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過去のない男
02・フィンランド・97分
(監・脚)アキ・カウリスマキ
暴漢に襲われ記憶を無くした男が、トレーラーハウスを借りて暮し始めた。そして救世軍の人やご近所さんたちとの交流から、何とかやっていけるようになり始めたとき、昔の彼を知るものと出会う。
アキ・カウリスマキ監督の調子が見事に表された一本で、どん底で落ち込みそうな人達を軽やかにコミカルに描いている。内容出来とも文句ないが、この監督の特徴で盛り上がるところが少なく、軽やかに流れていくので、私としたら少々物足りない。ということで星3つ。
風の絨毯
02・日本、イラン・113分
(出)榎本孝明、工藤夕貴
飛騨高山の祭りの山車にペルシア絨毯をかけると美しいだろうということで、図柄を製作、イランに注文した。ところが絨毯を取りにいくと、全く忘れられていて手付かずの状態だった。
ほのぼの映画。イランに行ってからは間が持たずに小話でつないでいるといったところ。最後も絨毯がかかっているところをもっと見せて欲しかった。
神に選ばれし無敵の男
01・ドイツ、イギリス・130分
(監・脚)ヴェルナー・ヘルツォーク、(出)ティム・ロス
ポーランドのユダヤ人の町で鍛冶屋をしていた男が、その怪力を買われてドイツでショーに出演することになった。その雇い主は未来を見とおす千里眼を持つといわれる男で、彼をアーリア人の怪力男と素性を偽って登場させた。
つくりは素晴らしいというほどでもないが、もちろん良く、当時の雰囲気が十分出ているし、かにの場面など印象に残る場面も多々あり、文句ない。ただ、内容は中盤まではとても良かったが、終盤は物足りなさが残った。実話をもとにしているから仕方ないのか。それにしても一世一代の大芝居というが、興行師から政治の舞台に立とうとした男のぎりぎりの芝居を演じたティム・ロスはさすがです。あの腕を広げた看板のバッジがあったら欲しいくらいだ。最後が物足りなかったから星3.5が妥当だが、好きな映画だがら甘目の満点。
カンパニー・マン
01・米・95分
(監)ヴィンテェンゾ・ナタリ、(出)ジェレミー・ノーザム、ルーシー・リュー
平凡なサラリーマンが刺激を求めて産業スパイになった。しかし謎の女性が現われ、彼の生命の危機を警告してきた。
前半の地味ながら謎っぽくブラックコメディっぽいところは良かったが、話が進むにつれて期待したほどの展開ではなくちょっと残念。きちんとした内容ではあるが。あと、キューブの監督ということで、ちょっとだけそれっぽい場面もあるのはサービスか?それにしても最後のオチはルーシー・リューにかかる部分が大きいが、日本人男性の多くは彼女の何が良いのだろうか、と思っていると思う。
歓楽通り
02・仏・91分
娼館で生まれ育ち、大きくなっても娼婦の世話をしている男が、運命の女性と出会った。彼は彼女の幸せのためにいろいろ世話をし始めたが、ぶさいくな自分では彼女に申し訳ないと、カッコイイ男を紹介した。
きっちりとした出来の映画で内容も悪くはないが、お決まりの展開の割にはラストの部分が少々無理っぽく感じた。
キープ・クール
97・中・95分
(監・出)チャン・イーモウ、(出)チアン・ウェン
露天で本を売っている男が、別れた彼女によりを戻そうと強引に迫った。しかしそれを新しい恋人であるクラブのオーナーに告げられ、トラブルになってしまう。
女の子が出ている間は面白いし、彼女との関係が話の中心だろうと思わせておいて、後半全く出てこなくなるのは問題あり。その後半は、どたばたやっているだけで、がっかり。
キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン
02・米・141分
(監)スティーブン・スピルバーグ、(出)トム・ハンクス、レオナルド・ディカプリオ
両親の離婚が原因で家出をした高校生が、ある時はパイロット、ある時は医者になりつつ、偽造小切手をお金に換える詐欺を繰り返していた。FBIも彼を追っていたが、変幻自在の彼を捕まえきれずにいた。
現実は小説よりも奇なりと言うが、まさにそんな内容で、こういった映画は結構好き。また欺している快感がこっちにも伝わってくるし、その快感とその裏にある、捕まってしまうかもという現実のバランスがうまい。それにしても今でもスチュワーデスが人気だが、パイロットの方はどうなんだろ。スチュワーデスと知り合う機会があるとはいえ、結婚を機にやめるということができないからスチュワーデスほど人気がないのかなあ。
Kissing ジェシカ
01・米・97分
新聞社に勤める28歳の女性ジェシカは、ただいま理想の恋人を探していた。しかし出会う男性はうんざりする人ばかり。そんな時一人のバイセクシュアルの女性と出会い、友達以上の関係になる。
