な彼女」の監督で、独特のものがある。背が高いのになぜ転ぶ?という不思議な台詞を言っているのも面白い。話の内容は今と過去の三角関係を軸に展開し、悪くはないが、特徴もない。テレビドラマや韓国映画が好きな人なら十分楽しめるものになっていると思うが、私はそれほど好きではないので、この点数。あと映画の途中で歌を長々と入れるのは勘弁して欲しい。












ラン・アウェイ 95・韓国・106分
(出)イ・ギョンス

殺人事件を目撃したゲームプロデューサーの男が、悪の組織から付け狙われることに。

ひどい。むごい。劇場未公開で04年にDVDで出たのだが、95年のこの程度のものから、現在の韓国映画の躍進まで10年も経ってないんだからすごいよなあ。













ランダウン 03・米・104分
(出)ザ・ロック

筋肉ムキムキの男が借金を帳消しにするため、アマゾンにいる男を連れてくる仕事を請け負った。そして行ってみると町は鉱物採掘場となっていて、一人の男に支配されていた。

最初から全く盛り上がらない、ドタバタを繰り返しているだけの映画。















リディック 04・米・118分
(監・脚)デヴィッド・トゥーヒー、(出)ヴィン・ディーゼル、ジュディ・デンチ

圧倒的な軍事力で惑星を次々制圧してきたネクロモンガーが、惑星へリオンにやってきた。彼らを撃退するため、生来の戦士でお尋ね者のリディックを呼び出した。

CGをふんだんに使ったSF映画で、大きな世界を描いているのは良いのだが、内容がいまひとつ。主役のリディックのとらえどころのなさが何よりも問題で、荒くれ者が一人の女のために、なんていうのも芸がないし、ジュディ・デンチのエレメンタル人もどこの人なのか分からない。また最後の某ギャグ映画で見たようなオチも、ネクロモンガーの特質をもっと描いておけば、唐突な印象を避けられたろう。






リクルート 03・米・115分
(出)アル・パチーノ、コリン・ファレル、

コンピューターに詳しい若者が、父と同僚だった男にCIAにスカウトされ訓練生として厳しい訓練を受けることになった。そして真に優秀なものだけがなるという、秘密諜報部員に推薦されるが・・・。

アル・パチーノの有無を言わせぬ厳しい態度とその世界、それとぶつかり合うコリン・ファレルの男臭いぶつかり合いが良く、全体にわたり緊迫感が持続されている。話の内容と展開もまずまずだが、コンピューターに詳しいということろと、父とのかねあいが少々出来過ぎ。












理由 04・160分
(監)大林宣彦、(原作)宮部みゆき、(出)岸辺一徳、久本雅美、他多数

高層マンションで殺人事件が起きた。ドキュメンタリー制作者が、複雑な展開を見せたこの事件の関係者から話を聞くという形式で話は進む。

関係者のインタビューで話が進むという、私立探偵いらずの話の展開だが、知らぬはこちらだけというのは、私立探偵ものと比べると驚きという点で劣るか。まあそれでもこのような独特の手法は十分評価できる。で、最初から最後まで誰が誰だか、この人たちの関係は?ともやもやした感じが残りつつ見なければならず、また、鮮やかな手際を見せるサスペンスというより、地道なサスペンスでオチもびっくりというわけではないから、すっきりした感じはなかった。それにしても最後の歌は何なんだ?











リプレイ 03・英・92分
(出)ライアン・フィリップ、サラ・ポーリー

意識を失って病院に入院した男が、現実と妄想の間で苦悩する。

「アイデンティティー」の脚本家が書いているだけあって、ほとんど妄想の世界。もう少し全体を通して話の流れを付けてくれ。関係ない妄想の世界はいい加減うんざり。
















レイクサイド マーダーケース 04・118分
(監・脚)青山真治、(出)役所広司、薬師丸ひろ子、柄本明

有名私立中学受験のための親子そろっての合宿で、殺人事件が起こった。

有名私立中学受験という、全く興味の沸かない事が話の中心で、誰が殺されようが誰が殺そうが全く興味が沸かなかった。













レジェンド・オブ・メキシコ 03・米・104分
(監・脚)ロバート・ロドリゲス、(出)アントニオ・バンデラス、ジョニー・デップ、サルマ・ハエック

裏社会を牛耳る将軍が、メキシコの大統領を暗殺し完全にメキシコを我がものにしようと企んでいた。それを察知したCIAの捜査官が、伝説のガンマンを雇い、彼の暗殺を依頼した。

話の内容というより、勢いがあるのが良いところで、メキシコという舞台を存分に使ったガンアクションものとしてはまずまずの出来。最後の場面も、おまえ目が見えないんじゃなかったの?とみんなつっこんでいるところだけど、そういったおおざっぱなところも許せる雰囲気はある。