有名な役者が出ておらず、つくりも低予算だが、内容会話はまずまず良く、ちょっとウッディ・アレンっぽい内容。というか、眼鏡かけたおばちゃんはモロものまね。また知らない人ばっかりだから、生活感が出ていてよい。最後のTシャツの一部が破けているところは、意図して破いてあるなら、さりげない皮肉が良い。
クイール
03・100分
(監)崔洋一、(出)小林薫、椎名桔平、香川照之、寺島しのぶ
盲導犬になるためにやって来た子犬はクイールと名付けられ、盲導犬になる訓練を受け、少々頑固なおやじにつくことになった。
対象年齢が低いところも入れようとしているためか、いまひとつ盲導犬を育てる苦しさとか、盲導犬ってどうしてあんなことができるのか、なんてことが分からずじまい。また人と犬のつながりが直接伝わって来るという感じがなかった。これならフリスビー犬の活躍の方が素直に気持ちが入っていける気がする。私はそんなに酒は飲まないが、ビール缶についてはヘエ、ヘエ、ヘエ、追加のヘエで4ヘエ。
クジラの島の少女
03・ニュージーランド・102分
(監・脚)ニキ・カーロ
マオリ人が住む小島の族長に待望の孫が生まれた。ところが期待していた男の子ではなく女の子だった。彼女は村の伝統を受け継ぎたいと思ったが、それは男にのみ許されることで、族長の祖父は彼女に冷たいくらい厳格に当たるのだった。
マオリ族の伝承を軸に、ありがちだけどしっかりとした話の展開と映像はとても良い。また彼ら自身の民族の物語を作ろうという意気込みと、自らの誇りが感じられるところはうらやましいほどだ。ま、最後どこから村人がわいてきたのか、ちょっとつっこみたくなったけど。それにしてもオーストラリア映画に見られる素直さというのはこの映画にも感じられる。自然が多いから素直な映画が出来るのだろうなあ。
CUBE2
02・米・95分
またもやなぜか四角形の箱が連なるCUBEの中に閉じ込められた人達が、何とか脱出しようと試みるが、なぜか時間までもが交錯しはじめる・・・
最初のうちは前作と同じで、何か変わった展開があるのかなあと見ていても、何もない。最後は全く意味がわからなかった。
キリクと魔女
98・仏・71分
(監)ミシェル・オスロ
魔女により様々な災いが降りかかるアフリカの村で、赤ちゃんが生まれた。その子は生まれた時から知恵があり、魔女の災いを取り除こうと知恵を絞りはじめる。
ディズニー映画かとおもいきや、フランスの映画。アフリカを舞台にちっちゃい赤ちゃんが活躍するという妙な話だが、アニメならこのくらい奇想天外な話の方がいいね。また絵の質がアフリカの雰囲気が出ていて良かったし、音楽も印象的。
キル・ビル
03・米・113分
(監)クエンティン・タランティーノ、ユマ・サーマン、ルーシー・リュウ、千葉真一、栗山千明
結婚して殺し屋を廃業しようとしたものの、仲間はそれを許さず、結婚式で出席者を皆殺しにしてしまう。かろうじて生き残った花嫁は、かつての仲間に復讐を始める。
内容は殺しまくっているだけというもので、細かいツッコミどころがいっぱい。日本を舞台にしているところと、勢いがあるので見られなくはないが、センスを感じなかった。栗山千明の鉄球攻撃は見ごたえあった。
クリスティーナの好きなこと
02・米・84分
(出)キャメロン・ディアス
ミーハー女の子たちが繰り広げる、ラブコメディ。
予告の段階でつまらなさが伝わってくるのは、見る側からすればありがたい。お馬鹿映画というより、つくり手が本当に馬鹿なんではないかと思える。
グレン・グルード エクスタシー 
カナダの天才ピアニスト、グレン・グルードに関するドキュメンタリー。
始めて聞く名前で、最初の音楽評論家の批評に少々戸惑ったが、見終われば少しだけ彼の姿が見えてきた気がした。ドキュメンタリー自体の出来は、おやじが全面に出てきたり、話し手のお姉ちゃんがヘッドフォンつけて出てきたりと、気に入らないところがあった。
クローサー
02・中・111分
(出)スー・チー、カレン・モク、ヴィッキー・チャオ
コンピューターのプロで、警備システムを自由に操れる女性殺し屋のふたりが、大手インターネット会社の社長の暗殺を実行した。完璧と思われた犯行も、一人の女性刑事にかぎつけられてしまう。
父が殺されたとはいえ、女二人が普通の生活をしていけるのになんで殺し屋なのか、そこからもうついていけない。だから内容のないアクションと感傷的な恋物語が絡まって、つまらなかった。
ケミカル51
02・米、英・93分
(出)サミュエル・L・ジャクソン、ロバート・カーライル
アメリカでドラッグを精製していた男が、足を洗う前の一仕事として新種のドラッグを開発した。しかしそれをかぎ付けたギャングに命を狙われ、イギリスで売り出すことを計画した。
サミュエル・L・ジャクソンの元気は感じられるが、途中で誰もがつっこみたくなる箇所がある。まあ内容自体は大したことなく、最後までドタバタ劇を見るといった映画。
ゲロッパ!
03・112分
(監・脚)井筒和幸、(出)西田敏行、常盤貴子、山本太郎、岸辺一徳
ヤクザの親分が刑務所に収監されることになった。組員は親分のために、来日していたジェームズ・ブラウンの誘拐を計画する。一方親分は幼いときに別れた娘を捜すのだった。
小ネタ満載で話を進めていて、それが最後までつながっているのは良く、さすが井筒監督。ただ話の内容つくりは、会話の勢いほどではなく、低予算っぽいところが目についた。
恋は邪魔者
03・アメリカ・101分
(出)レニー・ゼルウィガー、ユアン・マクレガー
恋なんて女性には必要ないという本を書いてベストセラーになった女性が、女好きのジャーナリストを名指しで非難してきた。それに怒ったジャーナリストは、身分を隠して彼女に近づき、彼女の本性を暴こうとするが・・・
途中の画面分割の場面で見る気が失せた。一応ストーリーはあるのだが、どうでもよくなってしまい、また下手なドタバタコメディも手伝って、面白さを感じなかった。
ゴースト・シップ
02・米・91分
(出)ガブリエル・バーン
海難救助の仕事をしているグループが、40年前に消息不明となった豪華客船が漂っているのを発見した。船に残されているであろうお宝を目的に乗りこんでみたが、異様な現象に遭遇する。
内容、出来とも特別に良いというわけでもないが、まとまっているので、まずまず合格点。私は怖さなんて感じなかったが、隣に座った30過ぎのお兄さんは、最初の場面で目をおおい、はあはあ息をしながら時々びくっとしてました。最初の場面をはじめ、弱い人には刺激が強い映画かも。あと、やっぱりガブリエル・バーンはいいねえ。しぶすぎます。
コーリング
02・米・104分
(出)ケヴィン・コスナー
赤十字ボランティアの医者として南米に向かった妻が、バスの事故で死亡した。夫で同じく医者の男は、それ以来奇妙な体験をし、それが妻の呼びかけではないかと思い始める。
出だしから重く暗い内容。別にそれが悪いとは言わないが、あまりに出来過ぎの内容と絡まって、ただただ暗くつまらない話に。
コール
02・米・106分
(出)ケヴィン・ベーコン、シャーリーズ・セロン、ダコタ・ファニング
医者の娘が誘拐された。誘拐犯は3人に別れ、それぞれ父と母に金の要求をし、従わなければ電話一本で娘を殺すと脅してきた。
うそ丸出しのサスペンス映画で、嫌がらせ系が入っている、私の嫌いなジャンル。ハラハラどきどきより、あら探しが先になってしまう。
コンフェッション
02・米・113分
(監・出)ジョージ・クルーニー、(脚)チャーリー・カウフマン、(出)サム・ロックウェル、ドリュー・バリモア、ジュリア・ロバーツ
60年代のアメリカ、テレビ局に番組の企画を持ちこんで一旗挙げようと思っていた男のところに、CIAの工作員が接近してきた。そして金に困っていた男は暗殺の訓練を受けるが、そんな時彼の企画が番組になり大ヒットする。
かなり特異な体験の物語であるのと、主人公の性格も変わっているので、主人公の心情が伝わってこない。だから何をしてても他人事といった印象を受ける。つくりはまずまずで、テレビプロデューサーの実際の出来事をもとにしている、当時のいい加減な様子がきちんと描かれている。しかし殺し屋のほうは何なんだろう、嘘っぽさ(妄想という見方もあるらしい)全開で、その嘘っぽさと本当さの妙なギャップが不思議な感じを与えている。しかしそれが面白さにはつながってこなかった。
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