レディ・キラーズ 04・米・104分
(監)ジョエル・コーエン、(脚)イーサン・コーエン、(出)トム・ハンクス

自称教授の男が、一人暮らしの黒人のばあさんの家に同居し始めた。そして楽団をあつめ、地下で音楽の練習を始めたが、真の狙いは近くのギャンブル場であった。

55年の「マダムと泥棒」という映画のリメイクらしいが、何でこんなのものをリメイクしちゃったのでしょうか。全く緊張感のないストーリー展開で、黒人ばあさんと黒人泥棒のテンポの良い英会話を聞いて気を紛らわしていました。










恋愛適齢期 03・米・128分
(監・脚)ナンシー・メイヤーズ、(出)ジャック・ニコルソン、ダイアン・キートン、キアヌ・リーブス

いくつもの会社の社長で、63歳になっても未だに若い女の子を引っかけている男が、知り合った若い女の子の別荘に遊びに行った。ところが、彼女の母親もその別荘にやってきてしまう。

ジャック・ニコルソンとキアヌ・リーブスがダイアン・キートンに恋するなんて、ちょっと無理のある話かなあと思って見たところ、ところどころに笑いを織り交ぜた話の展開や会話が良く、コメディドラマとしては文句のない出来。それにしても肉体関係も含めた恋愛映画としたら、最高齢ではないか。それをきっちりと描く手腕に感服。男の方がずっと独身と言うことでは「アバウト・ア・ボーイ」があるが、私は「アバウト・ア・ボーイ」の方が好きなのと、最後少々テンポが悪く感じたので、ちょっと満点に及ばず。






ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還 03・米・203分
(監・脚)ピーター・ジャクソン、(出)イライジャ・ウッド、ヴィゴ・モーテンセン、オーランド・ブルーム、リヴ・タイラー

フロドとサムは道案内のゴラムを連れて、滅びの山へと向かっていた。一方ガンダルフとアラゴルンらはサウロンの軍勢との最終決戦のためすべての軍勢を集結させようとしていた。

ついに最終回。主役と思っていたフロドはさっぱり活躍していなかったが、まあ2作目でみんなが主人公ですよというところを見せられていたので、そんなに気にならなかった。内容も相変わらずだったが、まあ終わったという満足感が大きかったので、不満はない。ただゴラムの場面は2作目で見せるべきだし、戦闘が終わってから少々長く、見たい人にはDVDで特典映像としてでも付け加えればよかったのにと思ったのは、トイレに行きたかったからだろう。









ロスト・イン・トランスレーション 03・米、日・102分
(監・脚)ソフィア・コッポラ、(出)ビル・マーレイ、スカーレット・ヨハンソン

酒のコマーシャル撮影のため来日した盛りの過ぎた米国の映画スターが、同じホテルに泊まっている米国人女性と出会った。そして東京という異文化の中で彼女の存在が大きくなっていく。

外国人から見た東京が舞台で、その異文化の中のドラマとしてゆったりと話が進んでいくのは悪くないし、最後も意図しているところが十分伝わってきた。しかし問題は出だしの部分で、CM撮影の場面や日本人とのふれあいの場面がいかにも空々しい。ちょっと期待していただけに、そこで失望感がでてしまい、マシュー登場まであまり面白いと思えなかった。マシュー登場後は良かった。












ワイルド・レンジ 最後の銃撃 03・米・145分
(監・出)ケヴィン・コスナー、(出)ロバート・デュバル

牛を追って移動していた男らが、立ち寄った町の警官と対立してしまう。そして警官らのむごい仕打ちに復讐するのであった。

主人公が善人というわけではないが、話の内容は悪徳警官をやっつけろと言うだけの話。つくりは悪くないが、何でまたこんなどこでもあるような話なのだろう。









ワニ & ジュナ 01・韓国・114分
(監・脚)キム・ヨンギュン、(出)キム・ヒソン、チュ・ジンモ

アニメを作る仕事をしている女性と映画の脚本を書いている男が同棲していた。しかし二人の関係は、女性の弟の出現でうまくいかなくなってしまう。

ポルノならまだしも、恋愛ものでこの展開は不可。またそもそもなんで二人が同棲しているのかが疑問で、ふつうエッチしてから同棲するんじゃないの?アニメを絡めつつの展開は評価できる。









悪い男 01・韓国・103分
(監・脚)キム・ギドク、(出)チョ・ジェヒョン、ソ・ウォン

ヤクザに目をつけられた女子大生が罠にはまり、体で借金を返すことになった。しかしヤクザの方が彼女に恋してしまう。

つくり自体はまずまずだが、普通の女子大生がいきなり人質に取られて売春させられるというのはきつい。その後の展開もいかにも韓国映画といった感じで、ほとんど無理矢理の純愛物語になっている。もっと時代が昔で、どうしようもない理由があって売られたならまだ見られたろうが。